2015年6月20日土曜日

トリプルクラウン

先日、ベルモントパーク競馬場で行われたベルモントSをアメリカンファラオが勝利、これまでケンタッキーダービー・プリークネスSを勝利していたアメリカンファラオは昭和53年のアファームド以来実に37年振り、21世紀になってから初となる米三冠馬となった。

アファームドが米三冠になった昭和53年の中央競馬の三冠レースは皐月賞がファンタスト、ダービーがサクラショウリ、菊花賞がインターグシケンと何れも勝ち馬が異なっていたが、南関クラシックではハツシバオーが昭和45年のヒカルタカイ以来、11年振りで2頭目の南関三冠馬になっており、南関ではその後サンオーイ・ハナキオー・ロジータ・トーシンブリザードと4頭の三冠馬を輩出、中央競馬でも昭和53年以降はミスターシービー・シンボリルドルフ・ナリタブライアン・ディープインパクト・オルフェーヴルの5頭が三冠を達成しており、今回のアメリカンファラオの三冠達成の快挙が37年振りと聞いてそんなに長い間米三冠馬が出ていなかったのかと改めて驚いたのが本音だった。
まぁ、特に私は海外の競馬事情に詳しい訳ではないが、昭和53年のアファームド以降、米二冠を達成した馬は14年のカリフォルニアクローム以外にも日本でもお馴染みのサンデーサイレンス・ウォーエンブレムなど12頭も居るが米三冠馬が中々誕生しない背景は三冠初戦のケンタッキーダービーから最終戦のベルモントSまで約1ヶ月の間に3つのレースが行われると云うレース間隔が各々詰まっている部分が影響している印象で、米三冠を達成するには強さと共にハードなローテーションに対応可能なタフな部分が要求されるからではないかと思っている。

それに対して中央競馬の三冠レースは日本ダービー以降一夏越して最終戦の菊花賞を迎えるだけに順調に夏を過ごす事に加えて成長力が問われるモノで、皐月・日本ダービーを破格の強さで勝利したタニノムーティエや驚天動地の鬼脚で二冠を制したヒカルイマイの如く三冠に王手をかけながら順調に夏を越せず涙を呑んだ馬は多い。

今年はドゥラメンテにオルフェーヴル以来となる三冠制覇のチャンスがあるが、しかし菊花賞へ挑戦するプラン以外に凱旋門賞や秋の天皇賞へ挑戦する可能性もあると聞く、三冠制覇とは3歳ならばどんな馬でも挑戦可能と云う訳ではなく皐月・ダービーの二冠を制した馬だけが唯一チャレンジする事が可能と云うかなり狭き門だけに、菊花賞へ行かず他の路線を歩むプランが浮上している事に今の時代の三冠馬とはそこまでステータスが下がってしまったのかと隔世の感がある。

3歳で凱旋門賞に出走すれば斤量面の恩恵がある事は認めるが、ドゥラメンテの三冠挑戦は扨置き、昨今の日本の競馬の風潮は海外でのレースを重視するあまり、国内のレースを軽視する事で格付けこそGⅠだがスカスカの面子になるケースが目立つだけに猫も杓子も海外に挑戦するのではなく、もう少し国内の事情を考えて欲しい気持ちがある。
勿論海外遠征を自重せよと云う訳では無いし、ドゥラメンテのローテーションに口を挟む気は更々無いが、陣営はドゥラメンテがどのレースに臨むのがベストなのか熟考を重ねた上で結論を出す事を願うのみ。


see more info at 南関診断士の南関競馬徒然草