2016年12月28日水曜日

東京大賞典 2016 出走予定馬:サウンドトゥルー、連覇、そして今年のダート統一王者を狙って末脚を爆発させたい

2016 12/29(木)
第62回 東京大賞典(GI) 大井ダ2000m
予想用・出走予定馬・枠順一覧
東京大賞典2016の出走予定馬・枠順確定


 昨年の東京大賞典を制し、そして前走のチャンピオンズカップを制し、持っているポテンシャルを最大限に引き出せば大仕事をやってのけるサウンドトゥルーが連覇を狙って今年も東京大賞典に出走予定だ。漁夫の利戦法で数々の名馬たちを撫でぎってきた。ホッコータルマエ、コパノリッキー、そしてアウォーディー。まさにジャイアントキラーたる所以はどこまでもばてない末脚にある。この強靭な末脚で今年の競馬を締めくくることができるか。


 まあ、個人的には本質的に大井向きではないとは思うんだよね。基本バテ差しなのは間違いないし、動き出しがそこまで良い方でもない。ただ川崎記念2着の時なんかも急コーナーからの直線入りで結構動けていたので必ずしも…というところ。今年の秋の出来も含めて判断したいけど、それでもやっぱりアウォーディーの方が総合的に上だとみていいと思っている。この馬の強みは終いに賭けることができる立場だし、噛み合わなければ基本は不発の馬だからね。


チャンピオンズC(GI) 1着 15頭5枠8番
中京ダ1800m良 1:50.1 48.8-49.5 M
12.7 - 10.7 - 12.9 - 12.5 - 11.8 - 11.8 - 12.4 - 12.3 - 13.0

 このチャンピオンズカップはこの馬の全てが詰まっていると思っている。この馬が来るだけの展開になっているし、こうなってああ乗ればそりゃ来るわなと。嵌った時に嵌り切るのはこの馬の後ろから行くしかないという適性面と大野の絶対ロスなくコーナーを立ち回るという意識の強さだと思う。ペースは全体で見れば流れているが前半は緩めで後半5Fのロンスパ。3角入り~3角が最速という中でここで外を回した馬は非常にロスが多かった。後は基本的に減速する流れなのでラップ推移的にはここの立ち回りが勝敗を分けたとみている。ゲート自体は悪くなかったが追走で苦しんでやはり後方からの競馬になるし、ノンコノユメよりも後ろからとかなり二の足が悪かった。その後もほぼ最後方でちんたら進めつつも3角で前がペースを引き上げて行く形になるので3~4角で最内をぴったり立ち回る。4角でも前のロワジャルダンとの間にスペースががっぽりある状態、完璧に立ち回って直線で中目に出すと、序盤はジリジリとした伸びだがL1でグングンと伸び始め最後はアウォーディーを飲み干した。まあL1の伸びのインパクトが物凄いので強く感じるが、これを引き出せたのは個人的には3~4角の立ち回りが全てだと思う。ラップ推移を見てもL5最速、L1の減速は13.0と非常に大きい。この辺りからも仕掛けが非常に早かったというのはレースの全体像としてある。しかも3コーナー地点がこの最速地点に当たるわけで、ここで外から動く競馬になったアウォーディーはレースの本質的に見ればロスが多い競馬になったのは間違いない。対してこちらは内を通しながらになったが、結果的にコーナーの勝負になったので前がペースを引き上げて前に置いていたスペースを縮めることなく勢いをつけながら3~4角の下りでロスなく直線に入れた。この差は小さくない。個人的にアウォーディーを負けて強しと評価した要因になるし、アウォーディーの立場ではできない、サウンドトゥルーの立場だからこそできたともいえる。…そして今回の焦点はこの競馬を大井でできるかである。


東京大賞典(GI) 1着 14頭4枠5番
大井ダ2000m 2:03.0 61.3-61.7 M
12.6 - 11.9 - 12.2 - 12.5 - 12.1 - 11.9 - 12.0 - 12.6 - 12.3 - 12.9 

 その前に、大井で勝利を収めた昨年の東京大賞典を振り返る必要がある。大井の流れとしてはどうしてもL2の再加速がポイントになるのだが、その度合いを小さくすることがこの馬にとっては重要ではあるだろう。L1のバテ差しで食い込むのが本質であるとは思う。この東京大賞典では向こう正面のペースアップの度合いが大きく、L2の再加速度が0.3とそこまででもない、減速度が0.6と大きく後半の最遅がL1なので厳しいポテンシャル寄りの流れだったことが大きいだろうと分析している。ゲートは五分、かなり押していって内に入っていきながら好位の内内という競馬、前にスペースを取りつつ最終的には中団まで下げる形で1角へ。向こう正面でも有力馬の中では後ろの方で中団内内で我慢しながらだがここで一気にペースが上がっていくので追走しながら3角に入っていく。3角では徐々に減速するラップの中で外から追走していくが押し上げていくというほどではなくまだ離れた3列目。直線でタルマエが出し抜くがラップ的に見ても鋭さが少し削がれている中でこの馬もジリジリと差を詰める。L1でタルマエが甘くなったところを外からグングンと伸びて突き抜けた、という内容だ。前述のとおりだが、やはりL5の向こう正面地点での加速の度合いが大きかった。最速地点がL5ではあるがL6から準最速のラップに入っているし、6F戦となったことが結果的に4角出口での加速度をそこまで要求されなかったことにつながると。出し切って良さが出ることは間違いないと思っているが、大井でもここまでロンスパとなるのは意外と珍しいし、タルマエがコパノを意識しすぎたことで産まれた漁夫の利の成し得たものだと思う。その前の日本テレビ盃もコパノつぶしのクリソライトという中で「ごっつぁん」の差し込み。勿論嵌った時に突き抜けきるだけのポテンシャルが最大の武器なので、それは前提として評価すべきなんだが、結局嵌らないときはそういう競馬にならない時、ということである。


帝王賞、日本テレビ盃、JBCクラシックなどのまとめ

 ここからは長くなるので数あるレースをざっくりとまとめる。帝王賞なんかは大井の噛み合わなさの典型的な感じで、62.2-61.3のややスローから12.8 - 12.5 - 12.7 - 12.2 - 11.5 - 12.4と前にコントロールされてしまってL3-2で0.7とかなりの加速度が要求されたし、コーナーでコパノが出し抜いてリードを作る中、この馬は好位ぐらいから3~4角で3列目の中目というところでもなかなか動けず置かれてしまう。最後も物足りない結果に終わった。ここでは最速ラップが11.5とかなり速い、トップスピード面を要求されたのもあるが、緩い流れで各馬が余力を持っていて、そして一足を引き出してきてしまうとそこで置かれてしまうという形だろう。日本テレビ盃は逆に49.5-49.4と平均、13.3 - 13.1 - 12.3 - 12.0 - 12.2 - 12.9とコーナーで息こそ入ったが4Fのポテンシャル戦。それでもモーニン、アウォーディーのマッチレースに離された3着で食い込むのがやっと。この距離でペースを引き上げられると追走に苦労して追い上げるにせよ前が4Fを49.4でまとめてくるようななかで差し込む速度がない、というところだろうと思う。休み明けもあっただろうが。JBCクラシックは川崎2100にしてはL1の減速というのはかなりのレアケースだったが、アウォーディーの外から一緒に動いていく形になりながらも直線での伸びはじめが遅くL1でようやく伸びてきたが決定的でなかった。この辺りを踏まえてもアウォーディーと同じようなコースを取ってしまうと余程嵌り切らないとというのはある。このJBCクラシック自体は相当展開的に良かったと思っているんだが、川崎だとコーナーでコースロスでの差が生まれにくいし同じ位置を通してL1のバテ差しというのも決定的とは言えなかった。もちろん正攻法で勝負になったのは立派だと思うが。


2016東京大賞典に向けての展望

 まあ、ここまで不安要素を基本的に挙げてきているけど、前提としてポテンシャル特化戦ならアウォーディーと戦いうる唯一の馬だといっていいと思う。チャンピオンズカップはあれでもアウォーディーの方を上に取るべきだと思っているが、この馬の良いところはやはり割り切って後方待機からロンスパに乗っていって皆がしんどくなったところを差し込むという徹底した戦略を打てる所にある。ここまでやれれば嵌った時の破壊力はすさまじい。後は、大井で嵌るかである。基本的にここでアウォーディーに対して勝ちきるとなるなら最低条件としてL5最速でないと厳しい。向こう正面でペースが上がらないまま3~4角で減速、そうなるとL3-2…つまり4角から直線序盤で一気に加速するギアチェンジを問われる可能性が非常に高くなる。これまでの傾向的にもこの適性はあまり高くない。一度川崎記念でタルマエを苦しめているので必ずしも全くダメとは思わないが、それでも大井では帝王賞でも昨年のJBCクラシックでも4角で少し置かれることが多いし、他の競馬場でも最速地点までの動きに難がある。一方でL1は必ず伸びてくる馬で、後は前がばてているかどうかというのが噛み合うかが全て。中京の場合はアウォーディーが外から動いたことが相当なロスになった理由としてコーナー地点最速。加速していく中でその外からというのは辛い。ところが、大井の場合コーナーがきついのでもちろん速度を上げると遠心力はきつくなるが、内の馬はもっときつくなるし基本的には速度を落としながら入っていかざるを得ないので、外からコーナーを緩く入っていくというのが物理的にロスになりにくいだろうとみている。つまり、個人的には大井だと中京の2度のチャンピオンズカップで見せてきたコーナーでのコース取りの差がそこまで反映されにくいだろうと。そのパターンだと絶対的なポテンシャルという点ではチャンピオンズカップを見てもアウォーディーを上に取るべきだと思うので、この条件でそれ以上の評価はできないかなとなる。後は相手関係との比較かな。例えばコパノリッキーが自分の競馬に持ち込んでとなるとこの馬では苦しいと思うし、アウォーディーより上位というのも難しい。コパノを潰しにアウォーディーが向こう正面で動く様な、昨年の再現となった時にアウォーディーとの比較で、となるがポテンシャル面でアウォーディーはタルマエより明らかに上だと思っているのでそれを差せるかどうか。難しいところだけど、2,3着率が非常に高い条件かなと思っている。勝ち切るまでにはかなり噛み合わないといけないし、中京のような両極端になりやすいコースならいいが、大井2000で向う正面で上がり切るかどうか。この辺りを意識して馬券は考えていきたい。能力的にも今年の出来としても馬券対象から外すというのはなかなか難しいと思うし、単馬券の対象とするかどうか…というラインを慎重に考えたい。大野だし緩い流れの時に向こう正面で自分で動いていくという感じはない気がするしなあ。


━━━━━━━━━━━━━━━━━

“競馬の神様”故・大川慶次郎が創設

  創業35年【ホースメン会議】

実力を知って頂く為の特別無料配信!!

━━━━━━━━━━━━━━━━━

★東西金杯(GI)・3点勝負無料配信

毎年恒例の関係者お年玉馬券で初笑い

お年玉馬券は想定50倍の金杯は

    《自信の証明》

東西金杯が3点で的中できなければ

的中率7割り「1日1鞍の渾身予想」

を4週間無料配信!!

━━━━━━━━━━━━━━━━━

■実力を知って頂く為の無料配信

 1日1鞍~3鞍の厳選提供から

12/18中京12R 9万5550円的中
12/18中京11R 6万9300円的中
12/17中京 9R 4万3000円的中
12/11中山 8R 1万7090円的中
12/10中京 7R 1万9340円的中
12/ 4中京 9R 2万3050円的中
12/ 3中山 6R 3万0320円的中

東西金杯を無料で見る
PNGホースメン会議:金杯300_250


see more info at 敗因分析のバイブル~競馬をやって何が悪い。