2015年2月23日月曜日

小倉大賞典 2015 結果・敗因:カレンブラックヒルは向こう正面での勝負が全てだったと思う

squ728





2015 小倉大賞典(GIII) 小倉芝1800m重

レース回顧・結果



1:48.3 12.3 - 11.2 - 12.4 - 12.1 - 11.7 - 11.7 - 12.0 - 12.2 - 12.7

48.0-48.6M





 ペースはメイショウナルトが握りつつ、少し落としたところで向こう正面でのペースアップというのは小倉1800らしい展開。ただ馬場が違って、48.0でもやや前掛かりの平均ペースということになり、3角の段階から徐々に減速して最後は消耗戦となっている。タフな馬場でのパワー型基礎スピードが問われた流れで、ポテンシャル勝負になった。





 1着カレンブラックヒルはまずまずのスタートから二の足良くしっかりと前につける。ただ外のメイショウナルトが行ききったのでここで無理せずに控えて番手という形をとる。そこから2角の出口ぐらいにかけてナルトが緩めに来たが、そこでつつくような感じでプレッシャーをかけながら向こう正面でペースを引き上げてハナを奪い取る。その勢いで3角に入ると楽な手ごたえで他馬が押して押してというような競馬で脚を使わせる。そのまま4角でも楽な手ごたえで2馬身差で直線。序盤でそこから追い出されてしぶとく粘り込、そのまま減速ラップを踏ん張って押し切った。まずおめでとうと言いたい。秋山がこれを意識的に展開したとしたら人馬ともに大きな糧になりそうな気がする。このレースのポイントは向こう正面にあったと思う。もちろん馬場も大きなポイントだけど、ナルトが緩めにかかったところでそれを許さずにつついて行った。向こう正面で早めにペースアップして勢いに乗って3コーナーに突っ込んだというのが個人的には勝因に挙げたいところかな。これまでも見せてきていたけど、コントロールしながらコーナーで加速するという競馬ができなかった馬で、天皇賞でもオールカマーでも手応えは良いけど追い出してあれ?って感じ、そんで他馬に詰め寄られてから直線でようやく加速できたという競馬。なので、小回りでコントロールしながら受けて加速という競馬では厳しいと。それを逆にナルトを目標にしながらコーナーが来る前に先にスピードに乗っちゃおうというような感じで3角に突入した。コーナーでの加速がないからこれまでのようなぎこちなさが全くなかったように感じる。もちろんこのペースで馬場も思った以上にタフだったこともあり、最後は消耗戦的な流れになったというのも背景にはあると思うし、またコーナーで11秒前半の速いラップをとなると違うとは思うんだけど、ここまでスムーズにやれたのはやっぱりコーナーまでの順序が良かったからだと思う。同時にこの馬はローカルだと逃げるよりは外から仕掛けて行く立場の方が合ってるようにも思う。この流れで仕掛けて最後まで踏ん張れるだけのポテンシャルは元々武器だったわけだからね。ただ金鯱賞の内容は順守したいと思っていて、あのクラスにはやっぱりちょっと見劣ると思う。金鯱賞自体はハイレベルだったから、上手く流れを作れればこれぐらいはとは思うんだけど、まあ今回に関しては俺の印がなかったというのが一番の勝因だったかもしれん…wこれを裏切った人馬に乾杯するしかないね。競馬は難しいや…。





 2着コスモソーンパークはやや出負けしてどうするかなと思っていたが無理せずに後方に控えて進めていく。道中向こう正面で後方から馬群の中をスーッと押し上げながら3角。3~4角では好位馬群の中目には取り付いて直線。序盤でそこからジリジリと伸びて最後はカレンを強襲するレベルには脚を使ったが届ききらなかった。丹内はマイネルクロップ辺りからちょっと流れが来ているのかな。向こう正面で前が動いたところでエンジンをかけてこの馬の持ち味であるポテンシャルをしっかりと引き出す準備、3~4角しっかりとロス少なくスムーズに押し上げてと、かなり良い騎乗だったと思う。まあ今回は出遅れたけどポジションの主張が甘い騎手なので、むしろこうやって中団からの動き出しを意識しながらという競馬を磨いていくのもありかもしれないけどね。この馬としてはやっぱりかなり渋ってTS持続戦でも良かったと思うけどポテンシャル勝負にまでなったというのも大きいと思う。まあただ出負けそのものはちょっと響いてはいたしね。惜しい2着だけど、勝ち切るまでにはその点がちょっと足りない。展開条件向けばの馬でもあるしね。





 3着ダコールはまずまずのスタートからやはり無理せずに下げて後方からの競馬。道中も後方2番手で進めるぐらいで末脚を活かすいつものパターン。向こう正面でも内目を追走しながら後方で3角。3角では馬群を割りながらロスなく進めつつ、4角で徐々に外に誘導して中団に取り付いて直線。序盤で鋭く伸びてくると2列目に取り付く。L1で前のコスモソーンパークとともに強襲してくるが伸び切れずに3着までだった。これ良馬場だったらなあという感じ。多少渋ってもやれるけど完全なポテンシャル勝負になってしまったからね…。もうちょっと早いラップを刻むような競馬なら違ったと思う。が、これはちょっと過小評価されていた感はあるけどね。ポテンシャル勝負でも上手く立ち回れば上位に食い込んできた馬だから、1800m戦でもあるし。道悪なのでこれぐらいだけど決して嵌ったとかそういうわけではないからね。まあ綺麗には競馬してくれたと思うけど。本質的には高速馬場でのトップスピード持続戦が合っていると思うし、阪神1800とか新潟外とかが良さそうな感じはするんだけどね。U字の方が競馬がしやすいかなと思う。今回は良い条件ではなかったと思うけど、それでも地力で来たって感じかな。





 4着キャトルフィーユは五分のスタートから出して行きながらも結局は中団という形。2角でちょっと窮屈な感じにはなったが折り合いはそれほど気にならずに中団外目でおっつけながら。向こう正面で外に出してカレンの仕掛けに外から押し上げながら捲り加減で3角。3角ではかなり追われていて4角では鞭が入りながら直線。序盤から最後までばてはしていないけどジリジリと伸びあぐねて4着まで。バテ差し2頭にも見劣った。ん~まあ、出し切ってくれたと言えば出し切ってくれたけど、向こう正面からペースが上がって徐々に減速していく形で3~4角かなり外から勝ちに行く形で動いて行ったからね。2,3着馬に比べてロスが目立ったのは仕方ない。流れていたし小倉なのでもうちょっと馬群の中から捌いてくれればなあと思ったけど、京都のイメージがあったのか今回は悔いを残さないような早仕掛けになった。ただポテンシャル面が高い馬だから、これぐらい積極的でも良かったとは思うけどね。今回は展開的に噛み合わなかったし結果が出ていない以上良い騎乗とは言えないけど、個人的には京都牝馬Sの内容に比べれば随分マシだったかな。まあ渋ってしまったし基礎スピード不足を解消してきたコスモは手ごわかったからね、ダコールも地力はあるしこの辺に正攻法で差されたならしょうがないかな。





 5着マイネルミラノはまずまずのスタートだったがポジション争いでメイショウに外から前をカットされる形で行ききれずに中団の外というポジションになる。向こう正面でじわっと押し上げながら3角ではカレンの外につけに行く。4角で再びカレンに離されると直線序盤はジリジリ。最後も大きくはばてなかったが上位からは明確に見劣って掲示板を何とか死守という程度にとどまった。ん~個人的にはこのタフな馬場は良くないと思うんだよなあ。福島の競馬が圧巻だったけど、この馬はどちらかというと明確にトップスピードを要求された方が良いタイプで、TS持続タイプだと思うんだよなあ。まあ前々走厳しい流れで勝ち切ってるけど、今回はそれに近いような流れになったともいえるし、この流れで甘くなった以上比較的単調な競馬だと底を見せた感はある。覚醒してからは2000までしか使ってないけど、2000でも一度阪神2000とか使ってほしいし、コーナー最速でもトップスピード戦に持ち込んでいくような競馬が良いと思うんだけどね。もう一度2400辺りを一度試してみてもいいと思う。阪神2400とか案外合いそうな感じするんだけどな。とりあえず平坦な中距離戦だとなかなか最上位相手には厳しいような気がするね。





 7着ラングレーは五分のスタートからある程度は出していたが結局ついて行けず。道中内のスペースを取りに行ったが1~2角で前に入られて諦める。向こう正面では中団馬群の中でスペースを保ちながら手を動かしていくもやや反応に乏しい感じ。3角で外に持ち出してはっきりとアクションを起こすと外からじわっとは反応するが押し上げるまでは至らず鞭が飛んで大外に持ち出すも後方に下がって直線。そこからジリジリと巻き返してはきたが掲示板争いまで。L1で伸びてきたのは救いだけど、やっぱりコーナーで全然動けなかったのがね。馬場だったかもしれないけど、この流れそのものは決して悪くはなかったと思うからもうちょっと頑張ってほしかったんだけどな。現時点ではまだ何とも言えないけど、馬場の可能性は高いので次走良馬場ならという感じだし、基礎スピード面で目途を見せているから中距離路線で頑張ってほしい。





 8着レッドレイヴンはやや出負けしたが外枠からまずは中団馬群に取り付く意識は持って進める。1~2角で大外を回されるロスもあって結局中団で落ち着く。3角手前で結構動いたので、キャトルフィーユの外からスーッと押し上げながら直線を向くが4角出口でもう手ごたえ的にキャトルに見劣る。そこからはジリジリと伸びず、L1で下がって8着と完敗だった。馬場も馬場でポテンシャル勝負になってしまったのはこの馬としては痛かったかなと思う。この馬の良いところはペースが早くても一瞬は脚を使えるという競馬で、それを最も見せているのは2000m戦だからね。1800m戦でここまで序盤からペースが上がってしまうと厳しいし、コーナーで押し上げるところで脚を使い切っちゃった感じでラストは甘くはこれまで通り。やっぱりL2最速戦ぐらいで仕掛けが遅い競馬の方が合ってると思うし、そのうえでペースもそこそこ流れるというような感じでないと難しいんじゃないかなあ。距離に関しては分からないけど、とりあえずは距離に関わらず仕掛けが遅い方が良いタイプで、今回のようにズブズブの5F戦とかだと良さが出ないのは確かだと思う。福島民報杯強かったし2000で嵌れば重賞勝てるだけの馬だとは思うんだけど。





 12着ヒットザターゲットはやや出負けで後方からはこの馬らしい競馬。道中もおっつけながら後方外で動かず3角。3角で手が動くがやはり動き出せる気配がない。4角でも全然で最後方列に下がって直線。そこからも辛うじて画面に映るか映らないかの位置でなだれ込むだけの惨敗に終わった。馬場と相対ペースが合わなかったと。この馬は基本序盤に脚を使いたくないタイプで基礎スピードはないからタフな馬場で48秒でも相対的にペースが早くなってしまったというのが全てだと思う。3角で動けなかったのも結局はそこで、余力がなかった、ポテンシャル勝負になってしまった。この馬としては勝った時のようにTS持続力で上手くエンジンかけてからロスなくというタイプだし、ここまで渋ってしまってペースが早いとそもそもエンジンかけっぱなしでしんどかったと思う。まあ仕方ないね。この条件、展開では騎手もどうしようもない。









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