続いて、チューリップ賞出走馬の追い切り診断だね。
アスカビレンは、体を使って最後までしっかり走れている。この中間も順調に来ているんじゃないかな。
アンドリエッテは、力強さに欠ける走りで、グッと来るところがない。元々が全体的に線の細い馬だし、前回(クイーンC)にしてもマイナス12キロと大きく馬体を減らしても4着しているあたり、能力はある馬。減った馬体が戻っているようなら、頑張ってくれるかもしれないね。
ウインアキレアは、追われてからがモタモタしている。物足りない動きだったよ。
ウインソワレは、キビキビした走りで、追ってからの反応も良かったね。
オデッタは、体は使えているんだけど、硬さがある点はちょっと気に入らないね。
オリエンタルダンスも硬い走りをしているし、追っての伸びもイマイチ。
クルミナルは、力強さに欠ける走りで、追ってからもピリッとしない。物足りない動きだったね。
ココロノアイは、乗り手に追われて嫌々走っている感じで、前向きさがない。これまでも物足りなさはありながらも、体を使って走っていたんだけど…。
コンテッサトゥーレは、体を使って走れていたし、追っての反応、伸び共に良かったね。ゲートが安定しない馬だけに自分で競馬を作れない弱みはあるけど、体調自体はすごく良さそうだよ。
タッチングスピーチは、体を使って走れているんだけど、トビが大きい割に力強さに欠ける。
ノーブルリーズンは、体の使いがイマイチだったし、追ってからの反応も物足りない。
ブチコは、体は使えているんだけど、上へ上へ行くような走り。調教助手が乗っていたから乗り手の技術的な問題なのか、ダート馬なのか…。芝では勝ちきれなかった馬で、ダートに替わった途端に2連勝。やっぱり現状では芝よりもダートの方が合っているんじゃないかな。
マイティティーは、体の使いが良かったし、軽い走りができていたね。力強さという点で物足りなさはあるけど、全体的には上々の部類。順調に来ているんじゃないかな。
レッツゴードンキは、前半は掛かっていたんだけど、力強い走りができていたし、追ってからの反応も良かったよ。
ロカは、体を使って最後までしっかり走れていたけど、追ってから反応はちょっと物足りなかった。乗り役(バルジュー)が乗っていただけに、もっとグッと来るところが欲しかったのが正直なところだね。バタッと止まらないでしぶとく走れていたから、距離はもっとあった方がいいと思うよ。
ティーエスクライの動きは見ることができなかった。
良く見えたのは、コンテッサトゥーレ、レッツゴードンキ、アスカビレン、ウインソワレ、マイティティー。以上の5頭。人気になりそうなクルミナル、ココロノアイは物足りない動きだったから、調教を見た限りではオススメはできないね。
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