京都10R 上賀茂Ｓ(16下) ダ1800ｍ 良、高速ダート想定
【展開予想】
この時期の京都らしく時計がかなり出ている。良馬場でも恐らくこのメンバー構成なら50秒台が出てくる状態だろうとみている。展開的にはエノラブエナのテンが速いのだが外枠になってしまったのでどういう意識をもって進めてくるか。テイエムダイパワーは良馬場のダートスタートでしかも京都1800で今回はエノラブエナというテンに速いライバルがいるのでこの枠の差を活かしてハナに立てるのかどうかがポイントでこの辺は結構微妙な感じではある。ただ、これだけ枠も離れているし、テイエムの２走前のテン１Ｆは遅いが坂スタートの阪神1800は京都より遅くなりやすい。二の足で取り切った感じなので不安もあるがこれだけ内外離れているならテイエムのハナかなとみる。ペース的にはある程度は流れていくだろうが、それでも50秒台を意識するなら前半が48秒前後で推移するならそこまで厳しい流れにはならないだろうし、基礎スピードの高さを持ちつつそこからペースアップできる馬を狙いたいかな。
【予想】
◎06ミッキースマホ
〇01テイエムダイパワー
△03セイスコーピオン
△07ミッキーヘネシー
３連複◎軸〇▲△BOX
３連単Ｆ◎〇▲→◎〇▲△→◎〇▲△×
◎ミッキースマホは観月橋Ｓがかなりハイレベルの中で一定のパフォーマンスを見せてきた。そこそこ流れていた中で中団の外から３～４角でじわっと押し上げながら３列目で直線を向く。12.9 - 12.3 - 12.0 - 11.9 - 12.4とＬ２最速地点でジリッとしか伸びずに勝負圏内からは離されたがＬ１でもしぶとく３着争いの中で最後にグッと出た。この流れで外からロスを作りながらというのは立派だし、ある程度緩んでからのロンスパに対応できたというのは大きい。もともと基礎スピードは高い馬で東北Ｓのように福島の1700で平均的にペースを作って進めて行ってもやれている。前走の梅田Ｓや前述の観月橋Ｓのように1800では後半勝負でも長く脚を使っているので、ある程度のペースについていく基礎スピードと底からのポテンシャル面が高いという点でこの条件なら一番信頼できそう。
〇テイエムダイパワーはエノラブエナとの勝負にはなると思うが京都1800でこの枠は大きなアドバンテージ。近くの枠にもせいぜいエクストラゴールドがいるぐらいなので、これの前に出てしまえばしばらく猶予はある。これさえクリアすれば２走前の競馬で12.3-12.3-12.3-11.8-12.8とペースを淀みなく作りながらスッと引き上げて出し抜く脚は強烈だし、坂の下りでこれを引き出してもコーナーワークで外の馬には優位に進められる。良馬場がどうかだけど、かなり時計が出ている京都だし、前走で一定レベルクリアしてきた。阪神2000は基本的に先行勢には厳しいコースで典型的なロンスパ競馬になっていた。1800で主導できれば違う。
△セイスコーピオンは蹴上特別はかなりうまく乗られての５着なので同組の中での評価は微妙かなと思っていたが、このレースは1900で独特のロンスパになっていたのも大きい。12.6-12.0-12.1-12.5-12.7という流れで上り坂の前からのペースアップ戦だった。この馬の場合、濃尾特別の４着が印象的で、中団馬群で壁を作りながら12.1 - 12.2 - 12.6 - 11.8 - 12.5と直線で出し抜かれる流れで置かれてＬ１で外に持ち出してから明確に伸びて来てという形。ある程度ギアチェンジに対応できる馬だし、ある程度のペースからの一足という競馬が合ってそう。嵌らなければという面はあるが高速ダート得意、ペースがある程度上がってそこからの一足、内を突ける立場という点からも一発を秘めたヒモとしてはおすすめかな。濃尾特別はアスカノロマンやキクノソルと言った総合力タイプが支配した中で悪くなかったからね。
△ミッキーヘネシーは1800はあまり走っていないが、その中で印象的なのが灘Ｓの４着で、コルージャやメイショウコンカー、ワンダーアシャードと言った強敵が相手の中12.3 - 12.3 - 12.4 - 12.0 - 12.7と淀みない流れの中で中団外から押し上げながら直線を向いて一瞬見せ場があった。Ｌ１は甘くなったがそれでも相手関係や流れを考えるとこの４着は少し離されたとはいえ立派。またある程度流れてくれた方が良いというのも今回のメンバー構成では好感。前走は12.7-12.0-11.9-12.1-12.5と重馬場でこれも外々回して最後は甘くなったが、今の京都の軽い馬場で前半から流れる競馬というのは1400で基礎スピード・ポテンシャルを活かしてきたこの馬としてはむしろ好都合。距離自体は問題ないので、嵌れば怖い。
消からエノラブエナは基礎スピードも要所で出し抜く脚を持っているのも良いので高速京都は合うのだが、今回は枠が悪い。この馬の場合出し抜く一瞬の脚は使えるが、そこから甘くなる傾向で、これは４走前500万下で普通のレベルでも取りこぼしているように12.9-12.7-12.1-12.3-12.9とＬ３最速で脚色甘くなってしまった。ここ２走もペースはそこそこ、からの２Ｆ戦で良さが出ているし、中京は直線に入ってからの加速だった。前走はそもそもペースをしっかりと引き上げきった中での先行策だった。その点からも総合力が問われる中で一つ外から勝ちに行くとなるとコーナーで脚を使わされることは考えておきたい。ここ２走もそこまで高く評価していないし、恐らく人気の理由は５走前のマスクゾロ戦だとは思う。これ自体は高く評価しているけど、今回は逃げられるかは結構重要な要素だとみているので、そこを嫌った。
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