2015年4月30日木曜日

天皇賞春 2015 出走予定馬:ゴールドシップ、最内枠、超高速馬場の京都…最悪の条件を横山典弘がどう捌くか!?

ホースメン会議:天皇賞・春1080_200 

2015 5/3(日) 天皇賞春(GI) 京都芝外3200m
出走予定・登録馬一覧
天皇賞春2015の出走予定馬

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 天皇賞春週の前から出走するか、回避するかという話題が上がっていたのが2年連続天皇賞春で結果を残せていないゴールドシップ。阪神大賞典後に若干歩様に違和感があり、内出血という診断、多少のアクシデントがあったことも出走にこぎつけるまでのハードルとしてはあったかもしれない。それでもその障害を乗り越え、2年連続結果が出ていない超高速京都の舞台に敢えて臆さず殴り込んできたその勇気と気概は競馬ファンとして拍手を送りたい。展開の魔術師、横山典弘とともに3度目の正直を誓う。


 まずはこれでアクシデントでもない限りほぼ確実に出走することになったのはありがたい。やはりシップとキズナがいないと盛り上がりに欠ける。新星が勝つにしたって、シップとキズナを破って台頭してもらいたかった。フェノーメノがいればもっと良かったが、まあそれでもレースの格としてはとりあえず落ちることはない。ゴールドシップはもはやそういうレベルの存在である。


 ただ、じゃあ淀の3200m戦が合うのかは別問題である。この馬は阪神巧者であることはいうまでもなく、特に阪神大賞典の3連覇、宝塚記念連覇の内容からも明らかで、特に時計がかかっている状況下での阪神ではそこまでトップスピードを要求されず絶対の安定感を持っている。これに関してはこのブログではかなり長くの間分析記事を重ねてきているし長文になってしまうので、ここでは割愛させてもらおう。要するに阪神内回りで問われるポテンシャル戦の傾向この馬を安定させる要因となっているといえる。


 直近で見れば札幌記念でも好走できているが、このレースでも札幌芝2000mの洋芝でタフな条件、ペースバランスで見ても58.4-60.7とかなりのハイペースで12.1 - 12.3 - 12.3 - 12.0 - 12.0とポテンシャルを要求される競馬。この流れで五分には出たのだが行き脚がつかずに最後方まで下がってしまう形はこの馬らしい内容。向こう正面でもまだ最後方だったが、3角手前から一気に動き出してハープスターの外から押し上げていく形。これに合わせてハープスターも仕掛けて2頭で4角で先頭列を呑み込み直線。序盤でハープスターが内に切り込みつつシップと離しながら出し抜く形で先頭に立つ。そこからシップもばてずに食らいつくが2着まで。それでもエアソミュールらはぶっちぎっている。 ハープスターは中距離でのポテンシャル戦で良さが出てきていたし、キズナとの比較で見ればエアソミュールとの着差は十分評価していい。ハイペースを追走するだけの基礎スピードは持っているが、単純にポジショニングが悪すぎてあの位置になってしまう。まあ札幌2000で内枠だとああなるのは致し方ない。重要なのはこのラップで最後まで落とさずについていけたこと、それも札幌で大外をぶん回してである。ポテンシャルはやはりとてつもないレベルのものを秘めている。


 有馬記念で好走してしまったのが各々競馬ファンの判断を狂わせている感じはある。ドスローの流れで13.0 - 12.3 - 12.4 - 11.5 - 11.2 - 11.9とL4の段階でも12.4と遅い流れの中でL2最速戦。この流れで外枠とドスローの中でもあり中団につけていつもより前の競馬ができた。道中は中団馬群の中でスローに合わせながら向こう正面では外目で動き出せる位置にいたが、岩田はドスローでもゴーサインを出さない。そのまま3角でようやく動いてきたが、いつもより反応が早く見えたのは誰も動かずL4が12.4と遅かったから。実際11.5まで上がってきた4角では押し上げられずに徐々に置かれて最速地点でも切れずに差を詰めていない。L1でも詰めきれなかったが、ジャスタウェイやエピファネイアは呑み込んだ。このジャスタウェイやエピファネイアが評価を難しくさせているが、シップでも仕掛けが遅い流れの中でそれに合わせたウインの更に後で仕掛けたジャスタウェイはお話にならないし、エピファネイアは持ち味の基礎スピードを序盤でコントロールせざるを得ないドスローで結局後半勝負の土俵に乗ったという形。天皇賞秋の内容からも妥当である。そんな中でシップが遅いとはいえ後続の中では一番最初に仕掛けることができたというのは大きな要因だっただろうと思う。それと、トップスピードタイプの馬が軒並み内でまごついていたことも大きく、ジャスタは要所までにエンジンをかけ切れなかった、ジェンティルドンナもトップスピードの質という点では秋天からもイスラには見劣っている。そんなレベルでのトップスピード戦になったこともありシップの弱点であるトップスピード戦への対応力がそこまで見劣らなかったという判断をしたい。要するに有馬記念はトップスピード戦としては極めて低レベルだったとみている(実際ダービーで5着のトゥザワールドがまともに乗って2着にきているレベルで、ワンアンドやトーセンラーは包まれて終わっていた)。


 実際ドスローからの2段階加速のレースとなったAJCCでは成す術なく伸びていない。63.0-58.7とドスローから13.2 - 12.1 - 11.9 - 12.1 - 12.0 - 11.4 - 11.2 - 12.0と2角過ぎぐらいから一気にペースを引き上げ、更にそれでもペースが上がり切っておらず、4角から更にもう一段階の加速という2段階加速戦をクリールカイザーがレースを支配したうえで描ききった。その流れの中で1角までに上手く外に出して何時でも動ける状態から2角過ぎで一旦行きかけて下げる。3角でも仕掛けを明確にし切れずに当然前が徐々に加速する流れで外から追い出しても動けるわけもなく後方に置かれて直線である。後はご存じのとおりL1でばてずに食い込んできたが時すでに遅し、という流れだった。このレースは勝つチャンスはあったと思っていて、2角過ぎに動こうとしたところで前が動いたのでそこで満足してしまった。レース全体の流れにスイッチを入れただけで満足したが超高速馬場を読めずにもう一段階の加速の余力が前にあると思っていなかったのだろうが、ゴールドシップは高速馬場で3~4角で各馬が余力のある中で捲れるような馬ではない。有馬の場合はドスローで各馬余力はあったが本来仕掛けのポイントとなる向こう正面はもちろんのこと、3角でもシップ以外誰も動かないという異常事態だったからこそ緩い地点で動いて押し上げたポジションのお釣りがあったに過ぎない。結局加速してからコーナーでは優位性を保てず徐々に置かれている。ウインバリアシオンの日経賞なんかと比較すればわかりやすいが、トップスピード面で高いレベルのものを持っている馬ならあの動き出しで最速地点まで上手く持って行ければ4角でもエンジンが掛かっていて押し上げきれるはずである。それができなかったのはシップのトップスピード面が物足りないからに他ならない。有馬は低レベルかつ動き出しがあまりにも遅すぎたからできた芸当で、逆にAJCCでは前々が主導してコーナーで仕掛けを待つ立場、しかも好位列の馬は前を捕えに動いていたので後続は実質的には4F戦ぐらいだろう。その中で外から追走させられてはコーナーワークで見劣る。有馬と同じイメージで進めてしまった岩田のミスで、本来有馬でも有力差し馬の仕掛けのポイントが間違ってなければコーナーで外では動けず終わっている。


 ただ、ヒントという点に関しては有馬記念にあると言って良い。ゴールドシップが有馬で捲れたのは何故か、と言えば言うまでもなく他の馬がトップスピードに乗せるまで、つまりラップ的に見て緩い地点で動いたからである。ドスローなのにL4で12秒半ばなんてのは馬場的にも異常と言って良いレベルで仕掛けが遅い。AJCCで動けなかったのは既に前がある程度ペースを引き上げていて、後続各馬も前を捕えるために早めに動き出す必要があり、その流れに沿って外から押し上げようとしたからに過ぎない。この点からも仕掛けに合わせたり中山なら3角と仕掛けのポイントを決めてそうな岩田だと、今回の条件ではかなり苦しい競馬になったと思う。ところがノリは基本的にレース道中で起こる中弛みに乗じた押上げは得意としている騎手で、戦略的にシップを3角までに良い位置に付けるという戦法を狙ってくる騎手だと思っている。天皇賞春はラップ分析記事でも書いたが、3~4角が最速というケースが多いし、実質的に見ても単騎逃げ馬を捕まえに動くポイントになりやすく好位列以降は3~4角でペースを引き上げる。つまりここまでにしっかりとポジションを上げる必要があると言って良い。トップスピード戦では昨年の天皇賞春でキズナやフェイムゲーム以下であることは証明しているわけで、昨年は流れとしては仕掛けは遅かったがトップスピードには乗せられたはず。質、TS持続力という観点で見ても上位馬には脅威を与えられなかったわけで、ポテンシャル戦に持ち込む以外に勝算はない。それも外から3~4角で捲るという競馬では今の超高速馬場ではコーナーで速いラップを刻まされて厳しくなる。勝利をものにするには仕掛けに置いて主導権を握ることで、勝負のポイントは1~2角~向こう正面の前半。この辺りの緩みを利用して無謀でも早仕掛けを敢行してもらいたい。最内枠を引いてしまったのはポジションを前に取るという点ではほぼ絶望的な枠になったと思うので、後はもう動き出しで誰もが動けないようなところ、前が息を入れたくなるポイントを突くしかないだろうと。天皇賞春に縁がない結果を見てもわかるが、内容で考えてもそれぐらい条件的には厳しいと思っている。ポジショニングやトップスピード戦での物足りなさという弱点もあるが、ポテンシャルという面ではここでは1枚上。ポテンシャルをもって弱点をフォローする競馬をしてくれればゴールドシップをずっと見続けてきたものとしては嬉しい限り。それで結果が出れば、自分の馬券はどうでもいい。印を打つつもりはないが、人馬ともに果敢な競馬を期待したい。鞍上横山典弘に一筋の希望ありとみている。


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