2015年5月27日水曜日

日本ダービー 2015 出走予定馬:グァンチャーレ、距離延長は好意的に見たい、弥生賞は馬鹿にはできない内容

2015 5/31(日) 日本ダービー(GI) 東京芝2400m
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 2歳時はなかなか恵まれない中で、年明け3歳になって早々シンザン記念で重賞初制覇を成し遂げたのがグァンチャーレ。その後は距離が長いと思われた弥生賞で悪くない競馬、ザ石で皐月賞は無念の回避、NHKマイルカップは順調さを欠いたこともあったか伸びもなかった。マイル路線で実績を残してきただけに距離不安はあるかもしれないが、弥生賞はきらりと光る内容を見せた。大舞台で挑戦者の立場には違いないが、パフォーマンスを上げてきて上位を脅かす存在となれるか。


 個人的には純粋なマイラーとは思わない。シンザン記念は勝つには勝ったが相手も相手、むしろ強敵相手に正攻法で挑んだ弥生賞の内容の方が不気味さはあった。もちろん相手があってのことだが、弥生賞であの競馬ができているなら少なくとも距離不安はないと思っている。


 シンザン記念は京都芝外1600m戦でペースバランスは48.2-46.6とこのレース自体がそもそもスローでマイルでの基礎スピードは要求されていない。逃げたレンイングランドが早めに仕掛けたので12.5 - 11.9 - 11.5 - 11.5 - 11.7と緩やかな加速にはなっているが、2列目以降は実質的に11秒前半の脚は確実に要求されているだろうし、恐らくL3の4角あたりが最速だろう。この流れで五分のスタートから無理せずに一旦後方に下げる。3~4角では外目から一頭早めに仕掛けながら外々尾を押し上げていく形で中団に取り付いて直線。そのまま直線序盤でエンジンをかけ切っていてしっかりと伸びてくる。L1ではちょっとしんどくなったが何とかしのいだ。まあ内容的に見るとコーナーではそこそこ速いラップを刻んでいたので、ロス自体はあったと思うがそれよりも早めに仕掛けてしっかりと捕えきったという点でも差し馬に対しても早めに仕掛けてあそこしかないというタイミングだったことが捕えて我慢したというレース内容からも明らかだろう。基礎スピードを要求されず、トップスピード勝負でしっかりと結果を出した。まあ相手関係を考えると高いレベルとは到底言えないが。


 一方で弥生賞は個人的には正直驚いた。まあ4着だし離されてはいるが、この競馬でここまでやれるとは、と。 中山芝内2000m戦で少し渋って稍重の舞台、61.5-60.8とややスローだが12.7 - 12.0 - 12.1 - 12.1 - 11.9 - 12.4と5Fのロンスパでポテンシャル勝負になっている。長距離色が強い競馬になっていて、トップスピードも問われなかった。この中でやや出負け、後方から脚を溜めながらも3~4角でかなり外から押し上げながら手応え良く後方で直線を向く。最序盤で2列目につけてL1流石に甘くはなったもののロスなく立ち回ったタガノエスプレッソと僅差の4着。現世代でのポテンシャル勝負で最上位の2頭が相手だったわけで、まあ完敗だったのは間違いないが、普通に内容的に見て距離がどうこうではなく通したところが外過ぎたというのはある。もちろんクラシックで勝ち負けする意識ならこれぐらいの競馬でもブライトエンブレムぐらいの競馬ができないととは思うが、マイラーでできる芸当ではないだろうと。距離に関してはもしかしたら長い方がいいかもしれない。


 前走のNHKマイルCはザ石で皐月賞回避明けというのはもちろんあったとは思うが、それ以上に不利が響いた。東京で47.2-46.3とややスローの範囲内、11.9 - 12.1 - 11.1 - 11.3 - 11.8とL3最速戦の流れだ。内枠から明確に出負けして一旦最後方からの競馬。ペースもそんなには早くない中で外目に持ち出して3角。3~4角でも大外を追走しながら後方で直線。序盤で挟まれてしまって下げる不利。そこからは鞍上も無理をしない範囲でそれでもばてずに伸びようとしていた。まあ不利が全てとまでは言えないにせよ、力を発揮できない競馬にはなった。それと、やはり若干出負け癖がある馬でもあるので、このレベルのマイル戦で前に上手くコントロールされての総合力勝負ではちょっと辛かったなと。


 個人的には中距離以上で上手くゲートを五分に出ればの前提で結構侮れないなという一頭。もちろんヒモ馬候補の一頭としての位置ではあるが、この馬は意外と力を出し切れない展開になることが多い。東スポ杯も究極の2Fギアチェンジ戦というトリッキーな競馬で進路が全くなかったし、萩Sも待って究極のギアチェンジ戦に持ち込んで終い甘くなった。ゆったりとした仕掛けができたシンザン記念、弥生賞は面白い内容だし、この馬は意外と距離延長が嵌るのでは?というようには感じている。そのうえでシンザン記念で見せたトップスピード面、TS持続力面は一定の評価は必要で、東京2400mでややスローぐらいで極端なギアチェンジを要求されず、トップスピードがある程度要求されたときにはもうちょっと見限れない面もあるかなと。少なくともタガノエスプレッソよりは狙いたいかなとは思う。まあ、もちろん相手関係を考えると明らかに強化されるので強気に重い印を打つことはまずできないが、穴馬候補の1頭としては残しておきたいかな。鞍上は松岡に決まったし、そういう意味で積極性のある騎手に替わるのは怖い。


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