2015年5月18日月曜日

オークス 2015 出走予定馬:アンドリエッテ、川田がしっかりと進路を作って動いていけるかがポイント

七騎の会:オークス728-90


2015 5/24(日) オークス(GI) 東京芝2400m
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オークス2015出走予定馬一覧


 チューリップ賞で2着と賞金を積み、桜花賞では超スローの中で持ち味を殺される6着、距離延長で最も不気味な一頭となるのがこのアンドリエッテ。器用さは感じられないもののエンジンがかかってからの破壊力に関しては世代でも屈指のレベルにあるといえる。ハイレベルクイーンCでもロスがありながらの4着は健闘。オークスで末脚炸裂しきれば十分主役の座も狙える器、果たして。


 この馬とコンビを組む、昨年ハープスターで敗れた川田の成長が問われると言って良い。


 まずこの馬はクイーンCで素質の高さを窺えた。東京芝1600m戦、ペースバランスは46.9-47.1と平均ペース、11.8 - 12.0 - 11.4 - 11.5 - 12.2と大きくも緩まずL3最速戦で仕掛けも早く、トップスピードの質もそこまでは要求されないタフなレースだったといえる。この中で五分には出てそこから中団の外々で競馬をするというような形。3~4角も大外を回す形だがコーナーワークでやはり少し下がって後方で直線。そこからジリジリとミッキークイーンとともにくらいついて、L1で2頭で一気に前の馬を呑み込んで来たものの4着までだった。ミッキークイーンとは位置取りの差というよりは、3~4角でのロスの差が響いた形だし、前にいたのに直線では既に同じ列にいた。そこから溜めて進めたミッキーとの差が出たわけでこれは力負けとは思っていない。このクイーンCは個人的にはJFとともにこの世代のポイントとなるレースになるかなとみていて、実際時計的に見ても同日の1000万下の時計を楽に超えてきている。基礎スピードとポテンシャル面が高く要求されたレースだったが、その中でより後半にシフトした競馬だったし距離的にもマイルはちょっと短い感はあった。


 チューリップ賞では2歳から活躍していたココロノアイ、レッツゴードンキが相手だったが一角は崩した。阪神芝外1600m戦で重馬場、ペースバランスは48.5-49.2とややハイペースの範囲だが、12.2 - 12.6 - 12.9 - 12.2 - 11.5 - 12.6と中弛みがあった。最内枠からまずまずのスタートを切ったが阪神マイルの内枠ということもあってポジション取りが難しく、前につかえてするする下げながらの苦しい競馬になる。3角でもまだ前を向けず不利を受けて最後方列近くまで下げながら、4角でもまだ後方馬群の中という形で直線。序盤でようやく外に持ち出すと最速地点でしっかりと伸びてとりあえずドンキ、ココロノアイから離れた2列目には並びかける。L1でそこから弾ける末脚を披露して2着確保と力を示した形。重馬場なので判断が難しいところだが、馬場とペースを考えると11.5は早いラップといえるし、TS持続力面とみるべきかなと。この馬は最後までしっかりと食い込んでくるTS持続力、クイーンCからはポテンシャル面の高さを見せたといえる。


 桜花賞では50.0-46.0と4秒スローという空前絶後と言って良いレベルの超スローから12.9 - 12.5 - 11.3 - 10.7 - 11.5と極端なトップスピード戦だし、阪神外、下りもあるとはいえ急激なギアチェンジも要求された。ここでも五分には出たが二の足がつかずに後方に下がるという競馬。道中も後方馬群の中でポジションを下げながらというのはチューリップ賞と同じ。3~4角でも前を向けない最内で外に出さずに内を選択する。4角出口で前が一斉に加速する中でもろに置かれて最後方列で直線。序盤にスペースがあったがそれは置かれたからできたスペースで、そこをただただ突っ込んでくる。L1で進路もあったし追われるだけなのだがやはり位置取りの差が痛すぎて完敗だった。川田はこの手の動き出しの悪い馬でも同じ仕掛けをしてしまう、或いはそういう位置に入ってしまって競馬に参加できないのが騎手としての明確な課題である。このレースではどちらにも該当してしまって、もちろん超スローで難しい競馬というのはあったにせよ、正直これでは如何ともしがたいレベルだった。すぐに動けるタイプではなく、やはりエンジンをかけながらの競馬が理想。クイーンCでもあれだけロスがあったにもかかわらずL1の伸びは優秀だった。桜花賞でもL1では良い脚を使って伸びてきたが、結局12.5-11.3と加速していく地点での置いてけぼりが致命的だった。


 今回はオークスなので、当然ポジション取りが済んでから要所までには時間がある。それでけ要所までに前を向けるポジションを狙えるチャンスが多いといえる。またチューリップ賞やクイーンCを見ても根本的にマイルでは基礎スピードで苦しんでいる感じだし、ゲートそのものは良いが二の足が遅いという点からも距離延長そのものは歓迎材料。トップスピードの質も桜花賞からそこそこは持っていると思うが、やはりL1まで持続してくる点の方が武器だろうとは思う。桜花賞でもL2ではそこまで伸びていたわけではなくL1まで持続して上位に食い込もうとしていた。内容面からも脚を出し切れるかが焦点の馬で、エンジンの掛かりがあまり良くないという点でも東京2400は乗り方次第でパフォーマンスを上げてくる可能性が高い。ただ、だからこそ余計に騎手の腕が問われるだろう。近年のオークスは総合力型が強い印象。ブエナビスタが苦戦したり、ハープスターが届かなかったり。メイショウマンボやヌーヴォレコルトといった中団ぐらいである程度の位置から進められ、要所でしっかりと動ける馬が勝ちをさらうことが多い中で、この馬のような不器用だがポテンシャル、TS持続力の高さで勝負するタイプにはやはり積極的に動いていく意識が必要になる。この距離でスピード不足を解消し、前にポジションを取れるかどうかもポイントにはなると思うが、前に取ったからといってもそこで油断をするとスローになって仕掛けどころでペースが急激に上がって動けないケースもある。前にとってもしっかりと動くイメージを持てるかどうか。それだけで随分変わってくるかなとみている。好勝負できる素材は間違いないが、すぐに反応できない分だけ騎手がそこをフォローできるかどうかになる。川田は今のところそういう競馬が最も苦手で、その点でどちらかというと騎手が頑張ってもらわないとというコンビだろう。青葉賞レーヴミストラルでしっかりと脚を引き出すイメージができた川田ならとも思うが、これに関しては長年解消されてきていないのもあまりいい材料とは取れないところだ。とにかく脚を引き出し切れないことが多い馬だけに、まず力を出し切る競馬を期待したい。



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桜花賞で単勝1.6倍と断然の指示を集めたルージュバックが9着に敗れた事で混戦ムードが漂っている今年のオークス。

しかし、桜花賞はレースを見ていた方であればご存知の通り超がつくスローペース。勝ち馬レッツゴードンキの岩田が上手く乗った印象で、先のルージュバック・ココロノアイらには明らか不向きな展開だった。それ故にどの陣営にも悲観した様子はなくむしろ、『広い東京コースならウチの馬の出番』『距離が延びてこそのタイプだから東京2400mは願ってもない舞台』などどの陣営もかなり鼻息が荒いのは言わずもがな。ましてや牡馬と比較して牝馬は一度崩れると立て直すに時間がかかる。それに加えてルージュバック・ココロノアイを管理するテキはお世辞にも大舞台に慣れていないだけに、樫の舞台に向けてどのような作戦で挑んでくるのか?も含めて見極めが非常に重要。

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