2015年5月20日水曜日

オークス 2015 出走予定馬:ココロノアイ、ステイゴールド産駒らしい気難しさ、出負け癖で距離延長は不安




2015 5/24(日) オークス(GI) 東京芝2400m
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 アルテミスS、チューリップ賞を制覇、重賞2勝馬のココロノアイも前走の桜花賞では勝負にならない展開に乗ってしまった。ライバルのレッツゴードンキは2歳から4戦連続顔合わせ、見事に2勝2敗と分け合った存在。仔の馬もまたタイミング一つでGIタイトルに手が届くだけの潜在能力は秘めていると言って良い。今回は東京の2400m、折り合いに課題がある馬だけに距離延長がどうかだが、GIでの好調ぶりが目立つ横山典弘とのコンビで桜花賞の雪辱を期す。


 まあこの馬も2歳戦線からドンキとともに注目していた1頭ではあったのだが、桜花賞で大きく明暗分けてしまったのはかわいそうな面もあった。あの時のノリにしては消極的で半端な競馬になり、それが極端なレースの中で悪い方に作用したとみている。


 まずアルテミスSから見ていくが、このレースではドンキより前で粘り込んだ。東京芝1600m戦でペースは47.6-46.8とややスローからの11.8 - 12.2 - 11.7 - 11.2 - 11.7とやや中弛みでL2最速戦。ここで外枠から出遅れて中団からなのだが、まだ2F目の早い段階で掛かり気味に押し上げる形で先行策になる。そのまま3~4角の緩みでもじわっと前にプレッシャーをかけながら2列目の外で直線。序盤でそこから追い出されるが反応自体はジリッとしている。L2の最速地点ではむしろトーセンラークの方が切れていて前に出られるがそこからL1で盛り返して先頭に立ち、ドンキの強襲も防いだ。この内容からも個人的にはそんなにスパッと切れるイメージではなく、前半はそこそこ速い中で折り合いを欠いた感じで前に行きながらも息を入れてしっかりと公判の加速自体ができたということは評価できるし、そこからのTS持続力面を評価すべきだろうと。


 JFでは逆にドンキに敗れているが、47.2-47.2の綺麗な平均ペース、12.2 - 12.0 - 11.4 - 11.5 - 12.3と中盤少し息が入るもののL3最速戦でそこまでトップスピードの質は問われず、ポテンシャル面をある程度要求される競馬になった。この流れで出負けして内枠からリカバーしつつの競馬、前のスペースがそれなりにあった中でそこに突っ込んで中団は確保する。3~4角でも最内で立ち回りながら直線で3列目、最内を突く。序盤でジリジリと伸びながらも先にレッツゴードンキに前に出られてしまう。L1でそこからジリッとばてずにくらいついてはきたがショウナンにまとめて交わされた。ただドンキ比較でみるとL3の4角が最速地点であり、脚を出し切れる競馬になったものの内外の差を考えてもドンキの方が着順、内容ともに上だったので個人的には2歳戦線ではドンキの方が上だとみている。


 チューリップ賞ではそのドンキを再び破った。阪神芝外1600m戦、重馬場でタフな状態にあり、ペースも48.5-49.2とそこそこハイのバランスだが12.2 - 12.6 - 12.9 - 12.2 - 11.5 - 12.6と中弛みが明確でL2最速は馬場を考えると11.5と結構トップスピード面を問われている。外枠からのスタートでここも出が悪く後方からになる。ただ、結局ドンキが掛かって行ったこと、そこでペースが落ち着いたそのタイミングを見計らってこちらも折り合いに苦しみながらの中でじわっと押し上げていく選択をとって3角では好位。3~4角では外目で前を向きながら楽な手ごたえで2列目で直線。序盤でそこから一気に反応してレッツゴードンキとともにマッチレースに持ち込む。L1でそのドンキを初めて差すと、最後はアンドリエッテの強襲もセーフティ。完勝だった。まあ流れとしては掛かって行って、序盤自体はそこそこ早かった中で脚を使い、中盤で息を入れたが結局後続に楽に詰められたドンキと比較しても、やはり上手く前中盤をフラットに乗ってきたこちらの方が楽な競馬ではあったと思う。直線最速地点ではドンキもココロノアイ以外の2列目を出し抜き抵抗を計っていたように、やはりドンキは手ごわい。そんな中タフな馬場状態で上手く流れに沿ってポジションを押し上げた分だけ、直線でしっかりと伸びることができたという感じだ。


 桜花賞は阪神芝外1600m戦で、ペースバランスは50.0-46.0の超スロー。12.9 - 12.5 - 11.3 - 10.7 - 11.5というラップから見ても3F勝負でL2最速は10.7とかなり速い。この中で外枠から出負けをしてしまう。そこから折り合いを意識したか無理せずに後方からの競馬をしていくのだが、前もペースが上がらずに後方馬群の中で折り合い面で苦しみながら進める。終始後方のまま3~4角でも外々を回しつつもポジションを上げられないまま4角出口で仕掛けながら直線。序盤で外に持ち出して追い出されるが反応なくL1でもなかなかエンジンかからず他の差し馬にも屈しての10着完敗だった。位置取りが悪かったし、4角11.3の地点でも外々なのでロスもそれなりにはあったが、それでも同じような立ち回りをしていた相手にも差されているし評価は難しい。ただ、チューリップ賞でも緩い段階で押し上げてきていたし、その点から考えてもJF同様ドンキ相手に同じ位置からの後半勝負では見劣っていたというのがここで出てしまったなという感はある。


 個人的にはチューリップ賞が一番強かったと思うが、馬場が重くなったことで良質なギアチェンジが要求されなかったこと、ペース全体はハイペースだったので序盤で先行勢がふるい落とされたことも大きかったと思う。この馬は厳しい競馬の方が本質的にはあっているんだろうと。アルテミスSでも掛かって前に行ったし、チューリップ賞も中弛みに上手く合わせた。そういった中でそれでもそこからの加速にしっかりと対応できているわけで、単調なわけではないが瞬時に加速できるタイプではないという印象。桜花賞でも同じ位置で見劣ったのはその辺りにあると思うので、府中の2400mでは折り合いも不安材料になるが、同時に要所でのペースアップに下りのないところでしっかりと動けるかどうかとなる。同じような位置取りで余力があれば総合力で見てもギアチェンジ、トップスピードの質を高いレベルで持っているレッツゴードンキの方が上にいると思っているのは変わらないし、それは桜花賞の結果云々に関係なく、チューリップ賞までの評価からドンキの方を一貫して上に取ってきた。今回ドンキも折り合い難はあるが、この馬もそれは同じ不安材料。そのうえでドンキが余力を残すような競馬になった時にそれより後ろからの競馬となると府中では難しいかなと思っている。ゲートも拙いし出していけば掛かるのは確定的で、ドンキ以上に東京2400は乗りにくいんじゃないかなと。ノリが現在波に乗っていると言えども、今回の条件だと決して楽ではないと思う。能力そのものは十分通用するが、果たしてこの2つの不安材料を打ち破る戦略がとれるかどうか。横山典弘の手腕に期待したいところ。


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