菊池 今週は牝馬クラシック2冠目のオークスです。展望トークです。
オークス 展望
京介 今週末の天気は結構怪しいのかな?前線が近づいていて、一番の雨のピークが日~月に跨ぐ所になりそう。先週と土日逆の天候っぽいね。
菊池 土曜日は何とか持ちそうですが、日曜日が怪しいですね。
京介 東京の芝は仮柵をBコースに移動して、荒れた部分がほとんど隠れていた。先週2日間で馬場の悪い部分が広がったとも思えないし、ヴィクトリアマイルの結果を見れば内ラチ沿いは絶好。雨が実際に降ってから、どういう変化するかの判断が肝になるかな。
菊池 そうですね。とりあえず土曜日の競馬は、内・先行から選びたいですが、日曜日は雨次第になりそうです。
京介 そして今年のオークス出走馬を見るに、桜花賞の1~10着が全部出てきて、下位入線馬まで含めて合計13頭。そしてフローラSの1~3着馬。プラス忘れな草賞勝ち馬、スイートピーSの2着馬。
菊池 そのあたりでいうと、スイートピーSを勝って3戦3勝としたディープジュエリーの回避は残念です。
京介 スイートピーSを勝ったディープジュエリーは、結構早いタイミングで出走回避を表明していた(5月7日)んだよね。
菊池 そうですね。早かったですね。
京介 しかし桜花賞組の占有率って、ここまで高いことは稀だよね。みんなどれだけ桜花賞の結果が悔しかったんだか…。
菊池 気持ちはワカランでもないですけどね。
京介 さすがにこの距離はキツくない?という馬まで続々出るぐらいだから、桜花賞上位入線からオークスに向かう陣営からすると、他路線の馬をかなり軽視してて、自陣の馬が強いと思ってるということになるよね。
菊池 ウーン、そういう陣営もいるかもしれませんね。
京介 こちらはもちろんそれぞれ検証し直すけど、実際忘れな草賞もフローラSも微妙なのは本当だからな…。IDMで桜花賞組上位5頭と、またさらに開いているわけだし。よって桜花賞に出走した、重賞勝ち馬から真っ先に人気する構図になるね。
菊池 それには賛成ですね。印を形成する軸はそこにおきたいと思っています。
京介 そして桜花賞組から取捨するとなれば、端的に東京コース適性があって2400mで上昇すると言う馬を「適性で」選べばいいということになると思う。高い適性を持ってると感じる根拠をどこに持つか、ということでいいんじゃないかな。
菊池 距離については、よほどでない限り気にしすぎないようにした方がいいかもしれませんが。
京介 全ての馬がマイラーで、距離延びていい所なしと思ったのなら、IDM取捨するようにシフトするという方針でいいはず。
菊池 今年は、ハイレベル混戦だと考えているので、指数はある程度重視したいですね。
京介 桜花賞でなかなか通用しにくいのは、馬体重理論だったり追い切り指数。騎手も実はあまり関係ない。逆に、東京コースや距離延長で良いと思わせる馬の個体情報や適性のほうが重要。関東馬が五分以上に通用するから、輸送の影響などもあるよね。
菊池 桜花賞であれだけ輸送の影響が出るんですからね。今の時期でもまだ牝馬の長距離輸送は、経験値が少ないこともあって影響しやすいでしょう。同時に、輸送して馬体を減らさずに出走できた馬には強みがあると思います。
京介 そして一番の変わり身要素としてチェックしたいのは、桜花賞の時に順調さを欠いてダメだった馬が、オークスの調整過程がバッチリで息を吹き返したというパターン。特に今年のようにほぼ桜花賞組と言うメンバーになったのなら、桜花賞で討ち死にした上位人気の関東馬が、今回どういう調整をしたのか。これの検証作業が、予想の肝となってくるんじゃないかな。
菊池 桜花賞前くらいの気持ちで、舞台だけ東京芝2400mに替わるといった見方でいきたいと思います。
ルージュバック
京介 映像ではもちろんチェックしているけれど、しばらく馬体を見ていないからねえ。どれだけ大変身しているのやら、というところ。
菊池 現地で見るのは百日草特別以来ってことになりますね。
京介 だけど不安というか違和感があるのは、臨戦過程だよね。NF天栄から美浦に帰ってきたのが5月12日だって?完全に直前入厩での競馬になるということだよね。
菊池 10日競馬ってやつですね。条件戦レベルではある話ですが、GⅠでの前例はちょっと思い当たりません。ましてや、1番人気になるクラスの馬で。
京介 調整を完全にアウトソーシングでやったってことだ。もう露骨にそういう時代になっていくものなのかねえ。
菊池 桜花賞の敗因は、直前輸送なのに美浦でハードにやり過ぎた影響があったように思えますからね。大竹調教師もGⅠは未勝利ですし、何かオーナーサイドの意向なのでしょうか。
京介 桜花賞の形をほとんど参考にできずに、事実上の初見のような姿で出てくるのかもしれない。そういう意味で、過去のパドックの形がこうだったから…という推測が立たない馬になったという不安の方が大きいね。
菊池 馬体重は戻しているようですけどね。もしかしたら、レース後にさらにガレていたのかもしれませんね。
京介 ブライトエンブレムが放牧先で裂蹄発症した話が有名だけど、天栄仕上げにも最近ちょっと不安感じるからなあ…。
菊池 元々が、「オークスは有力だけど桜花賞は不安も…」と言われていた馬。当然オークスでの巻き返しには期待しますが、臨戦過程と状態面ともに不安は拭いきれないので、相手の1頭としたいと思っています。
レッツゴードンキ
菊池 桜花賞を逃げ切りましたが、1番人気にはならないようですね。
京介 桜花賞でのレース展開は、実際確かに恵まれたと思う。逃げた馬が連対しやすい状況だったという馬場バイアスもあった。だけどだからと言っても、あの4馬身差は否定しにくいと思う。
菊池 この馬自身、逃げながらも溜めて伸びていましたよね。
京介 クルミナルとギリギリハナ、クビ差だったら恵まれと言えるけど、しっかり二枚腰を発揮した圧勝だったからね。
菊池 クルミナルとは0.1秒差の上がり33.5秒でまとめていましたもんね。
京介 そして今回は、その楽逃げを許した桜花賞組と12頭再戦することになる。つまりは、玉砕覚悟で競り合う、つつく馬が実はいないんじゃないの?と言うメンバー構成だということ。折り合いに一切問題がなくて、成長とともに出遅れを改善し、パフォーマンスを上げた結果があの桜花賞ならば、その再現は十分にあり得ると思うんだ。
菊池 逃げるかどうかは分かりませんが、1枠1番を引けました。ここ3走はゲート難も改善されて出ているので、出方を見ながら進められるでしょうね。不安視されているのは、母系が短距離馬ということですが。
京介 四肢が長いタイプで距離延長はむしろいいと思ってるしね。自分はポジティブに捉えるべき有力馬だと思うよ。
菊池 ヌーヴォレコルトやアパパネの母も短距離馬でしたしね。馬単体で見て大丈夫そうなら、距離の心配はそこまでしなくていいでしょうか。調整過程も、バリバリ時計を出してきた頃とは変えて、折り合い重視→終い伸ばすかたちですね。工夫もしっかりされている。
ミッキークイーン
菊池 期待を集めているようです。
京介 クイーンSで減らした体は、忘れな草賞でもそんなに戻りきってない。あの形がこの馬の理想だとはとても思えないんだけどなあ…。胴回りがあそこまで寂しくて、本当にいいのかな?
菊池 見た目には派手な勝ちっぷりでしたね、忘れな草賞は。
京介 でも、記録の面では忘れな草賞のレース内容が一息というのもある。エリンコートが勝った時のような超スタミナ戦でもないし、追走が楽な超スローペースで全体時計も一息で…。
菊池 超スローペースを正味、ラスト3Fみたいな競馬でしたね。
京介 上積みをそれほど考えにくい馬だと思うんだよ。
菊池 新馬戦が、かなりの逆展開を物凄い脚で追い込んでいて、資質は非凡だと思うのですが、調教後の馬体重を見ても戻っている感はないですし、再度の輸送も不安ですからね。前予想ではあまり評価したくないところです。
クルミナル
京介 この馬はズブズブの馬場だったチューリップ賞さえなければ成績欄的に全く問題ないはずの馬だからね。間近で見て脚が短すぎるようなら距離延長対応力で評価を下げるけど、真っ当な馬場状態なら一番いいバネを発揮する差し馬だと思ってる。
菊池 ほうほう。
京介 ちゃんと高いレベルで動くディープ牝馬なのに、出走メンバー中一番馬体重がある馬というのもいいよね。中型以下のタイプがかなり多い中で、全体の筋肉量、骨格、四肢の枝の長さそれなりにありそうと予感させる要素だから。
菊池 オークスと言えば、脚長探し。これでメイショウマンボがヒットしたこともありましたしね!
京介 だからこそ、直前の雨予報が心配。2400mで雨に見舞われてズブズブなら、こういうマイルで切れ味を使うタイプはマルセリーナよろしくホントどうしようもないからね。
菊池 そうですね。雨が降ってくれるとバッサリ行きやすい…。僕は、単純に前走がベスト条件で高いパフォーマンスを出せた後なので、人気も含めて今回は相手の1頭と考えたいところです。
ココロノアイ
京介 そして雨なら文句なしにこの馬だと思ってる。とにかくストライドの質が良くて身のこなしが柔軟。スタミナ必須と言う状況なら、自在にロングスパートを仕掛けられる半捲り差し脚質のことが大いに活きるタイプだと思うしね。
菊池 そうですね。母系もスタミナ満点。マックスビューティに遡る牝系です。ステイゴールド産駒の牝馬にしては馬格があるのも良い。
京介 ステイゴールド牝馬で全体に薄くなりすぎず、腹袋があって前が勝ってる肉質というのも、なおさら他がバテる競馬になって欲しいというタイプ。当日雨が酷くなるならまず中心視していいと思ってるよ。桜花賞の瞬発力勝負で「そこまでダメなの…?」と違和感はあるけれどね。別に良馬場でも走って欲しいんだけどなあ。
菊池 良馬場だとダメってことは、全くないと思うんですけどね。雨だと、他馬が苦しむ分、この馬は苦にならないからプラスって感じでしょう。唯一の重賞2勝馬。その2勝が稍重・重ってのはアレですが。
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菊池 では、穴馬を挙げましょうか。
クイーンズリング
京介 期待が大きいのはもちろん関東馬なんだけれど、全体を見渡して、実績に比べて評価がやや落ちそうなのはおそらくこの馬かな。3連勝で重賞勝ち、先行差し自在の脚質。デムーロ騎手が連戦していてコンビ解消せず。桜花賞も十分に見せ場を作った僅差4着ながら、少し距離延長厳しいかな?と思わせる履歴。真っ当な体つきをしているから、十分我慢は効くと思うよ。ある程度柔軟な立ち回りが可能で、基礎がいい馬。
菊池 今回は輸送がカギですね。
京介 体が減っていることが心配だけど、デビュー&2戦目を中山に続けて輸送して勝ってた馬。輸送の心配がないというのは、他の関西馬と比べて強みになる。いいとこ探しをしてポイント上位なのに、おそらく人気は一息になる馬かなと思うので。
菊池 いかにもオークスなら距離延長OKというタイプで、輸送さえ無事にクリアできれば…ですね。あとはM.デムーロ騎手、意外にも牝馬GⅠ勝ちがないという点を払拭できるかどうか?
キャットコイン
菊池 競馬大予言に、桜花賞直後の原稿で書いたんですが、この馬は栗東滞在が裏目に出たタイプでしたよね。過去の例で言うと、桜花賞時のブラックエンブレムも栗東で追い切りができないほど体が減ったことがありましたが、たまにありますね。こういうことも。
京介 あのときは、追い切りなしで桜花賞に出たみたいな感じで、案の定大敗だったね。秋にはGⅠを勝てるほどの馬だったのに。
菊池 今回のキャットコインも、当日はボロもかなり緩かったという話もありましたし、蹄まで良くなかった。それでも、上がり2位タイの脚を使えました。今度は美浦に戻って状態も回復していますから、巻き返せてイイんじゃないでしょうか。
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菊池 では、こんなところにしておきまして、最終結論はコラムとガチンコ予想でチェックしていただきましょう!
※最終結論は、それぞれのコラムでチェック!!
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