2015年6月28日日曜日

宝塚記念 2015 敗因分析・結果:ゴールドシップは出遅れもだが、リカバーの意識が低かったのも敗因になる


2015 宝塚記念(GI) 阪神芝内2200m良
ゴールドシップの敗因分析

2:14.4 12.2 - 11.6 - 12.2 - 13.4 - 13.1 - 12.7 - 12.5 - 11.7 - 11.0 - 11.6 - 12.4
62.5-59.2SSS

 1番人気で圧倒的に支持されながらも惨敗を喫したゴールドシップの敗因を分析していく。


  15着ゴールドシップは2~3秒は出なかったかなというぐらいの恐ろしいほどの出遅れで後方からのスタートになる。そこからはリカバーしようとはしていたが1角までではそこまで差を詰められずポツン最後方。コーナーワークを使いつつ2角まででもまだまだ後ろ。3角手前で外から仕掛けながら動いていくが、そこから3~4角で押し上げきれず、全然動けないまま最後方列で直線。鞍上がそこで諦めてそのまま惨敗を喫した。


 出遅れたのは仕方ない。天皇賞春が全部嵌ったこと、今回は先入れだったし待たされる立場になった。逆転しで出遅れたという意味では因果応報ともいえる。ただ、出遅れだけが全てではないなとは思っている。少なくとももうちょっとアイデアはあったし頑張れる要素はあった。馬券的には反省の方が多いし、やっぱり嫌な予感ってのは結構当たるんで、こういう時に出遅れる、先入れのリスクも考えるべきではあった。競馬は本当にメンタルの勝負だと思うなあ。


 まあメカニズム的にはキズナの天皇賞春に近い感想ではある。もちろんあそこまで出遅れると難しかったのは間違いないんだが。それと同時にやはり馬場状態も疑問があって、9Rの皆生特別の時計がそんなに出にくい阪神1200でそこそこ流れたとはいえ1:08.7というところから、相変わらずズブズブの外回りと比べても2段階ぐらい時計が早いんじゃないのという印象はあった。この宝塚でもドスローではあったにせよL3で11.0とかなり速いラップを刻んでいる。この辺りからも馬場は回復していたんじゃないかなと。これもシップにとっては一つの誤算だったかもしれないが。


 敗因はもちろん出遅れたこともあるが、1000の通過は62.5とかなり遅い。かなり出遅れたがリカバーすること自体は何とかできた範囲だったが、ノリは出遅れてもそこまで焦らずに向こう正面まで向かってしまったと。キズナの天皇賞春の時にも書いているんだが、遅いところで脚を使って押し上げるのと、速いところでコーナーワーク込みで外から押し上げるのと、どっちが楽かという話である。シップの場合は2200m全部を使って競馬をしたい。その中で派手に出遅れたとしてもやはり強引にでもリカバーするという気迫が欲しかったのは正直なところである。その姿勢は正直今回のレースでは窺えなかった。適度におっつけてはいたが、あれで動いてくれれば苦労はしない。実際このレースの最速ラップは11.0であり、最遅ラップは13.4。府中でもなかなかないほどにラップの上下が激しい。この緩いところでちんたらちんたら走っていてはリカバーができないだろうと。そしてリカバーしきれずに3角で押し上げようとしても前が待っていて、一気に仕掛けてコーナー最速のラップを刻む。ペースが上がっていく中で押し上げるというのは難しいし、実際11.0の地点ではシップも苦しんでいた。しかし京都と違ってそこからは劇的に落ち込むのが阪神の内回り。4角出口で屋根が諦めてしまったのは個人的には不満が大きい。これは勝ち負けのレベルではなく、GIで1番人気を背負った騎手の姿勢としてはどうか、という点である。シップはどれだけ手ごたえが悪くてもL1は必ず手応え以上には来る。この展開で最後まであきらめずに走っていた時にどこまで食い込んでくるかを見たかったのだがそれを見られなかったのは競馬ファンとしては大いに不満である。まあ馬場を考えると意外と回復していたというのもあるし、自分も9Rで嫌な予感というか感覚はあったが、時計やラップを見てのモノ。そこまでの判断は難しかったかなとも思う。


 出遅れだけで片付けたいところだけど、自分の中ではやっぱり道中もうちょっと何とか手を打ってもらいたかった。最序盤もゆったり、1~2角で緩むだろうというところで決め打ってゴリゴリ追うなりね。何とかなる範囲内だっただけに。かなり高いレベルでの話をしているとは思うが、流石横山典弘と言わしめるレース展開を期待していたんだけどね。負けるにしてもシップの強さを見せてほしかった。


 敗因をまとめると、出遅れはもちろん、シップの出遅れで前がレースをスローにコントロール、シップの捲りを各馬が待つことになったこと。またシップが動くタイミングが結局3角手前になってしまい、そこでコーナーで前が加速するなかL3最速トップスピード11.0は阪神内としてはかなり速い。ここで外を回しては押し上げられない。そういう競馬にはまり込んでしまったことが大きい。出遅れが全てではないというのはペース全体はかなりスローだった、1~2角では13秒台を刻むほどの緩い展開に、一気に動いていってギャンブルを仕掛けるだけのチャンスはあったができず、半端に取り付こうとしたのも痛かったと思う。その点も含めてゴールドシップで競馬をするということは、シップを信じてレースを作れるかどうかが最大のポイントであると。出遅れても信じて動けるか。


 本命馬としてはまあ仕方ねえなとは思う。馬券的にリスクを見極めきれなかったのはギャンブラーとしてのセンスの無さを痛感する良い例になった。やっぱり自分は馬券師としてのセンスはないね。ただ、それは別にしてやっぱり自分が横山典弘に期待した部分、そういったところをどうフォローしていくかという点に関しては残念ながら期待外れだった。出遅れはかなりつらかったとは思うが、それを何とかしようというアイデアは正直感じない競馬だったなと思う。




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