2015年6月25日木曜日

宝塚記念 2015 出走予定馬:カレンミロティック、熱中症明けに道悪は不安も昨年2着から覚醒の気配あり


2015 6/28(日) 宝塚記念(GI) 阪神芝内2200m
出走予定・登録馬一覧
宝塚記念2015の出走予定馬


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 今年になって長距離路線でも結果を残してきた昨年の宝塚記念2着馬カレンミロティック。阪神大賞典では不利がありながらも4着、天皇賞春では積極策であわやの3着と長距離路線の中でも存在感を一気に増してきたと言って良い。強敵相手で昨年の宝塚でも2着とはいえゴールドシップには完敗でもあった。それでも今のこの馬の充実度なら、シップを逆転するという可能性も幾らか見いだせるのではないかと思わせてくれる。自分の競馬に徹してレースを作ることができればチャンスはあるだろう。持ち味を引き出し切れ。


 このレースで面白い存在になるのは昨年の実績からも間違いないが、どうもこの馬はハーツクライ産駒特有の覚醒期に入った感がある。長距離をこなしたこともあるが、それだけでなくこれまで弱点だった要素を詰めてきているのはジャスタウェイの成長過程に近い印象。そろそろ覚醒しても良い。


 まずは香港ヴァーズの内容から振り返る。26.27-26.31-26.70-24.63-22.86-23.06とかなりのドスローで後半は恐らくトップスピードを長く維持する競馬になったと考えられる。このラップからは多分L3のコーナー地点が最速なのかなと。3列目の外から3角で徐々に押し上げ2列目の外ぐらいで4角を迎える。ここで恐らくロスがあって直線序盤からトップスピードの質という点でも持続力という点でも実力馬相手に見劣ったという形だろうと。この馬の場合トップスピード持続戦でもやれなくはないが特化戦では良くない。基本的にはある程度ペースが上がってくれた方が良いタイプなのは間違いないし、このレースではハロン平均でも序盤は13秒を余裕で超える超スローの部類。この馬としては競馬がしづらかったのは確かだろうと。


 一方で、昨年の宝塚記念は個人的なイメージとはちょっと違う内容にはなっている。阪神芝内2200m戦、ここで重い印を打った理由はペースが上がって基礎スピード面を要求される可能性が高いとみていたからである。ところが、実際のペースバランスは62.4-59.4と3秒以上の超スローの部類である。もちろんスローと言えども12.8 - 12.1 - 12.0 - 11.8 - 11.7 - 11.8 - 12.1と6Fの超ロンスパでトップスピードを一切問われていないようにポテンシャル特化戦になったと言って良い。ただ、基礎スピード面が武器だとみていたこの馬としては前半の良さを活かせなかった、そんな中で離れた2列目から3~4角でじわっと仕掛けつつも押し上げられずに直線を向く。 序盤であっさりシップに交わされるがこの馬もジリジリとは伸びてくる。L1でそこからしぶとく粘り切って3番手以下は差を詰めさせない競馬で余力を持っての2着だった。この辺からもペースが遅すぎて優位性が保てず、ポテンシャル特化戦ではシップに完敗するレベルでも、この馬としてはそういう展開でも2着に来たという判断の方が良いと感じている。同時に距離に対しての目途もある程度は立ててきたと言って良い。


 そして今年は長距離路線で結果を出したが、この阪神大賞典、天皇賞春にも共通して言えるのがポテンシャル勝負になったという点である。阪神大賞典は3000m戦でペース的には60.4-65.0-60.5と中弛みがあった。12.6 - 12.2 - 12.4 - 12.0 - 11.7 - 12.2とそこからの5F勝負で3列目の内から3~4角でもそこから追走しながら直線でインを突こうとするも詰まってしまってそこから追い出してもう一度L1で詰めてくるという感じ。まあハッキリ言って詰まったのは痛かった。天皇賞春では阪神よりも淀みがなく61.4-74.3-59.0とスローからのご存じシップの捲りでペースが上がって12.5 - 12.0 - 11.7 - 11.8 - 11.5 - 12.0とトップスピードを要求されないポテンシャル勝負となっている。この中で今度は2列目のポケットでしっかりとポジションを取っての競馬、3~4角で動いて4角先頭から直線で一気に一脚を使って出し抜いた。勝ち切るかなと思ったところで最後は甘くなったがそれでもシップを焦らせたのは間違いなく評価すべき一戦だ。この内容からもポテンシャル勝負で普通に強い競馬ができている。覚醒とみて良いだろう。


 個人的な分析の上で、この馬の本来の姿が何なのかと言われると、やはり基礎スピード面は要求された方が良いと思っている。個人的に一番印象的なのが一昨年の金鯱賞勝ちで、これが中京芝2000で年末でタフな馬場状態、59.3-60.3とハイペース気味の流れを少し離れた番手追走、12.0 - 12.2 - 12.2 - 11.5 - 12.4のラップ推移でそこから楽に進めつつ直線序盤の加速で一足使って一気に出し抜いた。そのままついてきたラブリーデイもL1でしっかりと引き離す競馬で文句のつけようのない完勝だった。もともと垂水Sでも速い流れからトップスピードを引き出してくる余力があって千切っているように基礎スピードの幅は非常に広い馬。その点からもペースがある程度上がってくれた方が本質的には良いだろうと。


 ただ、この馬の場合逃げられないという面はある。実際逃げて平均ペースを刻んだ大阪杯では番手につけたトウカイパラダイスにも交わされているように本来の力を発揮できずに終わっている。難しいところだが前に馬を置いての番手が理想なのは間違いないところで、その辺りで今回は展開が読みにくい中で中目の枠というのは微妙なところではあるだろうと。昨年スローからのポテンシャル特化戦でシップに対しては基礎スピードの優位性を使えないまま完敗したので、個人的にはペースがある程度上がってくれば逆転するだけのチャンスはあるかなと思っているのだが、それでもシップが外枠を引いてしまったのでこれはやはりいい材料ではない。シップはハイペース適性そのものは高いが出足が遅いのでどうしても内枠だとポジションを下げてから上げる必要がある。外枠だとその心配がない分、ハイペースに誘導したとしてもポジションを詰められる可能性は高い。それでもこの馬としては基礎スピードで篩にかける競馬に賭けるしか手はないだろうと。スローロンスパでは昨年からも完全に見劣っている。京都の外回りの様に高速馬場ならいいが、もう3角手前からロンスパという競馬になるとシップのポテンシャルには太刀打ちできまい。3角までにリードが欲しいところだがそれは難しくなった。それでもそれを覚悟でこの馬の基礎スピードを信じて攻める競馬が見たい。もちろん逃げ馬がどういうレースを展開するかにも左右はされると思うが、シップを実力・適性で潰すだけのチャンスがある数少ない馬である。


 後はそれ以外の適性面として、やはり道悪が微妙であるということと、天皇賞春後に熱中症に掛かって単騎放牧明けとのこと。この辺りが調整過程としては不満があるし、道悪に関しては少なくとも渋らない方が良いのは間違いない。阪神大賞典のようなタフな馬場でもやれているので時計がかかる馬場そのものは悪くないとは思うが。中山記念も惨敗したが坂スタートで出負け気味だったのも響いているはず。いずれにせよ不安材料はそれなりにもあるが、昨年の2着は決して嵌ってのものではないということも確か。近走の充実度も一番で、臨戦過程はともかく力関係としてはもう最上位のレベルに入ってきている。この馬に最大限の注目をしたいところだ。



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通常のGI以上に“出走馬のデキの良し悪し=力を出せるデキにあるのか?”の見極めが通常のGIより重要になってくるレース。と言うのも使い出しの時点から宝塚記念までのローテーションを組んでいる陣営も中にはいるが、キズナ・エピファネイア・エアソミュールの相次ぐ回避が示すように、今春最後のGIとなる宝塚記念に120%のデキで出走できる馬は正直いないというのが実情。

実際に、昨年の宝塚記念で実力通りの走りを見せたのはゴールドシップだけ。2番人気だったウインバリアシオンは7着、3番人気のジェンティルドンナは9着と馬群に沈んでいる。

そして、今年は3連覇の偉業が掛かるゴールドシップ、大阪杯でキズナを負かしたラキシス、ドバイシーマC3着のワンアンドオンリー、菊花賞馬トーホウジャッカル上記の4頭が注目を集める事になるだろうが、ゴールドシップは気性にムラがありレース当日・もっと言えばゲート入りするまで走るかどうかは全て馬の気持ち次第。

ラキシスは牡馬の一戦級が相手、ワンアンドオンリーも復調ムードではあるが最高のデキだったダービー時のデキに戻っているかは正直疑問、トーホウジャッカルは菊花賞以来の実戦。

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七騎の会:宝塚記念300-250


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