昨日も書いた様に火曜までの大井は力の要る馬場で先行力があるパワータイプの馬が残り、切れ味身上の差し馬は壊滅状態だった。
稍重の馬場で行われた開催初日の最終レースなどは折り合いを欠いてハナへ行ったサトノエクセルがアラアラになるどころか逃げ切ってしまうのだから、良になりダートが乾いてパサパサの馬場になれば益々前に行く馬が有利、そんな状況から正直な話をすればこの優駿SPは当初の予定を変更してルックスザットキルを本命にしようかと思ったのだが、雨の予報があった事から雨が降ってダートが締まれば差しも利くだろうと考えて当初の予定通りコンドルダンスを本命にしたが、私が待ち望んでいた雨が降り出したのは優駿SPの発走直前で万事休す。
レースはジンワリとハナに立ったルックスザットキルにアクティフや押して前に行ったコールサインゼロが並び掛けて一旦は3頭横一列の状態になったが3角手前でルックスザットキルが半馬身ほど前に出てハナに立ち、手綱を持ったまま直線に入ったルックスザットキルと2番手以下の差が徐々に開き始め、残り200で2番手のアクティフとの差を1馬身半まで広げたルックスザットキルの勢いは最後まで止まらず、最終的に2着のアクティフに3馬身差をつけて優勝、ルックスザットキルと騎乗した早田功駿騎手は共に嬉しい初重賞制覇となった。
ルックスザットキルは大外枠を引きスタートがイマイチだった事で押して前に行こうと試みた事が裏目に出て、スイッチが入りカカリ気味になって自滅した前走のTRと異なり、前走でハナを譲らなかったエイシンアクロンが今回は大外枠を引いたため無理にハナ争いに加わらなかった事やアクティフやコールサインゼロも共倒れを避けて無理に競り掛けず自分のペースで逃げる事が出来た事に加えて前残りの馬場にも助けられて直線で他馬を突き放して1分19秒9の時計で快勝した。
まぁ、スピードは一級品の馬だけに自分のペースで競馬が出来た今回の勝利に関しては別段驚くべき事ではないが、スタートダッシュが毎度イマイチな馬だけに前走の様にガチャガチャ競り込まれて自分のペースで競馬が出来ないケースが今後必ず出て来るだけに、この勝利を以て古馬相手の短距離重賞云々と言うのは時期尚早だろう。
2着のアクティフは前走の様にルックスザットキルの首に鈴を付けに行く馬が居なかった事で自ら2番手につけてルックスザットキルにプレッシャーをかけに行ったが、柳に風の如く簡単にあしらわれ、何とか追い縋ろうと試みたが直線でアッサリ振り切られて3馬身差の完敗。
前走の優駿スプリントTRが1分12秒6で今回は1分12秒5とほぼ同じで、上がりは共に37秒7だった事から一息入った優駿スプリントTRを叩いて大きな上積みはなかった印象も自分の能力は出し切っており、ここは勝ったルックスザットキルを褒めるしかない。
3着のコンドルダンスはオハコのスタートミスで最後方からの競馬、インにピタリと張り付き4角でヤネが必死にステッキを入れ追い出すも中々エンジンが全開にならず、ゴール前で3番手に上がるのが精一杯。
上記した様に今開催の大井は切れ味身上の馬には厳しい馬場、それでも3着に食い込んだのは外は伸びないが2レースのユウユウローランを見れば判る様に内ラチ沿いだけこの開催で唯一伸びる余地があり、インに終始張り付いて競馬をした的場文男のファインプレーが大きい。
4着のモリデンシーザーは中団のインのポジションをキープして追走、直線でジリジリと伸びたがゴール前でコンドルダンスにクビ交わされてしまい前走の優駿スプリントTRと同じ4着と云う結果に終わる。
デビューから一貫して1200Mを使い続け、9戦して掲示板を外したのはわずか1回だけと大崩れしないタイプだが、短距離戦で勝ち切るだけの決め手に欠ける馬だけにこの着順の過大評価は禁物。
5着のジャジャウマナラシはゲートを出てから押して先団グループの直後につけて、3角手前でジワジワとポジションを上げ様とした際にヨレたメガンテがゴーノムラダイオーに接触し、玉突きでゴーノムラダイオーがジャジャウマナラシに接触する不利があったが、それにもめげず直線でジワジワと伸びて一旦は3番手まで上がったがゴール前で脚色に余裕が無くなり5着に沈むも、今年に入り惨敗が続いていただけに、勝つ事は叶わなかった漸く見せ場を作る事が出来たのは収穫だろう。
伊達にNAR2歳最優秀牡馬に選出された訳ではなく、今回のレース内容からマイル前後の距離に目処が立った印象も、ゴール前で脚色が一杯になったのは今回のパワーを要する馬場と斤量の58が影響したのかも知れないが、使える脚が一瞬のタイプの可能性があるだけに今後のレース内容を見てから結論を出すのが正解だろう。
3番人気のラガッソは中団から追走し、直線で外を通って追撃を開始するも、追い出すと一気に弾けた今年に入ってのレース振りと異なりジリジリと伸びただけの6着と敗れたが、上記した様に今開催はラガッソの様な切れ味身上の馬には全く不向きの馬場だけに仕方ない、馬場に殺されただけにこの1戦で見限る事はせず今後を見守りたい1頭。
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