2015年6月30日火曜日

第19回スパーキングレディーカップ①

このスパーキングレディーCが創設されたのは97年で当初は9月施行で南関牝馬限定の重賞だったが、翌年の第2回より中央交流重賞となり、中央交流となった過去17回の中で地方馬が勝利したのはわずか3回、その内トーセンジョウオーは元中央所属だから実質の地方馬が勝利したのはホクトロビンとジーナフォンテンの2頭だけ、2着になった地方馬もアインアイン・ラヴァリーフリッグ・レイナワルツ・クラーベセクレタの4頭と圧倒的に中央勢が優勢で地方所属馬には分が悪いレース。

では過去10年のスパーキングレディーCの連対馬の傾向から今年の有力馬を探していこう。

05年
1着トーセンジョウオー 4歳 56K
3番人気 前走 船橋・マリーンC1着
ダート1400以下の成績【0・0・0・1】
過去の重賞出走歴(ダートのみ)
04年関東オークス1着 04年スパーキングレディーC5着
04年クイーン賞9着 05年平安S11着 05年エンプレス杯6着
05年マリーンC1着

2着オルレアン  4歳 斤量55K
4番人気 前走 福島・安達太良S2着
ダート1400以下の成績【1・3・0・2】
過去の重賞出走歴
04年サラブレッドチャレンジC2着
05年TCK女王盃2着 05年エンプレス杯5着 05年マリーンC5着

1番人気グラッブユアハート3着 5歳 56K
前走 マリーンC2着
ダート1400以下の成績【0・0・0・0】
過去の重賞出走歴(04年スパーキングレディー1着以降)
04年クイーン賞2着 05年TCK女王盃5着
05年エンプレス杯2着 05年マリーンC2着

06年
1着レマーズガール 6歳 57K
3番人気 前走 船橋・かしわ記念6着
ダート1400以下の成績【0・0・1・2】
過去の重賞出走歴(04年スパーキングレディー2着以降)
04年白山大賞典4着 04年クイーン賞1着
05年TCK女王盃1着 05年エンプレス杯3着
05年名古屋大賞典2着 05年マーチS8着
05年かきつばた記念7着 05年マリーンC3着
05年スパーキングレディーC6着 05年クイーン賞11着
06年TCK女王盃2着 06年エンプレス杯2着
06年マリーンC2着 06年かしわ記念6着

2着グレイスティアラ 3歳 54K
2番人気 前走 川崎・関東オークス2着
ダート1400以下の成績【2・0・0・0】
過去の重賞出走歴
06年兵庫CS1着 06年関東オークス2着

1番人気グラッブユアハート7着 6歳
前走 マリーンC1着
ダート1400以下の成績【0・0・0・0】
過去の重賞出走歴(05年スパーキングレディー3着以降)
05年白山大賞典1着 05年クイーン賞1着
06年TCK女王盃1着 06年エンプレス杯4着
06年マリーンC1着


07年
1着メイショウバトラー 7歳 56K
1番人気 前走 浦和・さきたま杯1着
ダート1400以下の成績【2・0・0・3】
過去の重賞出走歴(ダートのみ)
06年プロキオンS1着 06年サマーチャンピオン1着
06年シリウスS1着 06年JBCマイル2着 06年JCダート12着
06年兵庫GT5着 07年フェブラリーS10着 07年黒船賞5着
07年かきつばた記念1着 07年さきたま杯1着

2着レイナワルツ 7歳 55K
8番人気 前走 名古屋・ジューンOP1着
ダート1400以下の成績【2・0・0・7】
過去の重賞出走歴(ダートの主な実績のみ)
04年さきたま杯7着 04年東海菊花賞1着 04年クイーン賞11着
05年名古屋記念1着 05年佐賀記念11着
05年東海桜花賞1着 05年かきつばた記念5着
05年スパーキングレディーC7着 05年読売レディス杯2着
05年東海菊花賞2着 05年JBCクラシック3着
06年名古屋記念1着 06年エンプレス杯3着
06年名古屋大賞典5着 06年マリーンC4着
06年さきたま杯9着 06年スパーキングレディーC6着
06年日テレ盃5着 06年白山大賞典3着
06年JBCクラシック14着 06年クイーン賞7着
06年名古屋GP5着 07年名古屋記念1着
07年TCK女王盃6着 07年エンプレス杯8着
07年名古屋大賞典6着 07年かきつばた記念9着

08年
1着トーセンジョウオー 7歳 57K
4番人気 前走 07年浦和・埼玉新聞杯1着
ダート1400以下の成績【0・0・0・1】
過去の重賞出走歴(05年スパーキングレディー1着以降)
06年マリーンC8着 06年スパーキングレディーC4着
06年クイーン賞2着 07年TCK女王盃2着 07年エンプレス杯1着
07年マリーンC1着 07年大井記念4着 07年帝王賞10着
07年トゥインクルレディー賞6着 07年埼玉新聞杯1着

2着メイショウバトラー 8歳 56K
1番人気 前走 浦和・さきたま杯2着
ダート1400以下の成績【3・2・2・5】
過去の重賞出走歴(07年スパーキングレディー1着以降)
07年クラスターC1着 07年東京盃2着 07年JBCスプリント8着
07年クイーン賞2着 07年兵庫GT3着 08年根岸S6着
08年フェブラリーS11着 08年マリーンC1着
08年かきつばた記念3着 08年さきたま杯2着

09年
1着ラヴェリータ 3歳 54K
1番人気 前走 川崎・関東オークス1着
ダート1400以下の成績【2・0・0・0】
過去の重賞出走歴(ダートのみ)
09年関東オークス1着

2着クィーンオブキネマ 5歳 55K
4番人気 前走 京都・栗東S8着
ダート1400以下の成績【5・1・2・8】
過去の重賞出走歴(ダートのみ)
06年全日本2歳優駿6着


10年
1着ラヴェリータ 4歳 57K
1番人気 前走 府中・ブリリアントS1着
ダート1400以下の成績【2・0・1・0】
過去の重賞重賞出走歴(09年スパーキングレディー1着以降)
09年武蔵野S5着 09年JCダート13着 09年兵庫GT3着
10年エンプレス杯2着 10年名古屋大賞典1着
10年マリーンC2着 10年東海S9着

2着トーホウドルチェ 5歳 56K
2番人気 前走 京都・天王山S2着
ダート1400以下の成績【5・2・4・6】
過去の重賞出走歴
09年プロキオンS2着 09年武蔵野S13着
10年マリーンC1着

11年
1着ラヴェリータ 5歳 58K
2番人気 前走 浦和・さきたま杯5着
ダート1400以下の成績【2・0・1・1】
過去の重賞出走歴(10年スパーキングレディー1着以降)
10年シリウスS2着 10年JBCクラシツク8着 10年JCダート7着
11年TCK女王盃1着 11年エンプレス杯1着 11年マーチS14着
11年かしわ記念2着 11年さきたま杯5着

2着トーホウドルチェ 6歳 56K
3番人気 前走 京都・栗東S1着
ダート1400以下の成績【6・4・5・11】
過去の重賞出走歴(10年スパーキングレディー2着以降)
11年東京SP7着

1番人気アイアムアクトレス3着 3歳 54K
前走 府中・ユニコーンS1着 
ダート1400以下の成績【3・0・0・0】
過去の重賞出走歴
11年ユニコーンS1着

12年
1着スティールパス 5歳 55K
4番人気 前走 府中・欅S4着
ダート1400以下の成績【5・5・1・3】
過去の重賞出走歴
無し

2着クラーベセクレタ 4歳 56K
2番人気 前走 浦和・しらさぎ賞1着
ダート1400以下の成績【4・0・0・1】
過去の重賞出走歴(南関のみ)
10年東京2歳優牝1着 11年ユングフラウ賞1着
11年京浜盃1着 11年羽田盃1着 11年東京ダービー1着
11年JDD3着ものちに失格 11年レディスプレリュード5着
11年ロジータ記念1着 11年クイーン賞1着
12年マリーンC2着 12年しらさぎ賞1着

1番人気ミラクルレジェンド3着 5歳 56K
前走 帝王賞5着
ダート1400以下の成績【0・0・0・0】
過去の重賞出走歴
10年JDD4着 10年レパードS1着 10年クイーン賞1着
11年TCK女王盃2着 11年エンプレス杯3着
11年マーキュリーC5着 11年レディスプレリュード1着
11年JBCレディスクラシック1着 11年JCダート6着
12年マリーンC1着 12年東海S5着 12年帝王賞5着

13年
1着メーデイア 5歳 56K
1番人気 前走 府中・ヴィトリアM17着
ダート1400以下の成績【0・0・0・0】
過去の重賞出走歴
13年TCK女王盃1着 13年マリーンC1着

2着サマリーズ 3歳 54K
3番人気 前走 府中・ユニコーンS10着
ダート1400以下の成績【2・0・0・0】
過去の重賞出走歴(ダートのみ)
12年全日本2歳優駿1着 13年ユニコーンS10着


14年
1着サウンドガガ 5歳 55K
3番人気 前走 京都・天王山S2着
ダート1400以下の成績【6・1・0・7】
過去の重賞出走歴
無し

2着カチューシャ 5歳 55K
2番人気 前走 府中・欅S7着
ダート1400以下の成績【2・0・1・2】
過去の重賞出走歴
無し

1番人気エスメラルディーナ7着 3歳 54K
前走 川崎・関東オークス1着
ダート1400以下の成績【0・0・0・0】
過去の重賞出走歴(ダートのみ)
14年兵庫CS3着 14年関東オークス1着


①過去10年の1番人気は【4・1・3・2】で、複勝圏内を外したのは06年7着のグラッブユアハートと昨年のエスメラルディーナの2頭だけと1番人気の信頼度は高く、また5番人気以下の馬が連対したのも07年2着のレイナワルツ1回だけと伏兵の食い込みは難しいレース。


②過去10年で連対した20頭の中で過去に川崎の重賞出走経験が有った馬が15頭で、その中の13頭が川崎の重賞で3着以上の実績が有り、残る2頭の05年2着のオルレアンはエンプレス杯5着、09年2着クィーンオブキネマも2歳時の全日本2歳優駿で2番人気に支持されて6着と云う結果を残していた。

③川崎の重賞出走歴の無かった5頭は10年2着トーホウドルチェ、12年1着スティールパス、13年1着のメーデイア、昨年1着サウンドガガと2着カチューシャで、メーデイアとトーホウドルチェは同年のマリーンCを制している共通点が有り、過去10年のマリーンC馬のスパーキングレディーCの成績は【3・1・1・1】と複勝圏内を外したのは06年のグラッブユアハートだけ。

④過去10年のこのレースで連対した地方所属馬は07年2着レイナワルツ、08年1着トーセンジョウオー、12年2着クラーベセクレタの3頭、この中でレイナワルツとトーセンジョウオーは中央デビュー組だから地方デビューはクラーベセクレタの1頭のみ、トーセンジョウオーは中央所属時に関東オークス・スパーキングレディーCの川崎の重賞を勝利した実績が有り、レイナワルツはエンプレス杯3着の川崎の実績に加えて05年のJBCクラシックで3着したGⅠ実績が有ったし、クラーベセクレタもこのレースまでに重賞10勝を挙げた実績とのちに失格となったがGⅠのJDDで3着した実績が有り、地方からデビューした馬は過去にGⅠレースと川崎の重賞で3着以上した実績が無いと連対するは厳しい。

⑤過去10年で連対した20頭で地方デビューのクラーベセクレタ・レイナワルツの2頭を除く中央デビュー馬はスパーキングレディーCの前5走以内で重賞を勝っていた馬が半数を超える12頭も居り、それに該当しない6頭中5頭は前走で中央のダートOP特別で勝ち馬から1秒差以内の競馬をしている事とスパーキングレディーCの前5走以内で中央のダートのOPか準OP特別での勝ち鞍があり、唯一それに該当しない05年2着オルレアンは前走でダートの準OP特別で2着、同年のTCK女王盃で2着した実績があった。


④のGⅠと川崎重賞で複勝圏内に入った地方デビュー馬が居ない事から地方所属馬が今年のスパーキングレディーCで連対するのはデータ上から厳しく、連対資格があるのはダート経験の無いメイショウマンボを除くサンビスタ・サウンドガガ・トロワボヌールの中央所属馬の3頭で、その中では【3・1・1・1】と安定した成績を残しているマリーンCを今年圧勝した女帝サンビスタがその実力から当然有力候補と思えるが、リピーターが多い重賞だけに昨年このレースを勝利した快速馬サウンドガガも決して軽く扱えない印象があるのは確か。




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