2015年7月8日水曜日

七夕賞 2015 出走予定馬:フィロパトール、適性の幅の広さで上位を穿つチャンスを窺う

2015 7/12(日) 七夕賞(GIII) 福島芝2000m
出走予定・登録馬一覧
七夕賞2015の出走予定馬


 昨年の福島記念での2着に入るなど、中距離路線で力をつけてきているのがフラアンジェリコ。ここ2走は中山のマイル戦でなかなか弾けきれずに終わってしまったが、実績のある中距離に戻って力試しの一戦に臨む。相手関係も上がり馬や煮え切らない古豪が中心といったところ、この馬の強烈な末脚を上手く引き出せれば好勝負だ。舞台も揃ったここで存在感を見せたい。


 今回は上位陣に適性面や状態面での不安がある馬が多いわけで、この馬も十分走破圏内に入って来そうな感じはある。ただ、福島記念は結構嵌った面もあるのでこの辺りの判断をどうするか。田辺とのコンビというのも面白い。


 まずはやはり福島記念。秋の超高速福島でペースバランスが59.4-58.7とややスローという程度、12.2 - 11.8 - 11.7 - 11.2 - 11.8のラップ推移でL2最速が明確に出ていて流れが早い分だけ仕掛けの意識が遅れたという感じのレース。出負けして後方からの競馬、道中はペースの割には縦長になり切らずに最内に拘って進めて後方で3角。3~4角ではフィロパトールの直後から進路が空くのを待ちつつ中団まで押し上げ、直線で上手く外に出す。そこからはしぶとく伸びてまずフィロパトールを捕える。L1で粘るメイショウナルトをきっちりと捕えて2着を確保したがミトラには完敗した。ここまで出が悪い馬ではないので出負けしたのは響いたかなとは思ったが、それでもそれを補って余りある3~4角の立ち回りだった。ただ完全に嵌ったというだけでなく、4角で前が加速する流れを壁の状態で置かれないというギアチェンジ面で高いレベルのモノを見せたわけで、そういった立ち回りから上手く進路を確保して2着まで伸びてきたというのは評価が必要。


 元々はマイル路線で走っていた馬だがマイル路線ではやや詰めが甘くなったので距離延長した結果オープンまで上がったという馬。準OPの五稜郭Sでは函館市馬1800m戦で47.1-48.2とハイペースからの12.2 - 12.2 - 12.2 - 11.8 - 12.0と厳しい流れながらもそこからの一足を少し問われているという競馬になっている。もちろん大枠で見ると基礎スピードが高く問われてトップスピードは要求されないポテンシャル戦ではあるが。この流れを中団で追走しながらも3~4角で上手く馬群の中目から2列目まで押し上げる器用な競馬、直線序盤でそこからしっかりと進路確保して一気に抜け出す強い競馬ができている。サクラボールド相手に淀みは小さかったとはいえ4角出口で馬群を捌きながら上がっていけるという器用さは大きな武器だなと感じたし、このペースを追走しながらしっかりと脚を使えたというのは大きい。


 この馬の良いところは基礎スピードの幅が広いこと、要所でしっかりと反応できるという点が大きい。ここ2走は中山マイルでその良さが幾らか削がれた感じは受けた。東風Sでは46.8-47.0と平均ペース、11.6 - 11.6 - 11.5 - 11.8 - 12.1と淀みない競馬になっていて単調な基礎スピード戦。マイルでは追走で脚を使ってしまう感じで最後までジリジリとは伸びてきたがレースの流れについていくのがやっとという感じだった。前走のダービー卿もレースは流れたが、11.1 - 11.3 - 11.6 - 11.7 - 10.9と3~4角で徐々に前が減速し、モーリスだけが加速して直線で千切った形。中団馬群の最内で進めていたが、直線序盤で内から伸び切れずになだれ込むだけだった。46.7-45.5とこれでもモーリスにとってはスローではあったが、馬場が超高速状態で46.7という絶対的な速度についていって脚を無くしてしまった感はある。この辺りからもこのクラスまで来るとマイルは短いなと再認識したと。


 現時点ではパフォーマンスで見ると福島記念4着は一定の評価はできるがこの相手にパフォーマンス比較ではやはり1枚下だとは思っている。特にグランデッツァなんかは昨年の都大路Sでもそうだが自分の競馬に持ち込めればディサイファ辺りを千切るレベルにあるわけで、福島記念でメイショウナルトを撃破できたのは良かったにせよパフォーマンスを落としている馬。レコンダイトも前走目黒記念では強敵ファタモルガーナを上手く立ち回ったとはいえ撃破している。そこと比較するとまだまだ重賞で安定して勝ち負けできる目途を立ててきたとは言えない。とはいえ、適性面に関しては上記の2頭よりも不安材料が少ない。特にこの馬の場合前走でL2最速戦、明確に速いラップを刻んでいる中で内からするする反応できていた。これはスパイラルで外に振られる4角での器用さが問われがちな福島では大きな武器になるのは間違いない。何よりグランデッツァに比べると福島記念で見せた溜めてL1での伸びに繋げることができているというのも大きい。ペースが多少落ち着いたとしてもグランデッツァよりは適性的には不安は小さいかなと。もちろん今回はナルトやトウケイがペースを作ることを考えるとある程度のペースにはなるだろう。ただ五稜郭Sの内容からもペースが上がって追走してもそこからの一足を引き出せるタイプなので、ペースや仕掛けどころの不安は小さい。どんな展開にも一定レベル対応してきそうという点では非常に魅力的な馬だと思う。後はゲートを上手く出られればひとまず一定ラインで信頼できる馬というカテゴリーには入ってきそう。後は相手関係で、グランデッツァが攻めきれずにペースを落としてのロンスパの形になれば内でうまく立ち回って、というイメージが湧くし、グランが攻めてペースを引き上げても対応できるのはレコンダイトと比較しても優位に立てる。メイショウナルトには福島記念で先着できていてハンデ差もその時とほとんど変わらない。枠次第だが、このメンバー構成なら十分勝ち負けできる条件だろうと。高速馬場でパフォーマンスを上げてきているので雨はあまり歓迎できないかなとは思う。台風の動向に注目だが、先週ぐらいの馬場なら十分互角に戦えるとみている。動き出しのイメージに関しては中堅でも屈指の判断力を持つ田辺とのコンビで重賞初制覇となるか。




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