2015年7月14日火曜日

函館記念 2015 出走予定馬:デウスウルト、器用貧乏克服なるか…川田は全場重賞制覇がかかる一戦!

2015 7/19(日) 函館記念(GIII) 函館芝2000m
出走予定・登録馬一覧
函館記念2015の出走予定馬


 昨年のチャレンジCでの2着から重賞戦線で善戦を続けつつもなかなか勝利までが遠いデウスウルト。前走の新潟大賞典では久々に崩れてしまい、そこから立て直してサマー2000を視野に入れる選択に。今年は安田記念、宝塚記念と制覇し勢いに乗ってきた感のある川田。先週のグランデッツァで福島も制覇し10場重賞完全制覇まで残すは函館のみとなった。川田の勢いでデウスウルトに初重賞制覇を届けたい。


 近走ちょっと物足りないなという面はあるが、中山金杯の内容から一定レベルの評価は必要な馬ではある。後は函館の2000m、洋芝でタフな競馬になった時にどうかというところ。


 まずは中山金杯から振り返る。中山芝内2000m、改修後の目玉といえるエクイターフがもろに出ていてこの時期でも高速決着。59.4-58.4というややスローの流れから12.0 - 11.6 - 11.5 - 11.4 - 11.9のラップ推移で4F戦。極端なトップスピードは問われていないがある程度の速さを連続させる競馬。この流れでやや出負けして一旦下げつつも枠も良く中団からの競馬となる。向こう正面でも内で我慢しながら3角。3~4角で中団で少し離れた位置、前に大きくスペースを作ってそこを押し上げながら直線。序盤でそこから楽に捌いてくるがL1で伸び切れずにロゴタイプとの差もジリジリと詰められるかどうかという程度だった。まあ勝ったのが宝塚記念馬ラブリーデイなわけで、ややスローからの4F勝負というところでの適性に関してはかなり高いところにいる。宝塚もTS持続戦でねじ伏せたわけだしね。ロゴタイプやラブリーデイに勝てなかったのはある程度仕方ない。ただ、それでも4着以下と比較した時に完璧に立ち回ってのものであるため、個人的には勝ちに行ったロゴと比べても確実に見劣るなと思う。


 中日新聞杯ではマイネルミラノを撃破したという点ではこれも一定レベル評価したい。このレースは61.6-59.6とより明確にスローに振れていて12.0 - 11.6 - 11.7 - 11.6 - 12.7と4F勝負でL1はかなり落としている。中京ということもあるが、このラップ、ペースバランスでも恐らく中山よりかなりタフな競馬になったかなと。こちらの方がポテンシャル面を問われているのは確実だろうと。序盤スローの中で好位で進めていく。3~4角で流れたところで好位馬群の中で進めながら直線で上手く進路を確保。序盤で3列目からジリジリとしか伸びずに2列目に並びかけ切れない。L1でディサイファが一気に抜け出し、この馬も他がばてたところでようやくジリッと伸びたがディサイファには伸びで見劣ったし完敗だった。ただマイネルミラノが自分の競馬に持ち込めた形で撃破できたのはこれも一定のレベルで評価は必要。ポテンシャル面はやはりそれなりのレベルにはある。


 この馬の場合2000の一貫ペースは経験していないので適性に関しては何とも言い難い。基本的には4F戦向きの馬である程度トップスピード勝負にも対応はできるが基本的にはL1でのバテ差し。ペースが上がってどうかは微妙だが、チャレンジCでは阪神芝外1800m戦、47.1-47.1と完全な平均ペース、11.7 - 11.6 - 11.0 - 11.6 - 12.9のラップ推移が示すように4角のL3最速戦でL1は消耗している。ここで中団の最内をロスなく立ち回りながらも馬群を捌いてL1で抜け出したところにトーセンに差され、フルーキーにも食い込まれての2着同着。これも一定の評価はできる。基礎スピード面に目途を立てたし後半のTS持続力に関して言えばやはり一定のレベルで高いところにいる。ただそれでも勝ちに行ってロスが多かったフルーキーとの比較ではやはり少し下げざるを得ない。これまでの内容的にも少なくともディサイファやフルーキー、ロゴタイプといった中距離路線での中堅どころ相手には4F勝負でもTS持続戦でも物足りないという所は確かにあるだろうと。


 かといってここ2走をマイナス材料にするにもいくらか気が引ける。新潟大賞典は61.5-58.1というドスローで12.4 - 11.8 - 11.5 - 10.9 - 11.5のトップスピード勝負。質で勝負するタイプではないので苦しかった。大阪杯は不良馬場でロスもそれなりにあった。もちろんキズナやラキシスとは比べるべくもないが、前につけて3~4角で我慢できたエアソミュールらに対して外から勝ちに動いた分を考えるとまあそこまで悪くはない。道悪もあったし判断がしにくい。


 個人的には2000の平均ペース適性は意外と未知数だと思っている。ポテンシャル面に一定の良さがある、そしてTS持続力も一定の良さがある。1800では平均ペースに対応してきた。そして中日新聞杯ではまだタフな馬場状態だった中京の4F戦でL1だけで見ればしぶとくジリッとでも伸びてディサイファになんとか食らいつこうとしての2着。この辺りを総合的に判断すると函館の2000が合う可能性は十分あるかなと。ただ血統的に見てキンカメの仔が函館の洋芝というイメージそのものはあんまりわかない。また平均ペースまでは対応できているが昨年の函館記念の様に前掛かりの競馬になってしまうと、基本的に後半に良さを発揮するこの馬としては削がれないかどうかという点はもちろん不安材料としてはある。またポテンシャル勝負で高いパフォーマンスを見せているとはいってもディサイファに完敗を喰らうレベルなので普通に考えればこのメンバーで最上位とは言いにくい。あくまで有力馬の一頭ではあると思うが。もちろん今回は他の有力馬も適性面では不安を抱えているわけだし、後はその辺りとの相対的な評価をしながら狙うのか狙わないのかというところ。レース自体はしやすいと思うし、ある程度前につけても中団で脚を溜めても良い。その辺りの自由度は高い馬なのでペースが上がらないとみれば前々内内をとって行くのもアリだろう。ただどこをとってもちょっと足りない馬なので、上手く流れに沿った競馬が要求されるかなと。その点で川田とのコンビというのは合っているはず。川田も全場重賞制覇ではこだてだけという状況。人馬ともチャンスを活かしたい。
 


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