2015年8月5日水曜日

小倉記念 2015 出走予定馬:タガノグランパ、掴みどころのない不気味さあり…2000で淀みない流れが合えば

2015 8/9(日) 小倉記念(GIII) 小倉芝2000m
出走予定・登録馬一覧 
小倉記念2015の出走予定馬


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 昨年のクラシック路線で暗躍していたのがタガノグランパ。ファルコンS覇者にしてダービー、菊花賞4着という非常につかみどころのないパフォーマンスを見せていた。大阪杯以来の2000m戦となるが、大阪杯時は不良馬場というのもあった。距離には拘らないが良馬場で結果を出してきている馬だけに、今回の夏の小倉2000m戦で良馬場ならというところ。善戦どまりが続いているがそろそろ突き抜けたい。


 ファルコンSを勝ってはいるんだが、個人的にはマイルでも短いかなという感じ。2000mの一貫ペースでどうなるかは見てみたい。それと高速馬場で結果を出している感じなのでその辺りも含めて今年の小倉がどう転ぶか。能力や適性的には普通にここは勝負になりそうな感じはある。ただ今回は菱田君が脳挫傷で間違いなく長期で乗れないわけなので、替わった鮫島弟がこの馬でいったいどういう競馬をしてくるのかという点がポイントにはなる。


 近走が如何せんダメダメなのでどこから入るかなのだがひとまず直近で結果を出している菊花賞から振り返りたい。この菊花賞はかなりトリッキーな競馬になっていて、ペースバランスで見ると分かりやすいのだが60.9-61.3-58.8と淀みないスローで終始馬群が一段というような感じだった。このレースは外枠の馬が内に入り込む余地がなかったうえで外から動くには苦しい展開、12.4 - 12.2 - 11.7 - 11.7 - 11.6 - 11.6と3角の下りから11秒台、コーナーで速いラップを連続させる流れになった。ここで中団馬群の内目でで脚を溜めながらしっかりとロスなく進めて4角出口でスペースを活かして最内に入り込もうとする。そこから外に持ち出してサトノアラジンを強引に締め出し、そこからしぶとく伸びて4着を確保した。余談になるが菱田君は自分は評価している方だが、このケースにしてもそうだが荒い騎乗が多すぎていずれは大きな事故になるだろうなと感じていたところに今回の落馬。他人を巻き込む形にならなかったのは不幸中の幸いだが脳挫傷含め普通に騎手生命にかかわってくるかもしれない大きな負傷に繋がってしまった。こういうのは起こってからでは遅いし本当に残念でならない。復帰できることを望んでいるが、その時には意識を入れ替えないと後はない。それはともかく、馬としてはやはり3000でのポテンシャル戦で普通に一定の対応をしてきているのでこれはそれなりの評価は必要。ただ前述のとおり外枠の馬が内に入り込むタイミングがなかったわけなので、そこを考えても普通に恵まれたし、サトノアラジンに先着できたのは強引な進路どりもあったというところ。このレースでの4着をそこまで評価するのは危険ではあるが、距離に関しての不安はないと言っていい。


 まあもともとダービーでも2400で違う競馬でも4着に入っていた実力馬。ペースバランスは59.6-60.2と平均ペース、エキマエが単騎で引っ張っての故障で12.7 - 13.6 - 12.2 - 11.6 - 11.1 - 11.7とラップに変な淀みができているが、実質的にはややスローぐらいで仕掛けどころも遅いというところだろう。この流れで外枠から積極的に好位の外で進めていく。3~4角でも外から仕掛けを待ちながら直線で外に出し追い出されるとギアチェンジの地点でワンアンドに食らいつきながらしぶとく伸びてくる。L1ではちょっと甘くなったところに脚を溜めていたマイネルフロストに差し切られたが大健闘の4着だった。これまでの内容的に見ても2400で実質スロー気味、そこからスッと動くというギアチェンジ面を一定レベル要求される形で高いレベルのパフォーマンスを見せてくるとは思わなかったのでこれは相当意外だった。ほとんど触れないがセントライト記念でも新潟内2200らしい4角出口からの加速に置かれずしぶとく伸びてきていたことからも、この辺りはラブリーデイではないがキンカメ産駒らしい器用さを持っている馬でもあるなという印象だった。


 ただ近走が不甲斐ないのは確か。その中でマイル戦は正直古馬重賞クラスだと厳しい。ハイペースならマイルCSで無理せずに楽をしながら伸びあぐねているし、スロー気味から動き出す競馬となった東京新聞杯も中団から勅撰序盤で一瞬は反応したがそこから前には進めなかった。マイラーズCはドスローからのトップスピード戦で中団馬群から直線前にはっきりとスペースがあった流れでもジリジリ。もちろん12.4 - 11.7 - 11.1 - 10.8 - 11.3のラップ推移なのであの位置では苦しいが、それでももうちょっとどこかの地点で目立つ脚が使えればというところだった。少なくともマイル戦だとペースが速くても遅くても楽じゃないなという感じで序盤の基礎スピード面やポジショニングセンスの問題が露呈してしまっているという感じ。一方で中山記念は多少置かれる展開にはなったが要所で動けるこの馬にしては直線入りでの反応が悪かったし、大阪杯は勝負にもならなかった。この2走は距離という面もあるが幾らか渋った馬場、不良馬場が良くなかった可能性は高い。これはマイル戦の東京新聞杯も言えることだが、ダービーや菊花賞などこれまでのパフォーマンスを見ても時計が出やすい馬場の方が良いのかなというのは確かにある。前走の都大路Sにしても平均ペースで少し時計がかかる馬場、それでも11.9 - 11.9 - 11.4 - 11.3 - 12.3と仕掛けが早くL1落ち込む流れで中団馬群最内から動けなかった。


 この辺からも今の小倉の馬場が合うのかどうかが最大のポイントになるのかなと思う。ペースそのものは2000ならついていけるはずだし、ポテンシャル戦でばて差したファルコンSの内容からも距離は違えど単調な競馬そのものは合っていると思う。またこのレースの内容やセントライト記念でも好走できていて、時計が多少掛かっても良馬場なら問題ないだろうと。その点で小倉の2000という舞台ならこの馬の競馬はしやすいんじゃないかなと。トップスピードの持続力はそれほどでもないが、ポテンシャルに関しては菊花賞やファルコンSからもある程度高いレベルにはある。もちろん菊花賞を過剰評価にするのは危険とはいえ、単純比較でゴールドアクターとは差のない競馬ができているし、ひとまずこのクラスなら通用していいものは持っているはずである。菊花賞やセントライト記念の立ち回りを見てもわかるように馬群の中でスムーズに動いていけるタイプなので、その点からもある程度タイトにロスなくという競馬がしやすいのも良いだろうと。小倉2000でうまく流れに沿って進められれば不気味さは当然ある。ダービーやセントライト記念の内容からも2200前後良さそうな感じだし、1400とはいえ完全なハイペースを追走してのバテ差しは見せている。小倉2000が嵌る可能性は大いにあるのでここは穴どころからはしっかりと警戒しておきたい一頭だ。


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