2015 エルムS(GIII) 札幌ダ1700m良
レース回顧・結果
1:43.0 6.8 - 11.0 - 11.8 - 12.3 - 12.1 - 11.8 - 11.9 - 12.0 - 13.3
48.0-49.0H
このレースは非常に楽しみだったのだがワンセグが映らずにJRAで結果を見てからの映像となったが、まず結果で驚いて、映像見てさもありなん、と思いながらもラップ見てもう一度驚いたという感じ。ややハイの範囲でダート戦を考えるとそこまで速くはない。ただ当然だけどジェベルの捲りで3角半ばあたりから一気にペースアップしている。そんなに大きくは緩んでいるわけではない中で、コーナーでかなり速いラップを連続してL1は消耗。このパターンは当然だけどコーナーで外を通した馬はかなり不利。ハイペースなのでもちろん基礎スピードは要求されたが、かなりのポテンシャルが要求されているのは言うまでもない。
1着のジェベルムーサはやや出負けして後方に下げる形は十八番。道中でしっかりと外に出してジェベルムーサの競馬を向う正面で仕掛けていく。2角過ぎの段階で短い向こう正面を意識して一気に捲っていき3角までに2列目の外に取り付く。3角でクリノの前に出切って一頭分外、4角でもそのままエーシンを飲み干す。直線序盤で流石にそこからの伸びは甘かったがそれでもL1バテ差しのグレープブランデーの強襲を凌ぎ切った。色々と解釈が必要な一戦である。ひとまず札幌のコース形態通り、なかなか極端には緩まない中で2角過ぎて向こう正面から一気の捲りというのはもちろん多少は緩んでいたし正しい選択だったわけだが、12.1の地点で一気に2列目までに押し上げるというのは、この馬自身この地点で11秒台半ばを確実に使ってきているということになる。そこからそれを維持しながらコーナーでも捲り切らずに一頭分外を回しながらもいい脚を使ってL1では甘くなったものの踏ん張れたというのをどう分析するかというのが非常に大きな要素になると思う。少なくともこれまでのジェベルムーサではありえない勝ちっぷりだったことは間違いない。ソロルとの比較で見てもわかりやすいが、こんなえげつない競馬をして明らかにパフォーマンスを上げてきている。というか、こんな物理的に厳しい捲りを敢行すればL1落ちないはずもないわけで、最後にしんどくなるのはある程度仕方ない。重要なのはL5からのイメージで、この馬はL5の自身走破ラップを11秒半ばとするならばそこから11秒台を4F踏んでいることになる。これを札幌で1頭分とはいえ外から出してきたというのは他との比較でちょっと考えられないレベル。まあ58kg背負って1700で苦しくなってきたエーシンモアオバーが3着に粘ったレベルと考えるのか、この馬が覚醒期に入ってきたのか…ソロル比較だと後者の可能性が高いかなとも思うんだが。この一戦はターニングポイントになる可能性が非常に高い。岩田とのコンビ変更で急激に馬が変わるケースもあるのでちょっとわからん。今回に関しては岩田は宣言通りの捲りで勝ち切ったというのは称賛すべきレースだと思う。それでもこのラップであの動きで一気に詰めてきたというのはジェベルムーサそのものがやっぱり変わってきたと判断しないと難しい面がある。元々素材としては高く評価していた馬だが、これで覚醒期に一気に入ってくるかもしれんね。今回の捲りはラップ的に見ても嵌ったとかじゃなく、物理的に苦しい競馬になるのを覚悟で力でねじ伏せた捲り。ラップ見た時に映像思い出して鳥肌立ったレベル。いつも動き出しは速いんだけど、ここまで維持できない馬だったからね。
2着グレープブランデーは五分のスタートからある程度出して行って先行争い、エーシンが行ったので2列目の中で進めながら簡単には譲らず2角でポケットを確保するという形。3角手前でジェベルが一気に捲ってきたのでこれに呼応してしっかりと内ポケットから追い出す。4角でスペースを使ってしっかりと追いだされるも先頭列との差は詰まらずに直線。序盤でそこからばててきたエーシンを射程に捕え、L1で交わして前のジェベルまで捕えかかるが2着と惜敗だった。ジェベルが力でねじ伏せた流れの中で完璧なポジショニング、完璧にコースロスなく、仕掛けもスペースがあったしエーシンも動けていたので前のスペースをしっかりと確保しながらついていくことができた。全てが完璧に嵌っての2着なんだから惜しくもなんともない、完敗です。まあ流れ的にもジェベルが動くのであればこれが一番いい展開になる可能性が高かったわけで、もちろんそのポジションをしっかりと主張して取り切ったルメールの腕は素晴らしい。展開に鞍上、枠や諸条件全てが整っての2着なので、過大評価は禁物。ただ、ポテンシャル戦では近走ちょっと甘いんだよなあ。馬自体の適性がちょっと変わってきている感はあるので、この辺り様子を見たい面もある。フェブラリーなんかを見てもこの馬自身はもうちょっと全体が流れてくれた方が良いし、ここ最近はそこからのペースアップにも対応できるようになっているからなあ。まあでもこの一戦を評価するのは危険。
3着エーシンモアオバーはまずまずのスタートから押して押してハナを主張、しっかりと取り切った。そのままレースをしっかりと支配、ペースを変に落としすぎることなくしっかりと誘導も、ここで動くジェベルムーサという形。3角でも外から押し上げたジェベルに動じることなくじわっと仕掛けて捲り切らせず内に切り込ませない。4角でも頑張っていたが前に出られる。直線序盤でも食らいつくがジリジリ下がり、L1までばてず伸びず、最後はグレープブランデーにも差されて3着も健闘。三浦が上手く乗ったというか、ちょっと馬が違って見えた。ゲートからの動きが本当に速かったし、正直ここまで簡単にポンとエーシンがハナというのは想定外だった。それと、三浦のイメージとして変にレースを緩める悪い癖があったんだけど、このレースは緩めすぎず、しかし全く淀みなくというほどでもなく。またジェベルの動きを意識しながら3角手前でリードがあるうちに徐々に仕掛けてしっかりとラップ自体を引き上げているし、上手くコーナーで速いラップを作ってジェベルに対しての圧力をかけようとしていた。個人的には今回の三浦の逃げには大きな成長が感じられたなあと。こんな逃げ方ができるんならもっともっとレースメイクに力を入れてほしいね。馬自体は正直この一戦は驚かされるばかりだけど、9歳で58kg背負って中央ダート重賞3着ってのは本当に頭が下がる。人馬ともに素晴らしかった。
4着クリノスターオーはこちら
5着ソロルは五分のスタートから結構押されながら追走、好位にはつける形になる。 道中はクリノをがっちりマークしていて直後を狙っているが、そうこうしているうちにジェベルが一気に動いてまくってレースが動く。3角手前で手が動くがなかなか前に進めずにクリノの直後に絞って直線。序盤でそこから外に出してさあバテ差し、と行きたかったが全然。クリノとの差も詰められずの完敗だった。この馬の厄介なところは嵌れば突っ込み切るんだけど、嵌りそうな条件でたまに不発するんだよなあ。これが単にジェベルがすごい勢いで覚醒しただけなのかどうかというところで悩ましいところではある。正直クリノ比較で見ると足りない馬ではあると思っていたから、クリノとソロルとの比較で見れば個人的には妥当だなと。ジェベルがあの展開であのラップで一気に捲ってねじ伏せるという競馬そのものが違和感があって、それ以外は比較的妥当と言えば妥当。上手くクリノマークで進めながらクリノに敗れたというあたりがこの馬の悩ましいところ。今回は一つ外ではあったがあくまで一つ外だし、クリノあたりとはイーブンの競馬をしていて普通に完敗だからやっぱり重賞で勝ち負けするにはかなり恵まれないとというタイプではあると思う。コーナーで上手く立ち回ってのL1バテ差しという点では今回もある程度やれないと困る馬だったんだけどね。まあ序盤脚を遣いすぎた感は否定できないからなあ。個人的にもマイルや1700より1900の内容の方が良いと思っているし。なんかハタノヴァンクールみたいな馬なんだよなあ。強いときには本当に強い馬相手に結構やれるんだけど、上手く噛み合わないと崩れる。まあハタノはもうちょっと上のレベルだったけど。う~ん、この馬は過大評価しがちな馬なので自分も今後注意したい一頭。強い馬相手に人気薄で穴狙いする分にはコーナーロスなくL1バテ差し狙いでいいけど、格下、同等相手に力で捻じ伏せる武器は持ってない。ちょっと底が見えたかな。
12着カチューシャは五分には出たがそこから下げて中団という競馬になる。 道中はソロルをマークするような感じで進めていたが、岩田が捲っていく流れの中でそれに直後からついていく形になる。3角では2頭分外になってしまって4角でもう手応えなくそのまま失速した。ん~まああの位置じゃあこれをやるぐらいしかないのか。インに入り込めなかった段階でちょっと手が限られたというか。敢えて言うなら出で見劣った段階でインに絞る選択をしてほしかったかな。この馬は基礎スピードが武器、TS持続力やポテンシャル面はやっぱりちょっと足りないので序盤でペースを引き上げる中で前目のポジションは欲しいタイプだし、それができなかった以上ちょっとしか使えない脚を温存させるにはやっぱりコーナーでインに絞るしかない。特に札幌なんかはコーナー最速の競馬になっちゃうと、もう外回すとかなりのロスになるしね。スタート後も希望はあまり持てなかったが、3角の段階であかんなとしか言えない競馬にはなった。豊調子悪いんじゃないかと。
ゲートに難がありいつも後手を踏むナムラアン。とはいえ、これまで6戦した中で上がり最速は4回の「切れ者」であり、なかでも京都での安定感は抜群。まともなら大きく負けることは想像しづらく、末脚は牡馬相手でも十分通用する。
式別:三連複
方式:フォーメーション
1頭目:11
2頭目:3.8
3頭目:1.3.5.8.9.10.14
組み合わせ数11点
投資金額各100円
的中配当:5,190円 回収金額:5,190円
競馬情報サイトはいろいろ試してきましたが、、
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