2015 8/9(日) レパードS(GIII) 新潟ダ1800m
出走予定・登録馬一覧
ダート戦に限れば6戦4勝2着3着1回ずつ、複勝圏パーフェクトで3歳世代の中心的存在となっているのがクロスクリーガー。ライバルで冬には完敗だったゴールデンバローズがなかなか勝ち切れないのとは対照的にこちらは伏竜S、兵庫チャンピオンシップを制して波に乗り、JpnIのJDD2着と結果を残してきた。新潟1800mの舞台になって相手はもちろんゴールデンだけではなく強敵が揃ってきたが流石にここでは中心的存在となりそうだ。果たしてその期待に応える競馬ができるかに注目したい。
適性的には不安はあまりない、とは思っているが単純にJDDのパフォーマンスをそこまで買い被るのは危険かなと思っている。
そもそもJDDは時計的にもラップ的にも見るべきところがあまりない凡戦の感が漂うレースだった。不良馬場で時計が比較的で安い状況だった大井の2000m戦、ペースバランスで見ると63.0-62.6と平均ペースからの12.5 - 12.2 - 12.2 - 12.7 - 12.6 - 12.9と向こう正面でペースが上がるロンスパ戦となっている。急コーナーの大井にしてはL2の再加速が誤差の範囲で、各馬余力があまりない状況でL1も落としている、ポテンシャル戦的要素が強いと言っていい。この流れで楽にハナを切る形でレースをコントロール。1000通過は63秒なのである程度のハイレベルな戦いなら普通はスローバランスになるペースで進めていく。3角でも楽な手ごたえで2列目勢を寄せ付けず、4角でも仕掛けを待って直線。序盤で追い出されると2列目を引き離す競馬はできたがL1で甘くなったところにノンコノユメが一気に突っ込んできて突き抜けられたという形。映像のインパクトで見ればノンコが強く感じるしこの馬も強い競馬をしての2着なのだが如何せん馬場とペースを考えると後半のラップは平凡という言葉に尽きる。これが非常に不満である。ただ適性としては楽にハナ、コントロール、ひきつけて一足で2列目比較で直線入りで一応再加速して離せているというのは良い。
ヒヤシンスSではゴールデンバローズに完敗しているのでここを振り返っておく。東京ダ1600m戦でペースバランスは47.7-49.4とハイペース、12.2 - 12.6 - 12.3 - 12.2 - 12.3と若干の淀みはあるがほぼ誤差の範囲だろう。最後まで12秒台を連続させてばてないポテンシャル面を要求されている。この流れで五分に出て楽にハナを窺うレベル、そこからコントロールして下げて好位列の最内という形。3~4角で最内を通してロスなく進めながら直線。序盤でもスペースを確保して追い出されるとある程度反応してしぶとく食らいつく。ただL2-1にかけて伸びそうで伸びず、ジリジリと3着は確保したがゴールデンバローズとの比較は言うまでもない。厳しい流れで後半の良さが見せられなかったというような内容で、基礎スピード面を問われて良さが削がれてしまったかなという感じ。伏竜Sを見ても兵庫チャンピオンシップを見ても割と序盤でゆったり入って後半じわっとペースを引き上げていく形で良さが出ているし、この辺りからもペースそのものをコントロールして進めたいタイプだとみている。
一応その意味も含めて樅ノ木賞を振り返る。阪神ダ1800m戦だが重馬場で時計が出やすい状況。ペースバランス的に見ても49.0-49.8とややハイだが13.0 - 12.9 - 12.4 - 12.0 - 12.5と緩めての再加速という競馬。中団外から前を向いて3~4角外、出口で先頭列に並びかけると最速地点でしっかりと抜け出し先頭。そのまま他馬を寄せ付けずに見た目以上に強い競馬だった。新馬戦がかなり印象的だった馬で、阪神1800、ドスローから13.2 - 12.9 - 13.0 - 12.7 - 12.0とL1最速戦という面白い競馬で、2列目のポケットで動けない状況から直線進路を確保してからこのラップが示す通り1Fで他馬を千切ってきた。個人的にはこの馬はゆったり進めてこそ良さが出るタイプだと思っているし、この加速ラップを前を向けない状況から踏めているようにギアチェンジは非常に優秀だろうと。
その点から考えれば恐らくだが新潟1800適性は非常に高いと思う。最低限の基礎スピードは持っているし、そこからしっかりと動きたいタイミングで動けるというのは3~4角でどうしても減速傾向になり、4角出口から直線入りでスッと加速しないといけない新潟1800のコースとはマッチした適性を持っているといえる。またトップスピードの質、持続力も問題ない。ただし、ヒヤシンスSがそうだったがペースが上がってしまうとこれらの後半の良さが削がれてしまう。またJDDではロンスパの形になったこともあるだろうが、それでも大井の馬場状態を考えるともうちょっと後半余力を残してほしい内容だった。特にL2はもう一度12秒前半ぐらいには踏み込んでもらいたかったし、あの程度のペース、ラップ推移でL2で加速しきれなかったところを考えると2000が長かったか単純に底を見せたのか。まあこの辺りはここで判断したいところ。条件的には良いが、ゴールデンバローズのところでも書いたように今年は新潟ダートは小倉と違って時計が少し掛かっている印象である。ダートの場合も散水するケースがあるので当日までしっかりと馬場を見極めたいところだが、先週の傾向通りだとこの馬としてはあまり歓迎できないかなと。出来ればラップ的にしっかりと緩急をつけて競馬をしたいと思うし、ペースバランス的にも前掛かりになると後半の良さを削がれているこの馬の傾向からも楽ではないと思う。出来れば高速馬場が望ましいし雨が降ってほしいかなと。良でも例年の新潟ならいいが今年は幾らか時計が掛かっているのでその辺りを総合的に判断したいところ。適性的な不安はほとんどないが、前走の内容で過剰人気になるようなら重い印は避けたい。少なくとも全幅の信頼を置けるレベルのパフォーマンスは見せていないと思っている。
最終週で阪神競馬関係者たちの動きが活発化。
see more info at 敗因分析のバイブル~競馬をやって何が悪い。