2015 キーンランドＣ(GIII) 札幌芝1200ｍ良
レース回顧・結果
1:08.6 12.1 - 10.6 - 11.3 - 11.8 - 11.4 - 11.4
34.0-34.6M-H
ペースバランスで見ればややハイ。ただ、実質的に見るとスロー気味と言っても良いぐらい。後半２Ｆが速くレース全体の仕掛けのタイミングが遅い。時計が遅いことが示しているようにＬ３の11.8というのがこのクラスのスプリント戦としては非常に遅いラップを刻んでいて中弛みが顕著にあったと。この緩みに２列目以降の内の馬は確実に巻き込まれてしまって、しかも先頭列には前場バテもせず、そこから加速することもできずという馬しか残っていなかったので内にいた馬は全般的に進路確保もしにくい競馬になったといえる。対照的に内が動けない中、コーナーでもペースが遅いというような流れに外から早い段階でトップスピードに乗せてしまった馬の方が圧倒的に有利な珍しいトリッキーな競馬になったといえる。まあ、確かダッシャーゴーゴーが勝った年もそんな感じではあったけど、それでもここまで極端に緩んではいなかったはず。かなり変な競馬にはなっていて、1200ｍ戦としてはあまり参考にしにくいレースではある。
１着ウキヨノカゼは五分には出たが二の足がつかずに最後方ぐらいから進めていくのは前走通り。道中も厳しい位置取りにいたが、前が途中でペースを落とす展開になる。その地点となった３角で外からじわっと進出、すごい勢いで一気に捲っていくと、４角ではもう先頭列に並びかけて直線。序盤でその勢いをそのまま活かして堂々抜け出す。Ｌ１で後続も流石に迫ってきたが凌いだ。四位競馬がもろに嵌る競馬になったというところ。札幌記念は凄いな、という競馬をしてくれたけど個人的に今回はレースの流れが勝手に変な流れになって後ろでちんたらしていたこの馬と四位がいつもの四位競馬をしたことで他の馬がエンジンを欠け切るまでに前に出切ってそのまま押し切っちゃったという感じ。その点ではエポワスに勝った函館1200のレースに近いかな。まあこういうのも競馬だね。やっぱりレースメイクできる先行馬がいないときってのは1200でもトリッキーなレースになりやすい。ラップ分析から見ても1200の競馬になっていないからね。ここまで道中緩んで加速が極端に問われるというのはね。個人的にはこの内容なら東京1400とか京都外1400とか使ってほしいな。1200でも後傾で突っ込める京都1200や中京1200が理想だと思う。北海道の２走は道中が緩む特殊な展開に外捲りが嵌っている形なので、これがそのまま実力通りとはまだ思っていない。とはいえ、こういう展開になれば切れ味を発揮できるというのは事実で、トップスピード面を要求される舞台なら面白い要素は当然あるかな。前半から高いレベルで基礎スピードを要求されるとついていけないと思うので、中山1200とかだと多分難しい競馬になるだろうと思うね。1200で連勝したけど、この２走の感じなら1400の方が良いと思う。
２着トーホウアマポーラは大外枠なので無理せずに後方に下げるという選択を取る。前がやりあった中で道中落ち着いていく過程の中で後方の外目でいつでも動けるポジション。３角でウキヨノカゼが捲ったところを追いかける形で外々を追走、そのまま直線。序盤で勢いに乗っていたのでそのまま外からジリジリと伸びてくると、Ｌ１でもばてずに突っ込んで２着確保。序盤無理をせずに脚を溜めたことも基本脚を使いたくないこの馬としては良かったが、やっぱりウキヨが動いたタイミングで一番最初に動ける位置にいたというのも結果的には良かったかなという感じ。福永なのでウキヨが動いたタイミングで動いてくれるか心配だったけど、しっかりとついていってくれたので２着には食い込めたかなという感じ。理想を言えばあそこでウキヨよりも先に中弛みを察知して動けていたらかっこよかったんだけど、まあそれは望み過ぎか。いずれにせよ序盤ゆったり入れたこと、早めに動いて相対的に脚を出し切れたというのが好走した要因にあるかな。このレースというよりはCBC賞の内容が悪くなかったので徐々にではあるけど良くなってきていると思う。この馬も1200でちょっと足りないなと思うなら1400を使ってもいいかもしれんね。
３着ティーハーフは五分のスタートからじわっとついていく形になる。そこから徐々に下げて中団馬群の中に取り込まれていくのだが、前が減速する流れで進路がなく３角は窮屈になる。４角でウキヨが一気に動いていったがこのタイミングでも進路がないので外に持ち出して行って強引さはかなりあったが何とか進路確保。序盤で先に前を向いていたトーホウアマポーラと互角にやりあったがＬ１で甘くなって３着際どくも死守、１番人気の面目は保った。ん～…まああまりいい流れではなかった中で最低限の結果は残したとはいえる。惰性を活かして粘り切るタイプなので、コーナーで包まれて加速しろっていう中で外に強引に持ち出しての直線となったことを考えてもスムーズにトップスピードに乗せる競馬になったとは言い難い。その分がいつもは甘くなりにくいＬ１にまで響いたかなという感はある。まあその可能性は考えたうえで、このクラスではＬ１甘くなってしまってはいるので現時点でもこの辺りが限界にはなるのかもしれん。まあこの馬はもっと明確に速いラップを踏む方が良いとは思うので、洋芝よりはパンパンの良馬場の方が良いとは思っているけどね。今のこの馬の出来なら本番でも条件がそろえば楽しみはあると思っているけど、もうちょっと頑張ってくれると楽しみはより大きかったかなと。
４着オメガヴェンデッタは五分に出て二の足でジリッと、先頭列を意識はできたが枠の関係で下げて２列目にという感じ。３～４角でも２列目の外で減速に合わせているうちに外が一気に動いてきて対応できずに直線。序盤でそこから追い出されると一瞬の反応で一端は対抗していたが、エンジンをかけ切ってきた外の各馬に呑み込まれて惜しくも４着に終わった。ん～ちょっと前が緩むのが早すぎた感じだね。もうちょっと我慢してほしかったと思う。この馬も動くに動けないタイミングで外から一気にウキヨが前に出切っちゃったからもう仕掛けるしかない。反応の良さは内で我慢していた馬に対しては活かせても動いて勢いに乗っている外の馬に対しては直線では活かせないからね。タイミング的にも最悪になってしまったけど、それでも４着だからやっぱり力はつけてきている感じはあるのかな。まあ1200よりはやっぱり1400色が強いなというのを実感する競馬にはなったけど、こういう淀みがあって一足という展開で支配しきれればいいと思う。今回は先頭列を構成していた３頭がだらしなさ過ぎて辛い競馬になっちゃった。
５着レッドオーヴァルはこちら
７着ローブティサージュは五分には出てポジション取りを意識しつつ好位に顔を覗かせる。そこからじわっと下げながらという競馬でエポワスの直後あたりにいたのだがペースがかなり落ち着いた３角でスペースがなくなって出すところがない。４角で外に誘導しつつオメガの直後をとって直線。序盤で進路は確保できていたがジリジリとしか伸びない。Ｌ１でもジリジリと伸びてはいたが及ばずの７着。11.8-11.4-11.4と加速していってラストも落とさないという流れで前を向けないまま４角ってのは流石に辛かったと思う。結果的にポジションが展開的に厳しかった。ただどうするかなと思っていた４角以降の進路どりで、オメガに切り替えたのは上手かったと思う。流石に２戦連続三浦も詰まれなかったし、良い進路を選択したなという感じ。ローブティサージュに加速して切れる脚を要求するのは酷なので今回の展開では仕方ない。ここ２走レッドとともに流れが向いていないんだけど、この内容ならまだまだ嵌れば怖いね。条件がそろったときに狙い撃ちしたい一頭。
９着エポワスはこちら
昇級後、3着→4着→5着とオープンクラスでも力のあるところを示しているキクノソル。前走は2100ｍという適性よりも長い距離を走っての5着という事を考慮すれば、5着に粘ったのは上々の内容。距離を短縮した上に、強力な同型も不在。相手関係を考慮すればあっさり逃げ勝っても不思議ではない。
式別：三連複
方式：フォーメーション
1頭目:6
2頭目:1.12
3頭目:1.3.5.7.8.10.12
組み合わせ数11点
投資金額各100円
的中配当：4,810円 回収金額：4,810円
競馬情報サイトはいろいろ試してきましたが、、
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