2015 9/21(祝) セントライト記念(GII) 中山芝外2200m
出走予定・登録馬一覧
善戦どまりで馬券を外さない安定感はあったもののワンパンチ足りなかったサトノラーゼン。皐月賞は間に合わなかった4月に500万下をようやく勝ち上がると、その勢いで京都新聞杯を制覇してクラシック最高峰の日本ダービーに参戦して有力馬を相手に2着と善戦。パフォーマンスを大きく引き上げてきた。今回は受けて立つ立場となる、ダービー2着馬の実力を中山の直線でも見せられるか。
ここは試金石の一戦にはなるかなと。
まずは京都新聞杯から振り返りたい。京都芝外2200m戦でペースバランスでは59.4-59.3と平均ペースの真ん中、12.6 - 12.5 - 11.9 - 11.4 - 11.9 - 11.6と後半じわっと加速しつつも一気には上がらずL3最速戦ではあるがL1まで落とさないという流れ。好発から様子を見ながら先行争い、最終的には好位に下げながらという競馬で上手くポジションを取る。道中少し中弛みはあったがこの中でしっかりと折り合って進めて3角。3角ではまだ好位列の一頭分外というところで進めながら、4かくでもまだ前が壁で仕掛けを待つ形で直線。序盤でうまく外に出すとそこからしっかりと反応して先頭列に並びかける。L1での加速地点でもその伸びを維持して勝ち切ったという形。3角の下りから4角の地点ではまだ内目で外に出さずに我慢できていたし減速地点の直線序盤で前を向くという理想的な流れ。L1までしっかりと後続を封じ切った点は評価できるしポテンシャル面で一定のパフォーマンスを見せてきた。またこのペースをしっかりと追走して中弛みから加速できているし基礎スピードの幅の広さも見せたかなというところ。
ダービーはもう一段階パフォーマンスを上げてきた。東京芝2400m戦でペースバランスで見ると58.8-59.4とややハイ気味の平均ペースである。前半のペースが速かった分、12.5 - 12.4 - 12.4 - 11.9 - 11.0 - 11.7と途中で息が入る意識が強くなり、また仕掛けの意識も遅れてこの流れで実質2F戦というような競馬になっている。この中で最内枠からまずまずのスタートを切ってしっかりと好位列を確保するという理想的な展開になる。前がかなり飛ばしていく中で少し離れた集団の前目という位置で序盤は無理をしないまま3角手前の緩みで徐々に取り付いていくという形。3~4角では凝縮しかけている中で内目を立ち回りながら3列目で直線。序盤の早い段階であっさりとドゥラメンテに交わされてL2の最速地点で一気に前に出られる。しかしそこからL1までは喰らいついて差を大きくは広げさせずにサトノクラウンの強襲もしのいで2着を確保しきった。前半のポジショニング、ペースが速いとみて無理せずにスペースをとって緩みで取り付くという理想的な競馬にもなったし、直線でも比較的スムーズに進路を確保できた方だろう。外から勝ちに行ってねじ伏せられたドゥラメンテ相手には流石に見劣ったが、このペースをある程度の位置につけても後半の持ち味をしっかりと引き出せる基礎スピードの幅の広さをしっかりと見せてきたといえる。またL1で思った以上に抵抗できていたのも大きいし、ギアチェンジも要求された直線序盤で前を向いてからの反応は外から動いてきたドゥラメンテと比べるのはちょっとかわいそう。この馬としては1秒近い加速を直線入りで前を向いてからしっかりと反応できているとみるべきかなと。その辺も含めてある程度のペースから仕掛けが遅れてのトップスピード戦でかなり高いパフォーマンスを見せてきた、総合力の高さを発揮しだしたなという印象を受けた。
キタサンブラックに完敗を喫した東京2000m戦を振り返っておきたい。ペースバランスは59.8-61.6と2秒近いかなりのハイだがこれは大逃げ馬のモノで離れた番手のキタサンブラックが62病弱ぐらいだから実質的には62-59.5という程度で明確にスローだろう。好発からだが控えて好位という競馬で外のキタサンは後から出ていく感じになる。3~4角でも好位から進めて直線入りの段階で動いたキタサンに結構出し抜かれてしまっていた。そこからラストまでジリッとは伸びてくるがあくまでジリッと、決定的に詰めてくる感じではなかった。キタサンあたりは恐らくコーナーで速いラップを踏んでいると思うし、実際12.2 - 12.6 - 12.2 - 12.1 - 12.6 - 12.1のラップ推移で逃げ馬もラップを落としていない直線入りの段階で既に差を詰めていた。レースを判定するのであれば恐らくTS持続戦になると思うのだが、ここでキタサンに終始見劣ってしまったし、L1でももうちょっと詰めてほしかったなというところはあった。ダービーでは頑張れたが前目で仕掛けを待てた分というのもあったと思うし、ひとまずTS持続力に関してはまだ何とも言えない面がある。
もちろんそこからは確実に成長してきているし、ダービーではキタサンブラックにきっちり逆転して2着と結果を残したが、キタサン自体がオーバーペースについていく形にもなったので本当の意味でここで決着をつけられるかどうか。恐らく今回はポテンシャル戦になるだろうとみている。というのもやはりブライトエンブレムの参戦が大きく、ポテンシャルを前面に引き出してくる田辺の道中の動きはやはりこの馬場でも見せてくるだろうと。早い段階でのポテンシャル戦になってしまったときに最後までしっかりと捻じ伏せきれるかどうか。キタサンブラック比較だとこちらの方がポテンシャル戦で一定の対応をできているというのは大きい。基礎スピードの幅はこの距離でしっかりと見せてきているし、今の馬場状態なら前半はそんなに速くはなるまい。ポジションを取ってブライトエンブレムの仕掛けを待つというのが恐らく理想だろう。ブライトエンブレムやベルーフといったポテンシャルタイプが後半仕掛けの主導権を握る可能性が高いので、この辺りを意識して最序盤のうちにいかに内に潜り込みつつ、彼らの押上げを待ってコーナーで外に張れるかがポイントになるかなとみる。内ポケットで満足してスローの流れの中、外からブライトエンブレムが捲り切って動けないという形だけは避けたい。総合的に見ればダービーからも京都新聞杯からもこのメンバー構成なら一枚上。ポテンシャル戦でもトップスピード戦でも高いレベルで対応してきているだけに、ここでも大崩れはしにくいと思うがきっちりと勝ち切れるかどうか。京都新聞杯でもダービーでもレースラップ的に全体の仕掛けのタイミングは遅れていたというのもあったので、中山2200で仕掛けが早くなった時が課題になる。前目のポジションをつけて満足せず、後ろの動きに呼応できるような競馬を意識してもらいたい。
昇級後、3着→4着→5着とオープンクラスでも力のあるところを示しているキクノソル。前走は2100mという適性よりも長い距離を走っての5着という事を考慮すれば、5着に粘ったのは上々の内容。距離を短縮した上に、強力な同型も不在。相手関係を考慮すればあっさり逃げ勝っても不思議ではない。
式別:三連複
方式:フォーメーション
1頭目:6
2頭目:1.12
3頭目:1.3.5.7.8.10.12
組み合わせ数11点
投資金額各100円
的中配当:4,810円 回収金額:4,810円
競馬情報サイトはいろいろ試してきましたが、、
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