2015年9月22日火曜日

テレ玉杯オーバルスプリントの枠順を見て

このテレ玉杯オーバルスプリントは元々は距離1900のテレビ埼玉杯のレース名で91年に新設された古馬の重賞で、同じ91年には埼玉新聞杯(現・埼玉新聞栄冠賞)が創設されるなどこの当時は3歳限定の重賞ばかりで古馬の重賞が浦和記念の一つしかなかった浦和競馬がようやく古馬の重賞整備に本腰を入れたと感じた事を思い出す。
ちなみに記念すべき第1回のテレビ埼玉杯を勝利したのは石井勝男騎手が騎乗、中央所属時にダート施行が最後となった札幌記念で大出遅れをブッこいた事が印象に残るレインボーアカサカだった。


しかし、そのテレビ埼玉杯も05年に距離が1900Mより1400Mに変更、その翌年にレース名がオーバルSPへと変更され、更に11年には南関限定の重賞から交流重賞になり、レース名・施行時期・距離・出走馬の条件、しかも昨年度よりテレ玉杯がレース名に加わるなど色々と変わり続け、今では創設当初の原型を留めていない重賞となってしまった。

翌週に東京盃が行われる関係で「断念東京盃」の趣きがあるレースで、それだけに12頭とアタマ数だけは集まったが、中央・地方ともにスピード自慢のバリバリの一線級が揃ったとは言い難いのは確か。

このオーバルSPは距離1400ではあるが小回りツーターンでのレースとなるだけにスピード一辺倒では通用せず、小回りに対応可能な器用さが要求される、それだけに同じ浦和1400で行われるさきたま杯同様に地方所属で小回り巧者の思わぬ伏兵が台頭する可能性がある。
そう云う意味では地元の浦和1400では【6・0・1・0】とほぼパーフェクトの成績で、唯一勝利を逸したのがGⅡさきたま杯3着と云うリアライズリンクスに期待したいが、同型のサウンドガガは浦和こそ初コースだが小回り川崎で行われたスパーキングレディーCで2年連続好走しているだけに安閑とはしていられない印象で、この2頭が遣り合う展開になればサマーチャンピオンを制したタガノトネールの浮上も有り得るだけにシッカリと予想を組み立ててオーバルSPの的中を目指したい。


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