2015年9月18日金曜日

ゴールドジュニアーの雑感

今回の大井開催は準重賞ゴールドジュニアーが行われた。
ゴールドジュニアーと云えば現在の大井競馬では雲取賞と並んで古い歴史がある準重賞で、昭和47年にはあの怪物ハイセイコーがカブトシローの息子のゴールドイーグルに10馬身差の圧勝をしている。

ちなみに昭和時代のゴールドジュニアーの勝ち馬は以下の通り
昭和42年チヤイナーキヤツプ(羽田盃)
昭和43年ミスセイレイ(桜花賞2着)
昭和44年タマプチー(全日本3歳優駿・青雲賞)
昭和45年ダイヤシヤープ(平和賞3着)
昭和46年パールナデイア(平和賞・青雲賞)
昭和47年ハイセイコー(青雲賞)
昭和48年スピードパーシア(青雲賞・平和賞・東京ダービー2着)
昭和49年シタヤロープ(青雲賞・平和賞・全日本3歳優駿)
昭和50年リツリンサカエ(青雲賞・全日本3歳優駿2着)
昭和51年ベルスタン(戸塚記念3着)
昭和52年コトノアサブキ
昭和53年マイリマンド(全日本3歳優駿・青雲賞)
昭和54年タガワテツオー(青雲賞・東京ダービー2着)
昭和55年ステイード(青雲賞・皐月賞3着)
昭和56年テイオーキング(青雲賞2着)
昭和57年サーペンスール(東京3歳優牝・青雲賞2着)
昭和58年ミヤコゲリエ
昭和59年マリンボーイ(羽田盃2着)
昭和60年ビクトリアアイ(東京3歳優牝2着・全日本3歳優駿2着)
昭和61年スタードール(桜花賞・ダービーGP・東京3歳優牝2着)
昭和62年ダイコクマサムラ(東京ダービー3着)
昭和63年フアストラフイーネ


昭和のゴールドジュニアーと云えば出世レースの一つで一部の馬を除けばその後2歳の重賞を勝利するのは当たり前、翌年のクラシックでも活躍して不思議ではない面々が多く、南関では大成出来なかったが後に道営に移籍して素質が花開いたコトノアサブキのような馬もいるし、ゴールドジュニアーで敗れた馬の中にはサンコーモンド・ ソウルシヤトー・タカフジミノル・ ヒノデラスタなどの東京ダービー馬やスーパーダートダービーを制したサンライフテイオーを輩出している。

ところが一昔前は10月の終わりか11月のアタマに行われていたゴールドジュニアーを9月半ばに変更してからのゴールドジュニアーの勝ち馬は一部を除けば残念な馬が多く、その後に重賞を勝てば御の字で、ハッピーパスポートやモデールノ、昨年のブルーマイスキーのようなゴールドジュニアー一発で終わるケースが目立つ、これは施行時期が早くなった事でキャリアの浅い早稲タイプの馬が完成度の差で勝利しているからと思われ、その手の馬は成長力が乏しく距離延長などに対応出来ないからゴールドジュニアー以降は勝てなくなるのだろう。

さて今年のゴールドジュニアーを鮮やかに逃げ切って勝利したラクテ、9月施行になってからのゴールドジュニアーを勝った馬のほとんどが2~3戦のレースしか経験していない事に対してこのラクテはゴールドジュニアーまで5回レースを使っており、これは04年のゴールドジュニアーを制したハッピーパスポートと同じで、56と他馬より余分に斤量を背負わされていたのは確かだが、レース経験の豊富さと前有利の馬場をアドバンテージとして逃げ切った可能性があるだけに過信は禁物で、今の段階でハイセイコー記念云々と言うならばともかく、来年のクラシックがどうだのと騒ぐのは早過ぎる。


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