2015年10月1日木曜日

第12回レディスプレリュード②

では出走馬の評価をしていこう。

1枠1番リノワール
栗東・矢作芳人厩舎からデビューするも勝利を挙げる事が出来ず兵庫へと移籍、当地で3勝を挙げて美浦・尾形和幸厩舎へ戻ったが、やはり中央競馬では家賃が高くて通用せず、今年の5月に兵庫へと再度移籍、中央では通用しなくとも地方ならば話は別で、園田・兵庫サマークイーン賞4着、金沢・読売レディス杯2着、名古屋・秋桜賞3着と重賞で結果を残しているが、南関の重賞で連対こそしているが詰めが甘く未勝利のケンブリッジナイスとドッコイの成績では中央勢が相手の競馬では厳しいと考えるべき。

2枠2番サイモンガーランド
中央の準OPから南関へ移籍して今回が転入初戦となる。
今回出走しているサンバビーン・ブルーチッパー・アムールブリエと中央時代に戦ってそれなりに健闘こそしているが先着する事は叶わず、結局は準OPを卒業出来なかった馬だけに南関所属のオンナ馬が相手の重賞ならば今後通用する可能性はあるが、格上の中央所属のオンナ馬が相手のダートGでは厳しいだろう。

3枠3番アスカリーブル
3歳時に関東オークスを勝った実力馬だが、古馬になってからは南関の重賞では京成盃GMで3着しただけで、相手が下の他地区の重賞でしか連対していない現実から考えても今のアスカリーブルに関東オークスを勝った頃の3歳時の能力を求めるのは酷で軽視するのが正解。

3枠4番トロワボヌール
前走のスパーキングレディーCでは過去に3回戦い一度も先着する事が出来なかった天敵とも言える存在のサンビスタを降して勝利した。
確かに前走までサンビスタには敵わないまでも、昨年の5月からオトコ馬相手のさきたま杯2着を含めて【5・4・0・1】と10戦して連を外したのはわずか1回だけと充実一途の成績も、唯一連を外したのは今回の舞台と同じ大井・1800MのTCK女王盃で、これまで左回りダートの成績が【5・4・0・0】と連対率10割なのに対して右回りダートでは【0・1・0・2】と未勝利の部分からこの馬がサウスポーの可能性があるのは確か。
とは云えども今年のTCK女王盃では逃げたエスメラルディーナが直線でバテて内にササった事で内ラチ沿いを通ったトロワボヌールに接触するなど勝負ドコで致命的な不利を被っただけに、この結果だけで右回りは不得手と見限るのは早計かも知れず、今の充実振りから右回りのこのレースで巻き返す可能性は決してゼロではない。

4枠5番アムールブリエ
昨年の関東オークスで3着したが中団から終始追っ付けながらの競馬から左回りと小回りの適性に疑問があり、今年のエンプレス杯では2番人気に支持されたがここはカモスケだろうとバカにしていたが本音も、レース前半に4番手をキープするとスンナリと道中を追走し流れに乗り、3角手前で仕掛けると4角で逃げるワイルドフラッパーにアッサリと並び掛け、直線半ばではヤネが後ろを確認するほど抜群の手応えの良さ、明らかに関東オークスより成長を感じるレース内容で3馬身差の圧勝、続くブリーダーズゴールドCではサンビスタが自分から勝ちに行く競馬をした事でピタリとマークしていたこの馬にはお誂え向きの展開になり、斤量1K貰いでの競馬だったのは確かだが、この馬自身エンプレス杯以来の実戦と云うハンデがあった事を考えれば女傑サンビスタとの能力は互角で、母が秋の天皇賞馬ヘヴンリーロマンスと云う良血馬が完全に本格化したと判断するべきで、今回もサンビスタから1K貰いの競馬となり、この馬には前走を叩いた上積みが見込めるだけにアッサリと連勝しても何ら不思議ではない存在。

4枠6番ブルーチッパー
母のペケジェイは南関の短距離王ナイキマドリードの半姉だが、ブルーチッパーは叔父のナイキマドリードと異なり一貫して1700~1800の距離を使ってOP入り、OP初戦となったJBCレディスクラシックは自身外枠を引いた事で最内枠を引いた快速馬のコーリンベリーにハナへ行かれて2番手の競馬を強いられた段階で万事休す、続く船橋・クイーン賞では緩み無いペースの逃げになった事が祟って残り200でガス欠になり、3着を確保したと云えども2着から3馬身も離された完敗に等しいレース内容も、この当時は馬体減の競馬が続いており、攻め馬が軽かった事からベストの状態で出走したかは疑問があり仕方ない印象。
その後は休養に入り、5月に半年振りの実戦となる府中のOP特別を叩いてから南関へ転厩、転入初戦のオトコ馬が相手の川崎・スパーキングサマーCではスタートから果敢にハナを奪ってレースの主導権を握ると2番手につけたケイアイレオーネに終始プレッシャーをかけられる厳しい展開を凌ぎ二枚腰を使ってケイアイレオーネにハナ競り勝った。
前走で勝利したと云えども完調での出走だったかは微妙で、それだけに今回は上積みが見込めるのは確かで、あとは今回出走の中央勢との力関係がどうかと云う部分だけだが、何れにせよこれまで同様にハナへ行きレースの主導権を握って完全燃焼するだけ。



5枠7番タッチデュール
オーバルSPから連闘と云う無茶なローテーションから上積みは皆無だし、レベルが低い南関所属のオンナ馬が相手ならともかく、ダートGで勝ち負けするだけの能力は無い。


5枠8番ケンブリッジナイス
前走の秋桜賞で待望の重賞初制覇に成功したが、相手関係に恵まれただけと考える方が自然、事実これまで南関の重賞では2着が5回あれども未勝利で、これは直線で手前をスムーズに替える事が出来ないからで、この馬のベストの距離は1400~1600までで今回の1800Mの距離は守備範囲外だけに見送りが妥当。


6枠9番サンバビーン
今年の2月に準OPを卒業したが、OPではマーチSを1回使っただけで道営へと転厩、転入初戦のヒダカソウC4着後にノースクイーンCを逃げ圧勝で重賞制覇に成功、ブリーダーズゴールドC7着後に水沢へと遠征してビューチフルドリーマCも逃げ切って重賞2勝目を挙げるなど中央・地方を通じて挙げた7勝の内、6勝が逃げ切り勝ちと云う快速タイプだが、1700~1900Mの距離で6勝挙げているように自分のペースで行き切れば今回の距離の1800はガマン出来るはず、問題はブリーダーズゴールドCを見れば判るように楽に行かしてくれる面子ではないと云う事で、仮に今回は同型を捌いて逃げる事が出来てもブリーダーズゴールドC同様に早目にマクられて失速する公算は大だけに特に買いたいとは思わないが本音。
 

6枠10番ホワイトフーガ
昨年暮れの距離1800の新馬を逃げて2着に7馬身差の圧勝、2戦目の黒松賞では2番手から抜け出す正攻法の競馬を試みるもゴール前でのちに伏竜Sで3着するアンヴァリッドに半馬身交わされての2着に敗れたが、次走の府中・500万条件では好位から直線で抜け出す競馬で快勝し巻き返しに成功、芝のフラワーC16着を挟んで臨んだ伏竜Sでは新馬同様に逃げの手に打って出たが、クロスクリーガーに早目に交わされる展開が響いてゴール前で失速、結果的に7着と敗れたがコンマ7秒差ならば及第点の内容、続く端午Sでは中団からインを突く競馬で快勝するなど3歳世代ではオンナ馬に限らずオトコ馬が相手でも互角に戦う事が可能な能力の持ち主で、事実その後の関東オークスではペースが緩んだスタンド前で先頭を奪い自分のペースでレースを進めるとあとは後続勢を完全に翻弄、2着以下に大差をつけて大楽勝した。
しかし、前走のブリーダーズゴールドCでは3番手待機から4角で先頭に立つ正攻法の競馬で古馬陣に挑みながら、直線で1着・2着馬にアッサリと置き去りにされてしまったレース内容から、現時点では前走で先着した2頭との能力差はかなり開いており、今回の2~3Kの斤量差を以ってしても逆転するのは厳しい印象。

7枠11番アーバンレジェンド
母のパーソナルレジェンドは米・GⅠのパーソナルエンサンS2着・デルマーオークス3着や米・GⅢターンバックジアラームHなど米で6勝挙げた名牝で、歴史的名牝のミエスクの近親にあたる良血、繁殖としてもパーソナルレジェンドは優秀でアーバンレジェンドの半姉にはミラクルレジェンド、半兄にはローマンレジェンドがいるのはご存知の通り。
しかし、超がつく良血馬と云えども現状はOPクラスで勝つどころか準OPの勝ち鞍すら無いのでは先々はともかく、今回勝ち負けを期待するのは無茶だろう、今回は試金石の一戦と考えるべき。

7枠12番サンビスタ
初重賞挑戦だった昨年のエンプレス杯では勝ったワイルドフラッパーに時計2つ近くも離された完敗だったが、その後はレースを使う毎に力をつけている印象でエンプレス杯で完敗を喫したワイルドフラッパーと勝ったり負けたりの好勝負を繰り広げてJBCレディスクラシックではダート牝馬路線の頂点に立つ事に成功、その勢いで果敢に挑戦したオトコ馬相手のチャンピオンズCでは後方から鋭く伸びて4着に食い込み古豪ワンダーアキュートに先着、充実一途の成績で昨年を終えた。
しかし、年明け初戦のTCK女王盃では斤量57を背負って完勝したが、GⅠのタイトルを獲った事で今年は斤量との戦いとなるだけにオトコ馬の路線を視野に入れてフェブラリーSを使うなどハードなローテーションが続き、マリーンCでは斤量58を背負い斤量56のトロワボヌールに4馬身差の圧勝をしたが、ハードなローテーションに加えて不良馬場のマリーンCで激走した反動が出たのかかしわ記念では5着、オンナ馬同士のスパーキングレディーCでは3着とこの馬らしからぬ凡走が続く。
しかし、前走のブリーダーズゴールドCでは再び斤量58での競馬ながら5番手から追走、4角で自分から動いて前を行く馬を捕まえに行く積極策の競馬をした分だけ斤量57のアムールブリエの目標となり、ゴール前でアタマだけ交わされて2着惜敗も、久々にこの馬らしい競馬をした事を評価するべきで、今回はライバルのアムールブリエとの斤量差は1K差のままだが、サンビスタの斤量が前走の牝馬には酷量と思える58Kから今回は57Kになったのは明らかにプラス材料で、女傑としての意地を見せて前走の雪辱を果たして欲しい。

8枠13番ソーミラキュラス
13年の夏に美浦・萩原清厩舎からデビューも勝利を挙げる事は叶わず、13年暮れに大井・堀厩舎へ転入、大井で3連勝を決めた後に美浦・鹿戸雄一厩舎へと再転入、地方時代から続く連勝を7まで延ばして今年のTCK女王盃へ挑戦、スタート直後にやや折り合いを欠く部分が見られポジションを下げて折り合いに専念、人気のサンビスタをマークする様に外につけて道中を進みながら、3~4角でサンビスタが動いた際について行けず置かれてしまい、直線でジリジリと伸びて横一列の2着争いに加わるも、叩き合いの末アクティビューティにクビ及ばずの3着、確かにこのTCK女王盃は昨年の11月以来の実戦でレース間隔が空いた部分があったのは認めるが、先着を許した面々から斤量2~3K貰いだっただけにやや力不足と云う印象があるのは事実で、前走の函館・マリーンSは中団からジリジリ伸びただけの6着と云う微妙な結果だが、休み明けでプラス13Kと太目残りの出走と思えば仕方ない、このレースを最後に大井・村上厩舎へ転厩しレディスプレリュードへ臨む。
TCK女王盃でサンビスタから3K貰いの斤量だったのに対して今回は2K貰いと斤量差が少なくなった事は気になるだけに、勝ち負けよりも今後に繋がる競馬が出来るかが今回の課題と思える。


8枠14番ユーセイクインサー
2歳時のライデンリーダー記念でピッチシフターにクビ差2着と好走、3歳になってからも新緑賞と笠松・クイーンCで重賞を勝つなどソコソコ活躍し、4~5歳時は自己条件を使い5勝を挙げて今年に入ってから積極的に他地区に遠征しているが何れも惨敗ばかりで重賞で通用するだけの能力は無く、地元の自己条件でも勝てない馬が、如何に牝馬限定と云えどもダートGで勝ち負けするなど有り得ない。


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