日本テレビが民間放送局として最初の競馬中継を船橋競馬場から行った事を記念して設立された船橋で最も歴史がある重賞レース。
以前は日本テレビの略称であるNTV盃の名称で行われていたが、中央馬が出走可能の指定交流競走になった98年に従来の距離2000からセンハチへと短縮されると同時にレース名も従来のNTV盃から日本テレビ盃と変更、秋から年末へかける大一番のステップレースとして中央・地方共に重要な存在になり、ここ数年は9月23日の秋分の日の前後での日テレ盃の実施が続いていたが、今年より船橋でナイター競馬が施行された事で日テレ盃は旗日での実施から平日のナイターでの実施へとなった。
船橋最古の重賞と云う歴史に相応しく日テレ盃の勝ち馬は統一Gに移行以前の2000Mで行われていた時代を含めて日本ダート界を代表する名馬の名前が多く見られるが、近年の日テレ盃で目立つのは本来中央勢を迎え撃つはずの地元の南関勢の出走が少なく、今年も昨年のNARグランプリ年度代表馬で、南関と云うより地方の総大将と呼ぶに相応しいサミットストーンが出走しているが、地方から出走の8頭の中でサミットストーン以外の南関所属馬はバトードールとわずか2頭のみと勝ち負けを重視するあまり自分の地区で行われる交流重賞に馬を出走させない事が正しい形だと思っているならば関係者の認識を疑う。
結局は南関勢が出走しない分を毎年他地区勢で埋めているだけで、その他地区勢も毎度お馴染みのタッチデュールなどは重賞を勝っている分だけまだマシな方、南関の2頭と東海のサイモンロード・タッチデュールを除く4頭は何れも重賞未勝利で、中にはガンバルデュランのように地元の重賞すら1回も使った事も無い馬がおり、これでは船橋伝統の重賞の日テレ盃の権威を下げる行為で本当に情けない話。
今年の日テレ盃は中央からはフェブラリーSを連覇したコパノリッキーに昨年の日テレ盃の覇者のクリソライトと2頭のGⅠホースが出走するだけにサミットストーンやバトードールの他に日テレ盃に登録していたカキツバタロイヤル・グランディオーソ・ドラゴンエアルなどが出走してレースを盛り上げて欲しかったが本音だけに今回の地方所属馬の面子を見ると物足りなく何とも残念な気持ちになる。
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