それでは皆さんお待ちかね、秋の天皇賞出走馬の追い切り診断だね。
アドマイヤデウスは、全体的にしっかりした走りができている。バランスも良かったしね。休み明けでも順調に仕上がっていると思うよ。
アンビシャスは体の使いも良かったし、トモは開き気味だけど前回よりはマシ。一度使ってだいぶ良くなっているんじゃないかな。
イスラボニータは体もちゃんと使っていたし、追ってからの反応、伸びもいい。前回は頭が高かったけど、今回は首もちゃんと使えているから、一度叩いて型通り良くなっているんじゃないかな。
ヴァンセンヌは、体は使っているんだけど追ってからの力強さがイマイチ。前回あたりはもっといい走りだったんだけどなぁ…。
エイシンヒカリはトモの入りがイマイチ。前回は気分良く走っていたし、体もちゃんと使っていたんだけど、今回は後肢の蹴っぱりが物足りないぶん、バランスが悪いんだよなぁ…。
カレンミロティックは走りが素軽いし、何よりバランスが良くなった。宝塚記念、京都大賞典と走りがバラバラだったけど、今回は全くそんなところがない。逆に力強さも出てきたからね。最近では一番のデキじゃないかな。
クラレントは体を使っていたし、追ってからの反応、伸びもマズマズ。ただ、取り立てて強調できるところはない。距離も微妙だしね。
サトノクラウンは頭が高いし、追ってからの反応、伸びもイマイチ。体を使って力強い動きをしていた前回とは全然違うね。
ショウナンパンドラは体を使って素軽い走りをしていたし、それでいて力強さも出てきた。ここにきて更に良くなった印象を受けるね。
ステファノスは体を使っていたし、追ってからの反応や伸びはマズマズ。ただ、パンチ力には欠ける感じだね。GIのメンバーに入るとどうかな。
スピルバーグは、いつものように頭の高い走り。反応自体は良くなっているけど、ガラッと変わった感じはしないね。勝った去年と比べてもイマイチかな。
ダコールは全体的に走りが硬いし、追ってからの伸びもイマイチ。この馬はいつもこんな感じだから、あまり気にすることはないと思うけど、それでもGIを勝てるだけのパンチ力はないと思うけどなぁ…。
ダービーフィズは、体を使って力強い走りができている。この馬なりに順調だね。あとはGIのメンバーに入っての力関係だけでしょう。
ディサイファは体を使ってしっかり走っているし、なおかつ走りにも伸びがある。以前は前駆を叩くような感じの走りで浮くような感じだったけど、今回は前脚をちゃんと前に出しているのが大きな違いだね。ここにきてだいぶ力が付いてきたんじゃないかな。
ペルーサは、頭は高いけど体は使えている。ただ、それ以外に強調できる点は見当たらないね。
ラストインパクトは、どうも前駆だけで走っている感じ。バランスなんかは前回よりもいいんだけど…。
ラブリーデイは、体は使っていたんだけど少し硬く見えた。最近は追ってからの反応や伸びが良かったのに、今回はそれもイマイチだった。手綱を持ち替えた時にグッとくるところがなかったからね。休み明けの京都大賞典で速い上がりを使ったから、その疲れが残っているのかもしれないよ。
ワンアンドオンリーは相変わらず追ってから気の悪さを出していたけど、それでも前回よりはマシ。一度使って良くはなっているんじゃないかな。
本当に良かったのはショウナンパンドラ、ディサイファ、イスラボニータ、カレンミロティックの4頭。付け加えるとすればアドマイヤデウスとアンビシャス。挙げるとすればここまでだね。
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