早いモノで第一回の大井のJBCから始まったJBC競走も今年で15回目を迎える、まぁ個人的にJBCの存在意義に疑問を持っているのだが、それを抜きにして今回の出走馬の評価をしていこう。
1枠1番クリソライト
気難しい部分があり自分の競馬が出来ないケースでは惨敗を喫すモロさがある反面、前々走の帝王賞と前走の日テレ盃での1000M通過が共に59秒9とかなりのハイペースで先行しながら2着したように自分の競馬をすれば多少厳しい流れでも頑張る事が可能なタイプで、今回は帝王賞以来の実戦でプラス7Kとやや余裕のある作りだった日テレ盃を叩いた上積みを考えれば当然勝ち負け可能な存在で、ライバルのホッコータルマエが帝王賞からJBCに直行と臨戦過程ではクリソライトの方に分があるだけに、打倒ホッコータルマエを果たすには願ってもないチャンスだが、気性面に問題がある馬だけに今回引き当てた最内枠はインに閉じ込められてモマれてしまう可能性があるだけにプラス材料になるかは少々微妙な印象で、ヤネがクリソライトを巧くコントロールして気分良く走らせないと案外の結果も有り得る。
1枠2番オグリタイム
二代母のオグリビートは名馬オグリキャップの半妹と云う血統で、オグリタイムは2歳時に水沢・南部駒賞を勝ち、3歳時には南関へ移籍して優駿SP3着・黒潮盃2着とソコソコ活躍したが、その後は重賞勝ちには縁が無く早稲タイプの印象が強い、かつて慣れ親しんだ大井だけにコース適性に問題は無いが現状の能力からはここでは厳しい。
2枠3番タイセイローマン
中央では1000万条件でアタマ打ちの馬で今年の5月に道営へと移籍、当地では3戦して掲示板すら確保出来ない惨敗ばかりで夏に高知へと移籍、ここでようやく勝ち鞍を挙げる事が出来たがわずか5頭立ての競馬と思えば評価は微妙、前々走の日テレ盃では6着に食い込んだが、飛ばして逃げるコパノリッキーとクリソライトのペースに付いて行けない事が幸いし、直線だけの競馬がハマッただけの話、現実に前走の地元のレースでも6着と敗れており、能力的にここでは通用しないだろう。
2枠4番ユーロビート
エンジンの掛かりが遅い不器用なタイプで徐々に加速して他馬がバテるゴール前でようやくトップスピードになる馬だけに、コーナーで減速が余儀なくされエンジン全開になる前にゴールとなる直線の短い浦和や笠松のような小回りコースは不向き、やはりこの馬が真価を発揮するのは大井や盛岡のようなオオバコのコースで、現実に時計のかかるレースになった事や斤量54に恵まれたと云えども盛岡・マーキュリーCでソリタリーキングなどの中央勢を一蹴して勝利したが、連覇を狙って出走した前走の東京記念では不向きな決め手比べとなりプレティオラスに完敗を喫する、今回も自身得意なオオバコの大井コースでの競馬となるが、マーキュリーCと異なり中央の一線級が相手となるだけに自身のエンジンが全開になる前にレースが終わる可能性は大。
3枠5番サウンドトゥルー
3歳時はユニコーンSで3着するなどそれなりの実績を残していたが、芝スタートが下手な事を含めてスタートに課題があり、それ故に末一手の競馬しか出来ず勝ちあぐねる競馬が続き出世が遅れてしまった印象。
それでも終いは確実に伸びるタイプで去勢手術をしてから多少は常識にかかるようになったか今年に入り1000万・準OPをアッサリ連勝しOP入り、OPクラスでは末脚勝負の馬だけに勝ちあぐねていたが、前々走の中京・ジュライSでもゴール前で一気に伸びて勝利した勢いを活かして臨んだ前走の日テレ盃ではGⅠ馬2頭が競り合う展開に恵まれたのは事実だが、向う正面から仕掛けて息の長い脚を使ってGⅠ馬2頭を一蹴、確かにクリアすべき課題がある馬だけに日テレ盃の勝利だけでGⅠ級の存在と評価をするのは早計かも知れないが、長い間足踏みが続いた馬が一旦勢いづくと大きな仕事をアッサリとやってのけるケースがあるだけに要注意の一頭。
4枠6番クラシカルノヴァ
半姉に金沢デビューで南関に移籍後も重賞で活躍、通算18勝を挙げたチヨノドラゴンが居る血統で、デビュー後は下の条件を使いながらジワジワと力をつけて4歳暮れの準OP特別でバト-ドールを降してOPクラスまで出世、12年の名古屋GPはエーシンモアオバーの半馬身差2着と健闘、その後13年のダイオライト記念で4着に入るなど地方のダートと長距離の適性は実証済みだが、今年に入っての3戦は何れも大敗ばかりに加えて転入初戦を予定していたサンタアニタTを右前球節炎で出走取消、ようやく出走が叶った東京記念では後方のまま15着と惨敗しており、明らかに衰えを感じる今のクラシカルノヴァに重賞戦線で結果を残していた頃の力を求めるのは酷。
4枠7番リワードレブロン
今年は笠松・オグリキャップ記念の連覇を達成するなど地元に留まらず東海や佐賀の重賞でも好走歴がある高知の古豪だが、ダートGには過去10回出走し12年の名古屋大賞典で掲示板に1回載っただけの成績からダートGでは通用しないのは明白だろう。
4枠8番ニホンピロアワーズ
12年のJCダートを勝ちGⅠホースの仲間入りしたニホンピロアワーズだが昨年のダイオライト記念以来勝利から遠ざかり、得意の長距離戦だった昨年末の名古屋GPでは逃げたエーシンモアオバーを競り落とせずに終わる2着と敗れており、現実に今年になって5回レースを使ったが掲示板に載るのが精一杯と明らかに衰えを感じる現状からニホンピロアワーズの復活は厳しいと判断して軽視する。
5枠9番マヤノクレド
中央の準OPでアタマ打ちとなり今年の6月に名古屋へと転厩、相手が軽い事もあって【3・1・0・1】の成績を残して前走はダートGの白山大賞典へと挑戦するも、初重賞挑戦だった名港盃で6着と敗れている事から当然ながら評価は8番人気と低かったのだが、1番人気のソロルに先着する4着に食い込む大健闘、とは云えどもソロルが早目に動いて勝ってに自滅しただけの話、事実この時3着だったソリタリーキングからは7馬身も離されており、白山大賞典に出走した中央所属馬とは一枚も二枚も上の面子が相手の今回は前走の再現は厳しい。
5枠10番ホッコータルマエ
JBCクラシックを叩いて臨んだ昨年のチャンピオンズCは逃げるクリノスターオーの2番手追走から残り800で馬体を併せに行き直線でねじ伏せ、ゴール前で迫るナムラビクターを封じて待望の中央競馬のGⅠ奪取に成功、続く東京大賞典・川崎記念を勝ちGⅠ3連勝、ドバイ遠征後に出走した帝王賞も勝利し、ダートGⅠの通算勝利は実に9勝とまさしくダート王の称号が相応しい名馬、今回は帝王賞以来の実戦と云う部分が気になるのは確かだが、現在の国内のダートでは向かうところ敵無しの馬だけに今回ダートGⅠの勲章を増やす可能性は高い。
6枠11番メイショウパーシー
13年4月に東海から南関転入し【6・2・0・1】の成績を残した勢いで重賞の浦和・ゴールドCに挑戦した時代もあったが7着と惨敗、その後は17戦未勝利と完全にアタマ打ちとなり今年の7月に高知へと移籍、当地では2勝を挙げて重賞の建依別賞で3着するなどソコソコ活躍しているが、ダートGどころか今では南関のB級でも厳しいと思え軽視が妥当。
6枠12番グランドシチー
13年のマーチSを制した6歳時がこの馬の競走生活のピークだった印象があるのは確かで、そのマーチS以来実に2年半以上も勝利から遠ざかっている現状から勝ち負けするのは厳しいと判断するのが妥当だが、勝ち味に遅い反面、大崩れしない事や昨年・今年と2年連続東海Sで2着した実績から一概に見限れないのも事実で、坂のあるコースでの直線勝負に持ち込みジワジワと伸びて来るイメージがあるだけに平坦の大井コースでは持ち味が半減する可能性はあるが、今年の日テレ盃のようなガチャガチャした流れになった際に無欲の追い込みが炸裂する可能性もゼロではない。
7枠13番ハッピースプリント
東京ダービーでの1着から1年以上も勝利から遠ざかっているが、これは勝島王冠を除き南関勢のみが相手の重賞を使わず、一貫して中央の一線級が相手のGⅠを使い続けている事から仕方ない。
ただ、強敵相手にモマレながらかしわ記念3着・帝王賞3着と複勝圏内に入っているが、だからと云ってGⅠを勝てる存在に着実に成長しているとは言い難い現状で、特に帝王賞では3~4角で4番手に上がった際の余力充分な手応えから今日はこの馬が突き抜けるかも知れないと思ったが、直線で伸びるどころか残り200を過ぎた辺りで脚色の方が早くも一杯になったのには正直ガッカリ、前走の南部杯は坂のある盛岡コースだった事に加え、スタートで躓く不利があった事から6着と云う結果は仕方ないが、馬体重は3歳春当時から増えていない事から特に成長した印象は無く、今回はM・デムーロが騎乗するが、ハッピースプリントに外人騎手が乗っただけで一気に突き抜ける事が可能かは疑問だけにここは静観が妥当と思われる。
7枠14番サミットストーン
昨年は中央の一線級と互角に渡り合い、年末の浦和記念で待望のダートG制覇に成功、続くGⅠの東京大賞典・川崎記念は連対こそ逸したが其々3着と頑張るなど地方の総大将と呼べる存在まで成長した印象も、3月のダイオライト記念は年末年始の激戦の疲労が蓄積していたのか7着と敗れ、阪神に遠征したアンタレスSでは他馬と接触した事で落鉄、その影響で外傷を負い春シーズンは全休する事になった。
仕切り直しの一戦だった前走の日テレ盃は3番手のポジションからの競馬も前を行く2頭が引っ張るハイペースに対応出来ず、追走で手一杯となり3角で失速する見せ場に乏しいレース内容で5着と敗れた。
日テレ盃は休み明けに加えてプラス体重の出走だった事から、今回は実戦を叩いた上積み分が見込めるが、前走の余りにも見所の無いレース振りからガラリ一変するかに関しては半信半疑が本音。
8枠15番コパノリッキー
今年のフェブラリーSを勝利した後に骨折で戦線離脱、ようやく復帰が叶った前走の日テレ盃だはクリソライトに執拗に絡まれて1000M通過59秒9と云う厳しい流れが堪えて直線で早々と失速して3着に敗れた。
確かに前走は骨片除去手術を伴う休養明けだった事に加えて斤量58を背負わされており、厳しい展開の競馬を強いられただけに敗れても仕方ない状況かも知れないが、この日テレ盃のコパノリッキーは休み明けでマイナス12Kでの出走だった事から実戦を叩いての上積みに疑問が残りここは様子見が妥当と思われる。
8枠16番アウトジェネラル
南関クラシックで期待された素質馬だがモマれ弱い気性がネックで不完全燃焼の結果が続いたが、今年より2600Mの距離になった金盃を逃げ切って久々に勝利するも、長距離適性があると云うよりハナを切った事で気分良くモマれずに競馬が出来た事が結果に繋がっただけの話で、モマれ弱いと云う課題をクリアしての勝利ではないだけに実力馬の復活と安易に騒ぐのは早計、現実にその金盃のあとは12着・14着・7着と惨敗ばかりを繰り返しており、今回はモマレないで競馬が出来る外枠を引いたが能力的に足らず苦戦は必至。
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