2015 有馬記念(GI) 中山芝内2500m良
レース回顧・結果
2:33.0 7.0 - 11.7 - 12.2 - 12.5 - 12.7 - 12.8 - 12.6 - 12.6 - 12.0 - 11.9 - 11.5 - 11.3 - 12.2
62.4-58.9SSS(62.4は公式の速報タイムを順守・合成タイムだと62.5です)
とにかくやはり最序盤の流れがノリマジックというか、早い段階でドスローにコントロールしてしまって終始淡々とドスロー。一度コントロールされてから緩めていないので流れに乗ってしまうとなかなか緩んだとか早くなったとかの感知ができないまま向こう正面に入ったという感じかな。スタートして向こう正面で12.5まで落としているというの凄い。そのうえでやはり最序盤のポジション取り、3角以降でレースが本当の意味で動いたときにしっかりと動けるかどうか。やはり総合力を問われたなというのが率直な感想だ。ポテンシャルタイプでは苦しかったし、少なくとも3角の段階で前にいないと厳しかったのは間違いない。この馬場を考えると2段階加速でもTS持続戦に近い競馬になった。
1着ゴールドアクターは7番枠から好発、そこからでも押して押してハナを取り、そこから外のキタサン、リアファルを下げていかせる形で上手く2列目ポケットと最高の位置を確保する。更にそこから前にスペースを置いて、かつラブリーデイのスペースを下げて潰して窮屈な競馬をさせる一因を作る。2角過ぎでもペースが上がらないが、しっかりと我慢。3角手前でシップが動いたことでマリアライトがまず動く。これによって前のキタサンが流石にペースを引き上げざるを得なくなる。そのスペースを突いて4角で外に持ち出して2列目で直線。序盤でそこからスッとは伸びてこなかったがL1でのバテ差しできっちりと伸びると最後はサウンズオブアースの追撃も決定的にはさせずに捻じ伏せて嬉しいGI制覇、一気の台頭となった。これに関しては、もう吉田隼人を称賛する以外の手がない。個人的にはゴールドアクターを切った理由は恐らく前目を取り切れないだろうと思っていて、ラブリーデイよりも前に出られるかというのは微妙、枠的にも動きづらいところに入るかなと思ったんだが、キタサンとリアファルよりも先にハナを切ったことで下げて彼らを逃げさせてラブリーを3列目に閉じ込めるという最高の競馬を最序盤で作った。もちろんかなりのリスクを背負って。これがこのゴールドアクターが勝ち切れた要素としては非常に大きかったと思う。直線入りでの反応という点に関してはどうしてもちょっと見劣っていて、アル共もそうだがL1でのバテ差しで勝ち切った馬。3角の段階で位置取りが一列後ろだったらと思うと少なくとも勝ち負けという点では楽じゃなかったはず。結果的に62秒のドスローはこの馬がまだ厳しい流れでのパフォーマンスでは物足りなかった中で恵まれたし、レースの展開としてもTS持続戦になったのも菊花賞の様に甘くならなかった要素にもなると思う。正直に言えば今年の有馬は全体のレベルはともかく抜けた馬がいるとは思っていなかったので、そこで3歳馬を取ったというのもあるし、その点で考えれば今のこの馬やサウンズオブアースが1,2着というのもある種そういう要素もあると思う。今回は各馬の中で内枠有利で内枠各馬が置きに行ったところをギャンブルに出て最高の位置を確保できたという点では吉田隼人が素晴らしかったし、展開的にもTS持続戦になった。適性も噛み合ったのが大きかったかな。ちょっと恵まれたけど、それでもしっかりとキタサンを捻じ伏せたという点で高い評価をした方がいいかもしれない。
2着サウンズオブアースは9番枠から好発を切って積極的に2列目に入り込んでとミルコらしいここ一番の気持の入ったポジショニング。そこからはコントロールしながら掛かってはいたし窮屈になって若干下げながらだがそれでも向う正面でも2列目中目で掛かりながらキープした。3~4角ではマリアライトが仕掛けてリアファルが下がってきた段階でちょっと窮屈になりシップに先に出られる。それでも中目を立ち回って直線序盤で盛り返すとL1では最後までジリジリと差を詰めて2着を確保した。ラブリーよりは先に動けたしその分が直線序盤の最速地点で京都大賞典で見せた切れ味を引き出しつつL1までしっかりと伸び続けての2着。京都大賞典ではあそこからラブリーがTS持続力を維持したけど、この辺りは馬場適性の差も大きかったかなという感じはあるかな。ただ、この馬もこれまではタフな馬場ではイマイチだったと思うし、超高速の京都で良さが出てきた馬なので、この辺を最後まで伸ばしてくるのは正直ミルコの能力か?と思うことが多々あるんだよなあ。これまでにない色を出してくることがミルコだとあるので、その点も含めて、まあこれぐらいはとも思っていたけどこの馬場だとちょっとした意外性もある。まあ最序盤のドスローの段階でポジションを取れたというのは好走馬から考えても素晴らしかったし、その点も含めて今回のミルコの騎乗は素晴らしかったけど、3角でちょっと後手を踏む形になったのはちょっと残念で、リアファルが下がってしまってスペースを作っり切れずシップに塞がれて一列下げたのは本当に惜しかった。まあこれに関してはハッキリ言ってリアファルを本命にしていた自分としては危機回避は難しかったかな。馬運車で運ばれた?とのコメントも頂いているので故障の可能性もあるが、こればっかりは仕方ない。あのペースでリアファルが下がってくるとは思えないし、自分も思えないからなあ。あそこでリアファルが下がらなければ違った結果はあったかもしれないね。ここで下がってしまったのはちょっともったいなかった。ラストの脚を考えると、というところになる。まあこれはミルコを攻めることはできんし仕方ない。馬は噛み合えばと思うんだけどいつも何か一つ噛み合わないから届かないのかなあ。それとラブリーデイなんかは4戦目だったし、この馬は秋の天皇賞を使わずJC、有馬を意識していたというのも良かったのかなと。いずれにせよこの馬場でトップスピード持続戦の中でポジションを取ってこの競馬ができたというのは驚きもあるし、これから強くなってくるかもしれんね。
3着キタサンブラックは11番枠から五分のスタートからじわっと出していってハナを窺うという程度の感じ、ゴールドがハナを切ってから下げたのでナチュラルにハナを取り切って早い段階でドスローにコントロールしてスタンド前に入ってくる。道中もそこから全く淀みのない綺麗なドスローを展開して一団を引き連れて向こう正面に入っていく。向う正面でもすぐにはペースを引き上げず、シップが上がってくるタイミングと同じような位置でスッとペースを引きあげて3角。それでもまだ上げ切らずにいたがコーナーでシップに合わせたマリアライトがプレッシャーをかけてきたので引き上げざるを得ず、スッとペースを引き上げて直線。序盤でそこからしぶとく踏ん張ってマリアライトには前に出させない。L1ではゴールドアクター、サウンズオブアースに差し込まれて3着も何とか圏内には踏みとどまった。内容的にはキタサンの良さで上手くレースを作ってという競馬に持ち込めたけど、やっぱりTS持続戦だとちょっと甘くなるのかなあという感じはあるかな。まあ流石にマリアライトを捻じ伏せたのは恰好をつけてくれたとは思うけど、出し切る競馬になっちゃうとちょっと甘いのかなあ。それでも3歳勢のレベルの高さをしっかりと見せてくれたと思うし、もうちょっと1段階目の加速を早めにやっても面白かったかもしれんけどね。菊花賞の感じからもポテンシャルそのものは高いと思うし。今後も安定的に走ってきそうだけど、勝ち切るとなると色々噛み合わないと難しいってのはその辺かなあ。
4着マリアライトは好発でそこからある程度出しつつも好位列という感じで進めていく。最序盤スローなのでここでじわっとポジションを上げながらリアファルの直後を意識できる絶好の位置まで押し上げる。向う正面でもまだペースが上がり切らない中でシップが動いたのを見てここで外から動く蛯名。3~4角ではキタサンの横で馬なりで並びかけて勝負に出て、先頭列で直線。最速地点でキタサンに喰らいつくがゴールドには差を詰められる。L1で甘くなったところにキタサンに差し返され4着までとなった。蛯名らしいシップが動いてしっかりと勝負に行ける、この仕掛けのタイミングの良さが武器だなあと思う。まあ結果的には4着なんだけど、この展開でしっかりと前々につけて流れを主導したというのは流石。ただ適性的にはやっぱりトップスピード戦になるとエリ女の内容的にもそこまで高いレベルにはないので、キタサン相手にL1で見劣ったところからも、牡馬一線級相手にはTS持続戦ではまだ足りないと思う。オールカマーのポテンシャルを上手く活かしてロンスパというのも良いと思うし、一度試してほしいかな。ドスローで外枠からポジションを取ってという理想的な競馬にはなったので、現時点では勝負になるにはやっぱりちょっと足りないのかな。
5着ラブリーデイはこちら
8着ゴールドシップはこちら
10着ルージュバック(6番人気で番外)は13番枠から五分のスタート、無理せずに中団で抑えながらの競馬になる。道中もドスローの中で前に壁を作って抑えて進めるが、やはりちょっとかかり気味。向う正面でも動かずにちんたら進めて3角。3~4角で外からシップが動いた流れの中で、そこからじわっとシップの後ろまで取り付く。4角でもまだ我慢しながらシップの外から動いて直線。序盤でそこから追い出されると伸びそうなんだが伸び切れない。そのまま最後までジリジリ完敗の10着だった。まあ正直馬の能力的に足りなかったというのがあるのは確か。最序盤かなり緩かったのは確かなのでもうちょっと前目に行けよと思わなくはないんだが、それにしたってシップが動いてからは脚を出し切る競馬にはなっているしL2最速のTS持続戦で最後まで見せ場がなかったということを考えると単純に地力が足りないと考えるほかないかな。少なくとももうちょっと前で運べていればと思える内容ではなかったと思うね。むしろこの展開だったらタッチングスピーチが出ていたとしてどこまでやれたかなという興味はあるが、正直ミッキークイーンもルージュバックも含めて他のこの世代の牝馬たちは牡馬一線級相手にはちょっと足りない気がする。まあミッキークイーンは秋華賞の内容が良かったので中距離路線でペースが上がってくればパフォーマンスを上げてくる可能性もあるけど、オークス、エリ女含めてスローからのトップスピード戦で一定のパフォーマンスを見せてきたこの馬だけに、今後取捨が難しくなるかなあ。U字の中距離が一番フィットしてそうな感じはあるんだけど、ん~ロスもあったけどワンアンドオンリー辺りの方がまだ内容的には良い競馬していたしね…。ん~最序盤の乗り方次第でもうちょっと上はあったかもとも思うけど、この馬に関しては底を見せたと思う。
11着アルバート(7番人気で番外)は6番枠から出負けしてゴリゴリ押してリカバーしようとしているがかなり苦労。ポジションを取れずに後方で進めていくという形になる。道中もシップとさほど変わらない位置で進めて向こう正面。湿布が捲った段階で動くかなとも思ったが動かずに3角。3~4角で大外をぶん回してという馬鹿競馬で何とか食らいついて後方で直線。序盤でそこからも喰らいつきつつL1までジリジリバテはせずに11着までなだれ込んだ。まあ、ハッキリ言ってアッゼニは帰れっていうぐらい下手くそだと思う。まだシップの方がマシで3角の段階ではそこまで極端な外じゃない位置まで押し上げていた。3角からの加速で動けなかっただけの話でそういう展開に持ち込めなかったというのは一つ残念ではあるが、それでも加速する手前の3角までには良いポジションまでいたので最低限のレベルではある。でもこちらは後半ペースが上がってから3~4角で前が11.9-11.5-11.3と加速するラップの中で後続は当然それより速い脚を要求される中で同じ位置にいた馬も流石に動く。その列の中で一番大外をぶん回して押し上げってのは相当酷いレベルの騎乗だと思うけどね。最近はできる限り荒っぽい騎乗批判はしないようにしようと思ってはいるんだけど、今回の有馬記念のメンバーの中でもぶっちぎりに酷い騎乗をしている。展開と全くかみ合わない競馬になった。もうこの騎手に乗せるぐらいならもっと他の若手に乗せた方がいいよ。ボウマンとは雲泥の差だわ。ボウマンの4角以降からの直線の進路どりとか痺れるし、少なくともアッゼニに良い馬回すぐらいならボウマンにもっともっと乗せてやってくれと思う。本当に酷い、がっかりさせられた。展開次第では面白い馬だと思っていたけどこの展開でこの騎乗ではお話にならんよね。アルバートは今後も楽しみはあるけど、最序盤はどうしてもこのクラスだともっさりしちゃうので、もうちょっと距離が欲しい。エンジンがかかってからはこれだけ糞ほどロスがあったにもかかわらず最後までなだれ込む程度には脚を残していたんだから、侮れんところはあるかな。阪神大賞典でガッツリ狙いたい馬って感じ。
12着ラストインパクトは3番枠から五分には出てそこからかなり押して出していき、ラブリーデイの直後を恐らく狙おうとしたんだが底は獲り切れずに中団馬群の真ん中に入り込んだ。道中ドスローの中で窮屈なスペースに入り込んでジッと我慢。向う正面では外に出すチャンスはあったが真ん中目で我慢して動かない。シップが動くタイミングの中で一気に捲られて前を向けないポジションで中目、我慢を強いられる。4角で外に一気にもちだしてルージュバックの外から押し上げようとして直線。序盤でそこから追い出されるがイマイチ伸びない。最後まで良さが出ずの12着完敗だった。まあ最序盤でラブリーの直後を取れなかったのは仕方ないと思うけど、Bプラン無くて流れに任せたって感じの競馬になったかな。展開がここまでドスローで仕掛けどころも遅く中山の今の馬場でL2最速11.3と明確なトップスピードを要求されちゃってそこで外々となるとちょっと辛かった。ある程度流れるか仕掛けのタイミングがもうちょっと早いか、内を立ち回れればのどれかが上手く噛み合えばよかったんだけど、全部が拙い方向に向いてしまったので、持ち味を引き出し切れなかったかという感じ。もうちょっと一段階目の加速は早くなると思ったんだが。まあそれでもルージュバック比較でも見劣っているし、L2で極端なトップスピード戦になるとマズイってのはあると思うねやっぱり。JCだってL1は甘くなってるし、小回りの中距離が本質的には一番合っている気はする。まあこの馬だけじゃないけど、ゴールドアクターがギャンブルを打ったことで内枠各馬が全部罠ってなってしまったなあ。やっぱそういう心理面をしっかりと読まないと競馬を当てるってのは難しいね。
16着リアファルはこちら
前走は実績のない左回りということが響いたのか8着と全くいいところがなかったパワースラッガー。今回は一転して右回り、しかも4戦3勝と相性のいい中山芝1600m。昇級して2戦目でペースの慣れも見込める今回は前走以上のパフォーマンスを引き出せるはずだ。
式別:三連複
方式:フォーメーション
1頭目:7
2頭目:4.5
3頭目:3.4.5.6.8.9.11
組み合わせ数11点
投資金額各100円
的中配当:2,860円 回収金額:2,860円
競馬情報サイトはいろいろ試してきましたが、、
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