2015年12月8日火曜日

第61回クイーン賞①

先日も書いたように昭和の頃と同じく06年よりハンデ戦になったクイーン賞、それ故に近年は57K以上のトップH確実な実績馬の参戦が無くなったが、52K以下の軽Hのトウホクビジン・アドマイヤインディ・サクラサクラサクラなどの地方所属馬の健闘が目立つようになった。
ハンデ戦に移行した過去9年の連対馬のデータから今回のクイーン賞の有力馬を探してみたい。

06年
1着レマーズガール 6歳 4番人気 ハンデ57.5K
前走11/22 浦和・浦和記念3着
過去の重賞連対実績
03年関東オークス1着 03年スパーキングレディーC1着
03年サラブブレッドCC2着 04年TCK女王盃1着
04年エンプレス杯1着 04年マリーンC2着
04年スパーキングレディーC2着 04年クイーン賞1着
05年TCK女王盃1着 05年名古屋大賞典2着
06年TCK女王盃2着 06年エンプレス杯2着 06年マリーンC2着
06年スパーキングレディーC1着 06年白山大賞典1着

2着トーセンジョウオー 5歳 7番人気 ハンデ56K
前走8/13 札幌・クイーンS10着
過去の重賞連対実績
04年関東オークス1着 05年マリーンC1着
05年スパーキングレディーC1着 

1番人気グレイスティアラ3着 3歳 ハンデ56K
前走11/2 川崎・JBCマイル6着

トップハンデ馬の成績
レマーズガール57.5K1着

07年
1着ホワイトメロディー 3歳 2番人気 ハンデ52K
前走11/17 京都・トパーズS8着
過去の重賞連対実績
07年関東オークス1着

2着メイショウバトラー 7歳 1番人気 ハンデ57.5K
前走11/31 大井・JBCスプリント8着
過去の重賞連対実績(ダートのみ)
06年プロキオンS1着 06年サマーチャンピオン1着
06年シリウスS1着 06年JBCマイル2着 07年かきつばた記念1着
07年さきたま杯1着 07年スパーキングレディーC1着
07年クラスターC1着 07年東京盃2着

トップハンデ馬の成績
メイショウバトラー57.5K2着

08年
1着ヤマトマリオン 5歳 2番人気 ハンデ56.5K
前走10/7 金沢・白山大賞典2着
過去の重賞連対実績
08年東海S1着 08年白山大賞典2着

2着ユキチャン 3歳 1番人気 ハンデ54K
前走10/19 京都・秋華賞17着
過去の重賞連対実績
08年関東オークス1着

トップハンデ馬の成績
ヤマトマリオン56.5K1着

09年
1着ユキチャン 4歳 1番人気 ハンデ55K
前走10/21 大井・TCKディスタフ3着
過去の重賞連対実績
08年関東オークス1着 08年クイーン賞2着
09年TCK女王盃2着

2着テイエムヨカドー 5歳 3番人気 ハンデ52K
前走11/10 川崎・日高特別1着
過去の重賞連対実績
09年荒尾・霧島賞2着

トップハンデ馬の成績
ヤマトマリオン57K5着

10年
1着ミラクルレジェンド 3歳 2番人気 ハンデ55K
前走8/22 新潟・レパードS1着
過去の重賞連対実績
10年レパードS1着

2着ザッハーマイン 5歳 3番人気 ハンデ54K
前走10/20 大井・TCKディスタフ1着
過去の重賞連対実績
10年TCKディスタフ1着

1番人気ブラボーデイジー13着 5歳 ハンデ56.5K

トップハンデ馬の成績
ブラボーデイジー56.5K13着

11年
1着クラーベセクレタ 3歳 1番人気 ハンデ54K
前走11/9 川崎・ロジータ記念1着
過去の重賞連対実績(南関のみ)
10年東京2歳優牝1着 11年ユングフラウ賞1着
11年京浜盃1着 11年羽田盃1着 11年東京ダービー1着
11年ロジータ記念1着

2着プレシャスジェムズ 4歳 4番人気 ハンデ53K
前走9/24 中山・ながつきS1着
過去の重賞連対実績
無し

トップハンデ馬の成績
エーシンクールディ55K7着

12年
1着レッドクラウディア 3歳 6番人気 ハンデ53K
前走7/4 川崎・スパーキングレディーC4着
過去の重賞連対実績
無し

2着クラーベセクレタ 4歳 1番人気 ハンデ56K
前走11/5 川崎・JBCレディスクラシック2着
過去の重賞連対実績(南関のみ)
10年東京2歳優牝1着 11年ユングフラウ賞1着
11年京浜盃1着 11年羽田盃1着 11年東京ダービー1着
11年ロジータ記念1着 11年クイーン賞1着
12年マリーンC2着 12年しらさぎ賞1着
12年スパーキングレディーC2着 12年スパーキングサマーC1着
12年JBCレディスクラシック2着

トップハンデ馬の成績
ホエールキャプチャ57.5K13着


13年
1着アクティビューティ 6歳 1番人気 ハンデ55K
前走11/4 金沢・JBCレディスクラシック2着
過去の重賞連対実績
13年TCK女王盃2着 13年レディスプレリュード2着
13年JBCレディスクラシック2着

2着サクラサクラサクラ 7歳 7番人気 ハンデ52K
前走7/24 川崎・スパーキングサマーチャレンジ2着
過去の重賞連対実績
12年門別・赤レンガ記念2着 12年門別・ノースクイーンC2着
12年水沢・ビューチフル・ドリーマーC1着
12年東京シンデレラM2着

トップハンデ馬の成績
アクティビューティ55K1着
クラーベセクレタ55K5着


14年
1着トロワボヌール 4歳 1番人気 ハンデ54K
前走11/3 盛岡・JBCレディスクラシック2着
過去の重賞連対実績
14年JBCレディスクラシック2着

2着アクティビューティ 7歳 4番人気 ハンデ56K
前走11/3 盛岡・JBCレディスクラシック4着
過去の重賞連対実績
13年TCK女王盃2着 13年レディスプレリュード2着
13年JBCレディスクラシック2着 13年クイーン賞1着
14年エンプレス杯2着 14年マリーンC2着

トップハンデ馬の成績
アクティビューティ56K2着


①ハンデ戦に移行後、1番人気は【4・3・1・1】の成績で、1番人気で複勝圏内から外れた10年のブラボーデイジーはスタートで出遅れるアクシデントが影響しただけで力負けではなく人気馬の信頼度は高い。

②過去9年の連対馬14頭の年齢別の内訳は3歳5頭、4歳4頭、5歳4頭、7歳が2頭、6歳と1頭と活きの良い3~4歳馬の活躍が目立つ。

③過去9年の連対馬で南関での重賞での連対実績が無かったのは09年2着のテイエムヨカドー、11年2着のプレシャスジェムズと12年1着のレッドクラウディア、昨年1着のトロワボヌールの4頭で、前走のGⅠ盛岡・レディスクラシック2着のトロワボヌールを別格とすればそれ以外の3頭はプレシャスジェムズは同年のエンプレス杯でコンマ1秒差4着、レッドクラウディアは重賞ではないがオトコ馬が相手のOP特別の京都・昇竜S勝ちと同年のスパーキングレディーCで4着した実績が有り、これに該当しないテイエムヨカドーは荒尾の霧島賞2着の実績に加え、前走勝利してクイーン賞に臨んでおり、この事から他場のGⅠレースで連対した実績があるか、前走1着以外の馬で過去に南関の重賞で掲示板に載った事が無い馬がクイーン賞で連対するのは厳しい。

④ハンデ戦に移行した過去9年のクイーン賞のトップH馬の成績は【3・2・0・5】の成績で、トップHで連対した5頭はその年のオトコ馬相手のダートグレード競走で勝利していた馬が3頭、それに該当しない13年1着・14年2着のアクティビューティは前走のJレディスクラシックで2着・4着しており、トップHを背負ってクイーン賞で連対するにはその年のオトコ馬相手のダートグレード競走で1着しているか、牝馬限定のGⅠで掲示板に載っている事が連対馬の条件となり、事実トップHを背負って敗れた5頭はその条件をクリアしていない。

⑤ハンデ戦に移行前は連対馬が出た他地区勢だが近年は不振、過去のクイーン賞で連対した東海勢のマジックリボンはその年の船橋・マリーンC2着、クインオブクインはその年の関東オークス5着と共にその年の南関でのダートグレード競走で掲示板に載っており、南関でのダートグレード競走で実績が無かったリンリンスキーは5連勝中の勢いでクイーン賞に臨み連対を果たした、今年の他地区勢で上記の条件に該当する馬はスパーキングレディーC5着のタッチデュールだけ。


⑥過去の実績より調子と勢いが結果に直結するオンナ馬のレースだけに過去9年の連対馬18頭でその年のダートグレード競走で連対していた馬が10頭と半数を超えており、それに該当しない8頭の中、6頭が前走で連対してクイーン賞に出走、残る2頭の06年2着トーセンジョウオーはその年の川崎・スパーキングレディーCで勝ち馬とコンマ3秒差の4着、12年1着のレッドクラウディアははその年の川崎・スパーキングレディーCで勝ち馬とコンマ8秒差4着した実績があり、本年度のダートグレード競走で連対していない馬は本年度のダートグレード競走で勝ち馬と1秒以内の着差で掲示板を確保しているか、前走で連対している事がクイーン賞の連対の必須条件で、それに該当しない馬の評価は大きく割引くのが正解。

上記のデータからトップHだが本年度のダートGで連対しているトロワボヌールと重賞実績は無いが前走1着でクイーン賞に臨むフォローハートしか該当馬は居らず、データ上はこの2頭の一騎打ちが濃厚。


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