今回で61回目と人間で言えば還暦となる船橋伝統の牝馬重賞のクイーン賞は昭和の頃はハンデ戦で行われていたが、のちに賞金別定となり、更にグレード別定へと条件が変更されたが、8年前の06年より昭和の時代と同じハンデ戦となり現在に至る。
今でこそ古馬の南関の牝馬限定重賞は数多くあるが、昭和の時代の南関では川崎のキヨフジ記念とこのクイーン賞の2つだけで大井・浦和では古馬の牝馬限定重賞は無く、それを考えると隔世の感が有るが、牝馬限定重賞が増えた=牝馬のレベルアップにつながるとは別で、クラーベセクレタらの世代を最後に近年の南関勢を含む地方所属のオンナ馬のレベル低下は歯止めがかからずお寒い現状となっている。
レディスクラシックを勝ったホワイトフーガは不在、レディスクラシック2着のサンビスタは昨日のチャンピオンズCに出走した事で飛車角落ちの中央勢からはレディスクラシック3着のトロワボヌールが大将格で、他の3頭は重賞勝ちの無く久々のダートとなるパワースポット、重賞2着はあるがダート未経験のディアマイダーリン、準OPを卒業したばかりのフォローハートと正直物足りない面子も、地方勢にチャンスがあるかと言えばララベルが回避し不在のここはそれも微妙で、今年のしらさぎ賞馬ノットオーソリティが逃げた際に中央勢に先着する可能性がわずかに残るが、あとは地方所属の頭数こそ揃ったが成績的にアタマ打ちの面子ばかりで大きな期待は出来ないが本音。
上記したように今年の4歳以上の地方所属牝馬で突出した存在は見当たらず、この状況で先日も書いたようにNARグランプリの4歳以上最優秀牝馬を選ぶのはかなり厳しい印象、軽ハンデを利して地方所属馬がアッと驚く大金星を挙げてくれれば良いが、それが無理としても初ダートの中央所属馬に苦もなく捻られてしまうシーンだけは見たくない。
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