昨日の東京大賞典は本線で的中も本日のシンデレラMは裏目を食いハズレと相変わらず勝ったり負けたりの一進一退が続きうんざりする。
本日のシンデレラMは当初は荒山厩舎の2頭の一騎打ちと考えていたが、ララベルからティーズアライズの馬単の配当の良さに魅力を感じ、ブルーチッパーからララベルの馬単を止めてララベルからティーズアライズに変更して大失敗、人間欲張るとロクな事がないと云う典型例で、大賞典の払い戻し分がまだ残っている事が幸いだが、本日も的中して大笑いしたかったが本音、しかしグチを言っても仕方ないので気持ちを切り替えて今年最後の重賞を勝利で締め括れるように頑張りたい。
この東京2歳優駿牝馬は今では中央・地方に於いて数多くなった2歳の牝馬限定重賞の草分け的な存在のレースで昭和52年に創設された。
2010年より他地区所属馬も出走可能の地方の2歳牝馬のチャンピオン決定戦となり、過去の勝ち馬を見るとネフェルメモリーやクラーベセクレタなどの名牝の名が多く見られ、昨年1着のララベルは桜花賞を勝ち、2着のティーズアライズは東京プリンセス賞を勝つなど歴史有る重賞に相応しく上位入線馬が翌年の重賞戦線で活躍するケースが目立ち、来期を占う意味でも注目すべきレースだろう。
過去10年以降の連対馬の傾向から今年の有力馬を探っていこう。
05年
1着ダガーズアラベスク 1番人気
前走11/9 川崎・ローレル賞1着
全成績【3・1・0・0】
重賞成績
05年ローレル賞1着
2着アーペレーヌ 5番人気
前走11/23 浦和・フレッシュハーモニー特別3着
全成績【1・1・2・0】
重賞成績
05年ローレル賞2着
06年
1着ブラックムーン 1番人気
前走12/12 川崎・葉牡丹特別1着
全成績【7・1・1・1】
重賞成績
06年金沢・兼六園ジュニアC1着
06年金沢・プリンセスC1着
2着ヒビキウィン 6番人気
前走11/3 川崎・ローレル賞3着
全成績【1・0・2・3】
重賞成績
06年リリーC5着 06年サンライズC6着
06年ローレル賞3着
07年
1着マダムルコント 2番人気
前走11/9 川崎・ローレル賞1着
全成績【2・3・2・1】
重賞成績
07年ローレル賞1着
2着ブライズメイト 4番人気
前走12/3 船橋・ジュライビーチC3着
全成績【2・0・4・3】
重賞成績
出走無し
1番人気トミノプラネット 7着
前走11/23 大井・みずどり特別1着
全成績【3・4・0・3】
重賞成績
07年リリーC4着 07年ローレル賞2着
08年
1着ネフェルメモリー 1番人気
前走9/18 門別・フローラルC1着
全成績【4・0・0・0】(ダートのみ)
重賞成績
08年栄冠賞1着 08年フローラルC1着
2着クラフィンライデン 11番人気
前走10/21 門別・OP特別2着
全成績【5・3・0・4】
重賞成績
08年リリーC4着
09年
1着プリマビスティー 3番人気
前走12/6 中山・500万条件5着
全成績【3・2・1・2】(ダートのみ)
重賞成績
09年リリーC6着 09年エーデルワイス賞3着
2着オノユウ 1番人気
前走11/5 門別・北海道2歳優駿9着
全成績【5・2・0・1】(ダートのみ)
重賞成績
09年栄冠賞1着 09年ブリーダーズゴールドジュニアC2着
09年フローラルC1着 09年エーデルワイス賞1着
09年北海道2歳優駿9着
10年
1着クラーベセクレタ 2番人気
前走10/21 門別・エーデルワイス賞4着
全成績【3・0・0・3】
重賞成績
10年栄冠賞1着 10年フローラルC1着 10年エーデルワイス賞4着
2着チェリペタル 16番人気
前走 11/29 大井・2歳特別5着
全成績【1・1・0・3】
重賞出走歴無し
1番人気ラカンパーナ 4着
前走11/29 大井・2歳特別1着
全成績【3・0・0・0】
重賞出走歴無し
11年
1着エンジェルツイート 2番人気
前走11/16 平和賞1着
全成績【3・0・0・1】
重賞成績
11年平和賞1着
2着エミーズパラダイス 1番人気
前走11/29 大井・2歳特別1着
全成績【3・1・0・0】
重賞成績
11年フローラルC1着
12年
1着カイカヨソウ 1番人気
前走11/8 門別・北海道2歳優駿3着
全成績【3・0・1・0】
重賞成績
12年ブリーダーズゴールドJC1着
12年フローラルC1着
12年北海道2歳優駿3着
2着ケンブリッジナイス 7番人気
前走11/5 川崎・ローレル賞2着
全成績【1・3・0・1】
重賞成績
12年ローレル賞2着
13年
1着ブルーセレブ 8番人気
前走12/17 川崎・東京スポーツ師走OP6着
全成績【2・0・1・1】
重賞成績
無し
2着ストロベリーラン 6番人気
前走11/12 川崎・ローレル賞3着
全成績【1・0・1・0】
重賞成績
13年ローレル賞3着
1番人気ノットオーソリティ 5着
前走11/25 大井・2歳特別1着
全成績【4・0・0・1】
重賞成績
13年栄冠賞1着 13年フローラルC1着
13年エーデルワイス賞4着
14年
1着ララベル 2番人気
前走11/5 川崎・ローレル賞1着
全成績【2・1・0・0】
重賞成績
14年ローレル賞1着
2着ティーズアライズ
前走12/5 大井・すみだ特別5着
全成績【2・1・0・3】(ダートのみ)
重賞成績(ダートのみ)
14年栄冠賞1着 14年エーデルワイス賞7着
14年ローレル賞5着
①全国地方交流以前を含めた過去10年の連対馬20頭中道営デビュー組は半数を超える12頭が連対するなど圧倒的な成績を残しているだけに素直に道営デビュー組を信頼すべきレースと云う印象。
②道営デビュー組で連対した12頭中、道営所属時代に他地区を含む重賞勝ちの実績がある馬が7頭と道営所属時代に重賞未勝利馬が5頭となり、重賞を勝っている馬のレース経験の平均が5.7戦なのに対して重賞未勝利の馬の平均が8.4戦と云う結果で、過去にこのレースで2番人気を裏切り7着と敗れた12年のエーデルワイス賞馬ハニーパイは2歳優牝まで兵庫遠征を含み8戦もレースを使っており、道営所属時代に重賞勝ちが有る馬がレース経験の多い場合はマイナスに作用し、逆に重賞未勝利の馬は豊富なレース経験がプラスに作用しているイメージが強い。
③道営デビューの馬でダントツの成績なのはフローラルC馬で、過去10年の2歳優牝に出走したフローラルC馬は7頭は13年ノットオーソリティと昨年のステファニーランを除き08~12年まで5年連続して2歳優牝で連対しており、それだけに今年のフローラルC馬に注意したいトコだが残念ながら今年のフローラルC馬タイニーダンサーは中央入りのために出走しない。
④過去10年の連対馬20頭中、南関デビュー組が7頭(残る1頭は金沢デビューのブラックムーン)で、その半数以上の5頭が川崎・ローレル賞で複勝圏内を確保している事から南関デビュー組では前走ローレル賞組に注意、それに該当しない10年2着チェリペタルは前走が2歳優牝と同じ大井1600の牡馬混合の特別を使っており、13年1着ブルーセレブの前走も川崎だが牡馬混合の距離1600のOP特別を使っており、この2頭は共に距離1500以上の牡馬とのレースで連対実績があった。
この事から南関デビュー組はローレル賞で3着以上の着順を確保するか、過去に牡馬との1500M以上のレースで連対実績があり前走で距離1600の牡馬混合の特別を使い一桁着順だった事のある馬に連対資格がある。
⑤過去10年で連対した20頭は金沢デビューのブラックムーンを除けば2歳優牝まで道営・南関・中央以外のレースを使っていた馬は居らず、上記で指摘した12年ハニーパイのように自分の所属地区から兵庫や岩手などへ遠征し重賞に出走経験のある馬が2歳優牝に出走する場合は疲労が蓄積してガス欠の要因となる可能性が高く評価を割り引く必要がある。
上記の条件をクリアするのは道営デビュー組ではリンダリンダ・モダンウーマン・マックスガーデンの3頭に南関デビュー組のワカチナ・スアデラ・オウカランブ・エクレアオールの4頭で、やはりこの中で最も注目すべきは前走ローレル賞を勝ったモダンウーマンと思える。
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