2016年1月25日月曜日

川崎記念 2016 出走予定馬:サウンドトゥルー、トリッキーな川崎で脚を引き出し切れるか?

ホースメン会議:根岸S週490_160


2015 1/27(水) 川崎記念(JpnI) 川崎ダ2100m
出走予定馬・枠順
川崎記念2016の枠順確定


 昨年の日本テレビ盃でコパノリッキーら強敵を撃破してからは抜群の破壊力をもってダート中長距離路線を突き進み、遂には昨年末の東京大賞典でGI馬にまで成り上がったのがサウンドトゥルーだ。名種牡馬フレンチデピュティの晩年最高傑作になりそうな勢いで、今年は絶対王者への道を歩むことができるかが注目される。課題は川崎の2100mという舞台となりそうだが、果たしてここできっちり王者としての競馬が見せられるかに注目だ。


 個人的には大井をクリアしてきた以上川崎でもやれると考えるべきかなとは思うんだが、それでも東京大賞典はタルマエがコパノを潰す形になったのは確かだし、今回はコパノがいない中でタルマエが主体的にレースを作る枠になった。普通に考えれば3~4角の立ち回りがかなり難しい川崎だと適性的に微妙なところはあるというところ。


 まずはチャンピオンズカップから振り返る。中京ダ1800m戦で良馬場、ペースバランスは48.0-50.2とかなりのハイペースでGIらしいタフな流れになった。ラップ推移も12.2 - 12.3 - 12.5 - 12.5 - 12.9と後半以降は減速ラップで消耗していく形だ。これを2番枠からゲートはまずまずも行き脚つかずに最後方に近い位置での競馬となり、まあこれはこの馬のスタンス通り。道中も淡々とした流れの中で追走に苦労するノンコノユメの後ろで最後方。3~4角でノンコが最内を選択する中3角では内、4角で一つ外に出しながら直線で大外に持ち出す。序盤でそこを捌ききるとL1までグンと伸びて来ての強襲、それでも3着までだった。4角までタイトに回ろうとして直線入りでの捌きがどうかなと思ったがパトロールからはある程度上手く前を向けているしL1の伸びからも現実的に見てあの流れで上手く立ち回ったサンビスタを褒めるべきかなと。ただ一貫ペースでのポテンシャル面は日本テレビ盃で高いものを見せていたわけで、それの再証明になったとみて良いレースだといえる。


 前走の東京大賞典では大井のダ2000m戦、距離が200m延びての競馬になった。ペースバランスは61.3-61.7と平均ペースだが、12.1 - 11.9 - 12.0 - 12.6 - 12.3 - 12.9と向う正面が最速で急コーナーで減速から直線入りでの再加速の度合いも小さくL1は12.9とそれなりに落ち込んだ。ポテンシャル戦に近い形になったのはタルマエがコパノを相手に絞ったことも大きかった。5番枠からやや出負け、ここで積極的に押しながら中団の内には入り込んで進めていく。向う正面で前の集団が早めに仕掛けていく中で少し離れた中団から手を動かしながら3角に入っていく。3~4角ではまだ離れた3列目にいたが前とのスペースを活かしてしっかりと押し上げながら直線。序盤でまず3番手に上がると、L1でばてたコパノを交わし、更に抜け出していたホッコータルマエを撃破しての完勝だった。JBCクラシックのコパノのコーナー出し抜きだったり、スローにされてのタルマエの直線2F戦でのギアチェンジだったりと、そういった武器がどちらも向う正面での積極的な競馬で消し合う形になった+この馬のポテンシャルを全面的に活かせるロンスパになったということで、これがこの馬の適性的に噛み合ったというのはほぼ間違いないところかなとみている。


 この馬に関しては日本テレビ盃以降は地力を舐められて3戦続けてポテンシャル戦の中での漁夫の利、というケースになっているのは確かだといえる。ロワジャルダンがそうだったが、こういったポテンシャルタイプの馬は基本的にはタルマエのような2F戦での総合力に対してどう戦っていけるかが焦点になる。特に川崎も中京とは事情が違うにせよ、コントロールされるとL1再加速ラップになることが多く、現に昨年の川崎記念は13.6 - 13.7 - 12.3 - 13.2 - 14.0 - 12.6とコーナーで減速せざるを得ず直線で1秒以上加速するという超トリッキーな競馬になっている。もちろん昨年だけなら例外と言えるが、実は過去を見てもほとんどがL1で再加速するラップになっているぐらい川崎のトリッキーさが直結しやすいレースである。3~4角が全競馬場を通して見ても極端に小回りなので、ペースが上がり切りにくくコーナーのたびに減速、直線部分で再加速、また減速というような非常に器用な競馬が要求される。この馬のイメージ的にはロンスパで出し切りたいところだろうが、川崎での競馬となると3~4角での減速地点での立ち回りが非常にカギになる。ここでリスクを取ってでも緩んだところで捲り上げることができるかだろう。3~4角で前を向いて取り付いて直線での加速までにスムーズに持ち込めるかが焦点。その点で1周半するコースということを考えても1番枠に入ってしまったのは個人的には歓迎できない。1周目の向こう正面までに前を向ける位置を確保できるか、そしてそこから動く意識を持てるかだろう。大野はダート路線では目立ってきたが、基本的には待ちの騎手なので川崎の様に押し上げるべきところで押し上げないといけない競馬で戦えるかはちょっと微妙。東京大賞典はタルマエが向こう正面でコパノにプレッシャーをかけたことが大きい。大井も小回りだが向こう正面からのロンスパなら5~6F戦には持ち込める。ただ川崎の場合は向こう正面からのスパートでも4F戦にしかならないので脚を出し切るのが非常に難しい。その点も含めてこの条件でタルマエとの比較で見ると正直な感想を言えばタルマエの方が有利だろうと思う。とはいえこの馬の展開を引き寄せる運は侮れないからなあ…。タルマエ幸も流石にここでサウンドを意識しないレースづくりはないと思うし、総合的な要素を問われたときにどこまでやれるのか、見極めたい。平安Sの内容からもペースアップそのものは対応できるとは思うがそれでもコントロールされて瞬時に動ける感じではないので…。



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