2016 川崎記念(JpnI) 川崎ダ2100m良
レース回顧・結果
2:14.1 7.1- 11.2- 12.1- 12.6- 12.5- 13.7- 14.0- 11.9- 13.0- 14.0- 12.0
62.4-64.9HHH
2.5秒以上のハイペースで全体としてみればやはりある程度流れた。ただコーナーに入るたびに減速するレースで、後半もハイペースの割に偏差で見ると11.9、12.0とL4,1で速いラップを踏めているわけで、JRA勢からすればこのペースでもまだまだ余裕があったという感じ。ここでも見せているように3~4角でかなり減速している中でそこから14.0-12.0と直線で加速するギアチェンジが問われた一戦だとみてまず間違いない。基礎スピードの幅と底から上手くポジションを上げながら直線でしっかりと動けたかどうかが勝敗を分けたかなと。とはいえ、色々とサウンドトゥルーに驚かされたレースでもある。
1着ホッコータルマエは12番枠から抜群のスタートを切って様子を見ながら2列目の外でという競馬。ただパッションダンスが積極策で行ったことで前がある程度縦長に持ち込む形になり、そこから離れた好位でという競馬にシフト、単独の4番手でスタンド前に。道中もそこで様子を見ながらじわっと追走、向う正面で内からサウンドトゥルーが上がって行ったところで仕掛けて3角でスッと動きながらここでサウンドに対して1馬身半差を広げる。4角でもその1馬身半差を保ちながら直線入り。直線入りで仕掛けてしっかりと加速するがこれに喰らいついて伸びてくるサウンドトゥルーは明らかに脅威になる。それでもL1まで何とか譲らずにしっかりと勝利をものにした。勝つには勝ったけど、これは本格的にサウンドトゥルーの方が強いなあと思う競馬になった。まあ今回に関しては幸と大野の差が出たと思う。大野が内から上がっていくのを見ながら3角でしっかりと動いて早めに対策を取れたし、最内を通さなきゃいけなかった大野はどうしても3角の急コーナーで減速せざるを得んからここで置かれるんだよね。逆にタルマエは3角への入り方をしっかりとアウトインする感じで行けているのもあってここの差が3角手前では並んでいたのに3角で1馬身半差あった要因になったと思う。ただこの馬の土俵ともいえる1Fのギアチェンジ戦でサウンドに脅威を与えられるレベルとなると、これは本当にサウンドトゥルーに玉座から追われる形になるかも。正直今日の展開はタルマエ流石ってより、サウンドトゥルーがここまで来ているのか?というのが感想としては強い。ひとまず勝ち切れたので良かったけど、大野が成長してくればサウンドは相当なレベルまで行くんじゃないかな。タルマエもそろそろサウンドを破るという視点で考えないといけない。今日はそれができたけど、それでこれだからね。かなりびっくりした。
2着サウンドトゥルーは1番枠から五分に出て積極的に先行しながら中団やや前でアムールブリエの後ろと結構攻めた競馬をする。スタンド前でも外に出し切れず、コーナーでもポケットに入って動き出しをイメージできない位置で2角を過ぎる。向こう正面で前が動くので当然ここで動いていくんだが内内を通してタルマエのうちに入る形で押し上げて行こうとするが3角が急コーナーでここで置かれてタルマエに前に行かれてしまう。そのまま激しく追い出して追走するが急コーナーなのでなかなかエンジンがかからず直線。序盤で出し抜くタルマエに喰らいつくとL1でジリッと伸びて来て加速ラップで捕えるか?というところまで来ての2着だった。昨年のカゼノコの場合は3角までの持って行き方が上手くて取り付きながらタルマエの外をついていく形になった。でも今回のサウンドは3角に入って急コーナーでどうしても減速する中で外からそこに備えていたタルマエに出し抜かれて3角以降必死に仕掛けていく形で後手を踏む競馬になった。正直これならタルマエが楽にかつだろうと思っていたんだが、14-12とこれまででも屈指の加速度、2秒のギアチェンジを要求される中でタルマエの方が流石に反応は良かったが最後の最後ではエンジンも掛かっていて脅威を与えるには十分な切れ味だった。このラップ推移でタルマエに脅威を与えることができたというのはこれまでの適性からはサプライズと言って良いレベルだと思う。負けるべくして負けるような形になったのを寸前でヒヤッとさせることができた。これなら特に大井のL2最速戦でも大丈夫だなと感じさせる競馬だったといえるかな。大野はまだ地方競馬のイメージがないというか、急コーナーでもロスなく内内って思ってしまうのか、あれだと距離ロスはないけどタイムロスが大きい。200mそこそこしかないし各馬が減速するしかない地点で外を回すロスってのはそんなに大きくない。タルマエ幸が3角を勝負所と呼んでいたのに対して後手を踏む要因となったのはやっぱり大野が向こう正面までに外に持ち出せなかったことだろうね。昨年のカゼノコみたいにタルマエの後ろにつけて外から上がっていくというイメージなら恐らく勝っていたのはこっちだったと思う。まあある程度速いペースになったのも良かったとは思うんだけど、これだけスペースがあって外に出すタイミングが十分にあった中で内に拘ったのが川崎ではミスだったというしかないかな。個人的な予想ではそれでよかったんだけど、これでここまで差を詰めてきたことを考えるとやっぱり3角の入り方だったと思うよ。勝ち負けに関して言えばこれが全てだったと言ってもいいと思う。
3着アムールブリエは2番枠から五分のスタート、押して先行策だがハナという感じは窺えず2列目のポケットでという競馬から徐々に下げてタルマエより後ろで進める。道中は前4頭からは少し離れた5番手で進めながら向こう正面まで動かず。向こう正面でタルマエを意識しながら離れた集団馬群の中で進めながら3角。3角ではサウンドよりも仕掛けが遅れて直線。序盤で一気にサウンドやタルマエに出し抜かれて最後はエンジンがかかってきたがそれで何とかバイカを捕えたという形の3着だった。まあこの馬も結局3角の入り方、直線の入り方なんだよなあ。直線に入ってタルマエやサウンドに出し抜かれているし、最後の方では差のないところまで伸びて来ていたわけなのでエンジンの掛かりが遅いという感じ。これは牝馬限定重賞でも見せていて、出し切る競馬の方が合っていたのは確かだろうと。なのでコーナー緩くてコーナーでも減速せずに仕掛けていって前に脚を使わせる競馬の方が合っているのは確かだと思う。そう考えればこの条件でマイネルバイカを撃破したというのは結構評価すべきことで、サンビスタもそうだったけど今の牝馬路線はホワイトフーガも含めて舐めたらいかんぞと。この馬も今後ロンスパ気味の競馬になれば牡馬一線級相手でも戦える目途は立てたと思う。平安SとかシリウスSとかは噛み合いそうな感じはするけどね。面白い一頭。
4着マイネルバイカは7番枠から五分に出て二の足で押して押してハナを主張もサミットストーンが行ききったので番手で。更に外からパッションが来たがこれには抵抗して番手を確保しきる。道中もサミットストーンから離れた番手で進めながら向う正面。向こう正面に入った段階で手を動かしてサミットを捕えに行く積極的な仕掛けで3角。3角ではまだ3番手以降を離していて、サミットを追走しながら直線。序盤で入ってきた段階でサミットは交わすがタルマエやサウンドには明らかにギアチェンジの性能の差を見せつけられて一気に出し抜かれる。その後もこの馬自身は加速ラップは踏んでいると思うがそれでもアムールブリエにも交わされての4着完敗だった。う~ん、もうちょっと直線入りで抵抗できるのかなと思っていたけど、一気に呑み込まれたのは個人的にはやや計算外だったかな。まあ全体のペースそのものは2秒以上でかなりのハイペースだったのもあるし、早めに追走したこともあって直線で加速するだけの余力があまりなかったのかもしれない。パッションダンスが早めにきてしまったのはちょっと痛かった。
5着カゼノコは4番枠から出負けして最後方からの競馬、そこから押してリカバーというのは去年と近いが内枠なのでなかなか押し上げるのが難しく捌いて中団に押し上げながらスタンド前に入ってくる。道中も無理せずに中団に取り付いたまま向こう正面。向う正面でペースが上がる中で内目を選んで3角。3~4角ではなかなかお下げ切れずに集団から置かれて直線。序盤で外から追い出されるがイマイチ、L1でようやく脚を使っていた感じだがこのラップ推移であの位置では如何ともの5着完敗だった。まあやっぱり枠が響いたかな。内枠だったのでポジションを上げ切るのも苦労した感じだし、向こう正面の段階でタルマエとの間に一杯馬がいたので内に絞ったけど3~4角で押し上げるのは難しいコース。昨年は良い感じだったけど3角からの入り方も良かったし、その辺も響いたかな。
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