2016年1月4日月曜日

東京大賞典を振り返る

昨日に報知オールスターが行われ、7日に浦和でニューイヤーC、12日にTCK女王杯と今年は例年以上に南関重賞が詰まって行われるだけに予想の下準備だけでてんやわんやの大忙しも、その合間を縫って昨年末の大井での三重賞のレースを回顧を行います。
先ずは12月29日に行われた東京大賞典のレース回顧から
レースは好発を決めたコパノリッキーが内を見ながらジンワリとハナへ立つとホッコータルマエがマークするように半馬身差の2番手をキープし人気の2頭がレースを引っ張る形、その直後のインに古豪ワンダーアキュート、外にハッピースプリントが並走しながら3~4番手のポジションからの競馬、サウンドトゥルーは中団の6~7番手をインから進む。

JBCクラシックではコパノリッキーに楽逃げを許してしまい、結果的にコパノリッキーを捕まえ損なっただけでなく、ゴール前でソラを使い3着に沈んだ苦い経験があるホッコータルマエとしては同じ過ちを繰り返す訳にはいかず逃げるコパノリッキーに終始プレッシャーをかけながら道中を進み、スタートからのラップは12秒6-11秒9-12秒2-12秒5-12秒1と1000M通過61秒3と云う緩みない流れの競馬となり、この流れを外3番手から追走していたハッピースプリントは4角手前で早々に手応えが怪しくなり置かれ始めるほどで、コパノリッキーは直線に入っても先頭を譲らなかったが、残り200でホッコータルマエに交わされて力尽きた。
コパノリッキーを交わして先頭に立ったホッコータルマエは後続とのリードを広げてゴールを目指すも、3番手から渋太く伸びるワンダーアキュートの外から末脚を爆発させたサウンドトゥルーが先頭のホッコータルマエとの差を詰め、残り100を過ぎた辺りでホッコータルマエを捕らえて突き放し1馬身3/4差をつけて栄光のゴールを駆け抜けた。


勝ったサウンドトゥルーは中団からの追走で直線勝負に徹しての完勝は、ホッコータルマエが緩みない流れを作った展開面に恵まれたと考えるべきかも知れないが、それでも前残りの傾向が強かったJBCクラシックでも2着しているように昨年は末脚に磨きがかかるなどレースを使う毎に着実な進境を示しており、中京のチャンピオンズC3着などの実績から中央の坂のあるコースも苦にしないが、末脚勝負の馬だけに直線で多頭数を捌くのに苦労する中央での競馬よりは実質ヒトケタ頭数と云う事から中団からの競馬が可能な事に加え、直線で馬群を捌き易い地方競馬向きの印象で、完全に本格化したと思える現状から今後も大井の2000Mの重賞ならば大負けするシーンは思い浮かばない。



2着のホッコータルマエは道中2番手から徹頭徹尾コパノリッキーをマークし、最後は競り潰して流れ込みを図るも、これでは末脚勝負のサウンドトゥルー向きの展開になるのは当然だが、だからと云ってサウンドトゥルーの末脚を警戒するあまり、コパノリッキーを楽に逃がす訳には行かず、前門のコパノリッキー、後門のサウンドトゥルーを天秤に掛けてコパノリッキーに楽な競馬をさせない競馬をホッコータルマエ陣営が選択しただけの話で、決してサウンドトゥルーの末脚をナメていた訳ではないだけにゴール前で交わされて2着と云う結果も仕方ない。
また、厳しいプレッシャーを掛け続けたコパノリッキーが力尽きた事で残り200で単独で先頭に立った事やサウンドトゥルーが馬体を併せず外から交わした事も併せて強いホッコータルマエにマイナスに作用した印象で、仮に叩き合いになっても勝利するのは厳しかっただろうが、着差は多少詰まったかも知れない。

3着のワンダーアキュートはインの3~4番手のポジションをキープ、道中の流れが緩みないだけに3~4角で前を行く2頭に置かれ気味になるが、直線でジワジワと渋太く伸びてゴール寸前にコパノリッキーをクビ交わして3番手に上がり、勝利する事は叶わなかったがダートGの脇役だったこの馬らしいブロンズメダルを獲得して有終の美を飾る。

4着のコパノリッキーは脚質から他馬の目標になるのは仕方ないが、スタート直後からホッコータルマエにマークされ今回の1000M通過61秒3と云う流れは馬場状態は違えどコパノリッキーが逃げ切ったJBCクラシックの1000M通過が62秒7だから時計ひとつ半近くも早く、コパノリッキーが2着に敗れた昨年の大賞典の1000M通過が61秒7だから時計半分程度早いとなるとコパノリッキーが逃げ粘るには厳しい流れになったと判断するべきで、距離2000では自分の形に持ち込む事は中々出来ないだけに現状はスピードで圧倒する事が可能なマイルがベターと云う印象。

5着のナムラビクターは近走スタートに課題があり、今回も膠着気味にゲートを出て中団のやや後ろの8~9番手からの競馬となり、直線でジリジリと伸びて何とか掲示板の隅に載る事が出来たがバテたコパノリッキーを交わす事が出来なかったように深刻なゲート難などを含めてレースでの前向きさに欠けてスランプに陥っている印象が強く、これでは平坦コース云々以前に勝ち負けするのは厳しい。

4番人気に支持されたハッピースプリントは外の3~4番手からの追走も3~4角で早々と置かれてしまい6着に敗れてしまう。
普段よりも前目のポジションで競馬をしたのだからこの結果も仕方ないと擁護する人が居るかも知れないが、道中ずっと併走していた9歳のワンダーアキュートが頑張り3着した事やホッコータルマエに道中マークされる厳しい展開を強いられたコパノリッキーですら4着している事を考えると6着と云う結果は正直だらしなく、たとえ本来のポジションでハッピースプリントが競馬をしていても似たり寄ったりの着順しか残せなかった可能性は大と思え、確かに地方所属馬ではトップクラスの能力があると思うが、現時点で中央の超がつく一線級が相手とは決定的な能力差があり、GⅠレースを勝つのは厳しいだろう。

今回の大賞典はチョイスした3頭の1~3着での決着となり、知人から3連単を買えば良かったのにと言われたが、馬単で900円ならば私からすれば御の字の配当、今回はたまさかチョイスした馬が1~3着に来ただけの話で、調子に乗って3連系の馬券を買えばアッサリとドボンして負けが込むのは長い経験則から判っており、変な欲を出さず自分のスタイルを守って競馬をするのがベストだろう。


see more info at 南関診断士の南関競馬徒然草