2016年1月15日金曜日

TCK女王盃を振り返る

レースは最内枠からノットオーソリティが押してハナに行き、大外枠のセキショウが2番手をキープ、外の3番手はガッチリと手綱を抑えたホワイトフーガ、そこからやや離れた4番手のインにディアマイダーリンと人気の2頭が進み、インの5~6番手に今回は五分にゲートを出たパワースポットが追走、ノットオーソリティは12秒8-12秒5-13秒4-12秒8-12秒7と12秒後半のラップを刻んでの逃げで1000M通過64秒2で、同じくノットオーソリティが逃げた距離1800のクイーン賞の1000M通過が62秒6だから時計一つ半以上も遅く、かなりゆるい流れとなった。
ペースを落として単騎逃げを決め込むノットオーソリティに半マイルを過ぎた辺りでセキショウ・ホワイトフーガが徐々に差を詰めて3~4角を回り、直線入り口で先頭に躍り出たホワイトフーガが満を持して追い出すとジワジワと後続との差を広げて先頭でゴールした。

勝ったホワイトフーガはレディスプレリュードで12秒前半のラップをカカリ気味に追走したスピードがある馬だけに上記したように1000M通過が64秒2と牝馬限定と云えどもダートGとは思えない緩い流れとなり道中で行きたがるシーンが見られるなど自身の持つ卓越したスピードが仇となり、道中の折り合いに苦しみながらもヤネが3番手のポジションでガッチリと手綱を抑えて直線に入るまではジッとガマンを決め込み、直線で他馬を突き放す女帝と呼ぶに相応しいレース内容で完勝した。
確かに勝ち時計の1分53秒8は平凡だが、道中の流れがこれだけ緩んだだけに早い時計を出す事が出来ないのは仕方ない、それよりも昨年はハイラップをカカリ気味に追走して最後失速したケースが目立ったホワイトフーガが今回は緩い流れに苦しむシーンがありながらヤネの要求に応えて直線までガマンするなど気性面での成長が窺える部分を評価するべきで、今後に向けて大きな収穫があった一戦と言える。
サンビスタが去った後のダート牝馬路線は今回のTCK女王盃組と中央のトロワボヌール・アムールブリエに地方のララベル・ブルーチッパーらが加わって争われるが、今回の結果からオンナ馬の中で頭一つ抜け出した印象があり、今後のホワイトフーガの真の敵は今回のTCK女王盃に出走しなかった馬よりも斤量となる可能性が高い。

2着のパワースポットは前走と異なりスンナリとゲートを出ると中団のインコースを通ってジックリと脚をタメ、直線で外へ進路を持ち出し36秒6とレース最速の上りを繰り出して2番手に上がるもホワイトフーガに並び掛ける事は叶わず1馬身1/4差をつけられて完敗に等しい結果だったが、ホワイトフーガを除けば今年のオンナ馬は横並びの印象で、ステイブルメイトのディアマイダーリンがダート経験の少なさを露呈して敗れた事に対してパワースポットは豊富なダート経験と大井外回り向きの力強い末脚を活かし前走の雪辱を果たして2着に食い込んだ。
また、中央の重賞ではシンガリからの競馬を強いられる事が多いパワースポットだが、地方の重賞では今回のように流れが緩む事から中団からの競馬が可能で、また実質ヒトケタ頭数となるだけに直線で馬群を捌く苦労も少ないだけに地方競馬に向いている印象がある。


3着のタマモブリュネットは相変わらずモッサリとしたスタートだが、実質ヒトケタ頭数だった事に助けられて中団よりやや後ろの7番手から追走し、外を通ってジワジワとポジションを上げると直線入り口ではホワイトフーガの直後の4番手に取り付いたが抵抗はここまでで、直線で追い出してもジワジワと伸びただけで1着・2着馬にアッサリと置き去りにされ、粘るセキショウを交わして3番手に上がるのが精一杯だった。
スタートがモッサリしている事から腰甘の可能性があるだけに現状は坂のあるコースよりも地方の平坦コースがベターと思えるが、レパードS3着の実績はあるが準OPで勝つどころか連対すらない馬だけに牝馬限定と云えども重賞で勝つにはまだ力不足の印象がある。

4着のセキショウは終始2番手からの競馬を試みて直線で早目にホワイトフーガに交わされながら失速せず二枚腰を使って最後まで粘っており、初のダート戦と考えれば及第点のレース内容かも知れない。
とは云えども1000M通過64秒2と云うドが付くスローの流れで砂を被らない2番手からの競馬をした事を考えれば粘って当然とも思え、今回の4着でダートがOKと判断するのは早計と思えるだけに今後のレース振りを観察しダート適性の結論を出すのが妥当だろう。

5着のディアマイダーリンはややノメリ気味にゲートを出たが、大勢に影響はなくインを通って先行したが、砂を被るポジションでの競馬が影響したのか徐々にポジションが下がるなど外2番手で競馬をした前走のクイーン賞より道中の行きっぷりが悪い印象、それでも直線入り口で先頭集団の直後に取り付くと馬群の狭いところを縫うように割って出て2番手のセキショウに並び掛ける場面を作ったが、残り200で脚色に余裕が無くジワジワと後退してしまい掲示板の端に載っただけ。
初ダートだったクイーン賞を勝利したが、軽ハンデに加えてモマレずに競馬が出来たクイーン賞の勝利が過大評価された印象は否めず、今回は内で砂を被る競馬を強いられた事でダート経験の浅さがモロに出た格好の敗戦、もちろんこの1戦だけで見限れないのは確かだが、絶対的な信頼が置けるほど抜群のダート適性があるかは微妙。


今回のTCK女王盃はホワイトフーガの相手探しのレースだったが、ホワイトフーガからクイーン賞組のディアマイダーリン・パワースポット2頭への馬券が売れるだろうなと云うのが本音で、ホワイトフーガが早目に動けば前々で競馬するディアマイダーリンに厳しい展開になるだけに買う気はしないので、本来ならばパワースポットへのスイチの勝負が正解なのだが、格下だが平坦向きではないかと考えたタマモブリュネットが穴馬ではないかと判断し買い目に入れようとしたが前売りのホワイトフーガからタマモブリュネットへの馬単のオッズは6.3倍とホワイトフーガからパワースポットへの馬単6.8倍よりも安い配当で正直ビックリ。
まぁ、あくまでこりゃ投票数の少ない前売り段階だから仕方ない、当日はきっと8~9倍までオッズが上がるだろうと楽観視していたのだが、TCK女王盃の当日に電話投票で馬券を入れた後オッズを確認すると8~9倍までオッズが上がったのはホワイトフーガからパワースポットへの馬単の方で、ホワイトフーガからタマモブリュネットへの馬単は6倍を割り込む始末、これじゃ旨みが無いよなぁと思いながらジョイホース横浜へ向かい、ここでもオッズを確認するとホワイトフーガからパワースポットへの馬単は7倍台のオッズに落ち着いたが、ホワイトフーガからタマモブリュネットへの馬単の方は相変わらず5倍チョイのオッズ、仕方ないのでタマモブリュネットが2着になれば元取りになる程度の金額を張って締め切りのベルを聞いたが、締め切り後にオッズを確認すると3分前で5倍チョイあったはずのオッズが4.3倍まで急落しており、これじゃタマモブリュネットが2着になったらトリガミじゃないかと顔面蒼白になるも、レースはパワースポットが2着に突っ込んで来て一安心した。

確かに7.6倍の本命馬券だったが、大本線での的中ならば充分に満足出来るし、昨年のこの時期は病気で倒れており、南関の重賞初的中は5月の川崎マイラーズだった事を思えば言う事無しだ。


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