2016 きさらぎ賞(GIII) 京都芝外1800m良
レース回顧・結果
1:46.9 12.9 - 10.8 - 11.8 - 12.0 - 12.3 - 12.2 - 11.7 - 11.9 - 11.3
47.5-47.1M
思ったより流れた、という感じで1000で60秒を切るかなという程度。中盤で若干緩んだという程度で逸れも例年に比べるとさほどでもない。しっかりとしたレースになった中でL1が11.3というのはやっぱりすげえなというか、このレベルでもまだ底を見せなかったという辺りから考えても勝ち馬サトノダイヤモンドをほめちぎる以外ない。このレースでも脚を出し切っていないんだから大したもんです。
1着サトノダイヤモンドはまずまずのスタートから無理をせずに内の各馬を行かせてじわっと下げながら中団の外。楽に出て楽にポジションを確定し、少し早い流れを手を動かしながら追走しつつ3角。3~4角でもじわっと手が動いて追走しながら徐々に加速していく流れ、4角では2列目の中目で様子を見ながら直線。序盤で外に出すと馬なりで楽に先頭列に並びかけ、ここで仕掛けると一気に突き抜ける。あとは後続を突き放しての圧勝だった。ロイカバードとの勝負づけは完全に済んだというか、全然違いましたわすみませんというぐらいレベルが違った。このレベルでもまだまだ底を見せないという恐ろしさ。今回評価するのは意外と基礎スピード面で、何が凄かったかを一言で言えばこのペースで追走しながらラストで11.3を引き出せたということ。レプランシュとの差もL1までじわっと離しているし、ロイカバードなんかは明らかにL1で甘くなっているのでロイカはこのペースでトップスピードを引き出す余裕がなかった。この馬はこのペースを中団で追走しながらも最後まで余力を残して加速ラップで終えている。これはかなりのインパクトで、プラスで言えばこれなら皐月賞でも適性的に不安がないなと感じるようになった。このレースは一応1000で見れば59.8通過なわけなので、ハロン12の流れにしっかりと乗ったうえで底を見せない脚を見せてきたわけで。まあロゴタイプの時みたいな超ハイになったら別だけど、通常の皐月賞の展開、59秒前後の流れになったとしても対応できるレベルをこの時点で見せてくれたのは大きいと思う。しかしこれホントトップスピード持続力がどこまであるのかがまだわからんというのは恐ろしいな。一度府中での走りを見てみたい。もう前々次元が違う競馬になっちゃったので、クラシック戦線では普通にトップクラスとみていいと思う。ダービーに関してはある程度適性を見せていたと思うんだが、少なくとも皐月賞戦線では急浮上してきたと言っていいと思う。この競馬ができたのであれば2000で流れてもやれるはず。スローでのTS持続戦で高いレベル相手にどうなるか見てみたいなあ。
2着レプランシュは伸びあがるような感じのゲートで後手、後方からの競馬になる。道中も後方の内目でロイカバードの内で進めながら3角。3~4角で徐々に加速していく中で内から手を動かしながらロイカの直後を取るような感じで進めて直線に入っていく。序盤でまだ後方列、ロイカにも少し置かれて苦しむが徐々にエンジンがかかるとL1ではスッと伸びてくる。最後はロイカバードを捕えて2着を確保したが前には一頭怪物がいた。まあ、一言で言えば完成度の差で完敗だった。あの位置からL1ではそれなりに伸びてきたんだから一定の評価は必要なんだけど、結局ペースが上がった時に基礎スピードの幅で明らかに見劣って、終い勝負に賭けたけどそれでもサトノの方が上だったからね。現時点ではどうしようもないぐらいの差はある。ゲートが拙い馬だし、この馬自身は恐らくL1最速ラップに近い競馬はしていると思うんだけど、ポジションが悪いしエンジンの掛かりも遅い感じ。その辺りも含めて色々噛み合わないとというところ。素材自体は良いものを持っていると思うしいずれはとも思うんだが、少なくとも現時点では完成度で差があり過ぎた。春までで逆転するのは難しいかな。
3着ロイカバードは五分のスタートから下げて後方、少し最序盤で掛かってしまうがレースが結構流れたこともあって途中でしっかりと折り合いサトノの直後で予想通りの競馬に持ち込む。3~4角でも外からサトノをマークする形で仕掛けを待ちながら直線で外。サトノの外から先に仕掛けるが反応がない。そのままジリッとは伸びてくるんだがL1で加速するサトノに対してこちらは脚色で少し鈍って最後は3着と甘くなった。完敗ですね。思ったより流れたことでトップスピードに乗せる余力自体がなかった感じかな。その点で1800でスピード色が強くなった分がここまで完敗した要因になりそう。少なくともダービー戦線で勝ち負けどうこうのレベルからは脱落したと言っていいと思う。しかし今年は本当に豊作だなあ…。
4着ノガロは8番枠からやや出負けしたが上手くリカバーして2列目の外を確保。ある程度流れた中で少し離れた2列目で3角。3~4角でも2列目の外からじわっと加速する流れの中でロワアブソリューの外から勝ちに行って直線。序盤で追い出されると一瞬は良い脚を使うがサトノに抵抗できず、L1でやっぱり甘くなって4着となった。一瞬は良い脚を使えるんだよなあ。直線半ばまではロイカやレプランシュもちょっと苦労していた感じでそれでもL1の終盤では甘くなってしまうのがこの馬の弱点ではあると思う。今回はペース全体がある程度流れたのも良かったと思うし、現時点ではちょっと差はあるかな。やっぱり距離全体をしっかりと使って積極的な競馬をしていく方がいいだろうね。
5着オンザロックスは5番枠から五分に出て押して押してハナを何とか奪い取る。そのままやや単騎気味、60秒をちょっと切るぐらいの絶妙なペースで進める。3~4角でロワとノガロが並びかけてきたので仕掛けて直線。序盤で一瞬は抵抗するが外2頭に並ばれる、更にサトノに一気に前に出られる。L1でもそのまま甘くなったがロワは差し返して離れた掲示板争いを制した。まあ良いペースメイカーだったなと思う。やっぱりこういうしまったレースを作ってくれると強い馬が強い競馬できるわけだし、これも競馬の魅力。5着まで残れたのも変に緩めたりせずにしっかりとスピードを出し切ったことが大きいね。現状このクラスでは家賃が高いと思うけど、それでも何とか5着賞金を確保できたのは良かったんじゃないかな。
7着ロワアブソリューは4番枠から出負け、そこからリカバーしながら番手を確保する。そこから離れた番手で進めながら3角。3~4角で逃げ馬を目標にしながら番手外で直線。序盤そこから追い出されるが伸びがなくL1で呑み込まれて最後は失速7着惨敗だった。基礎スピードが大幅に高いレベルで要求されてしまったのは痛かったかな。もうちょっと緩い流れになるかなと思いきや平均ペース…2着ベースで見ればやや前掛かりなぐらいの流れでもあったので、その点を考えると基礎スピードの範囲外だったとみるべきかなと。
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