では出走馬の評価をして行こう。
1枠1番グランディオーソ
一昨年の浦和記念で2着したが昨年は【0・0・1・4】と勝利を挙げるどころか2着すらゼロの体たらく、今年に入り3戦して2着2回といくらか成績が上向いて来た印象はあるが課題のゲート難は解消されておらず、正直浦和記念で2着した当時の勢いをまったく感じない事からも今のグランディオーソが重賞で勝ち負けするシーンは思い浮かばない。
1枠2番ケイアイレオーネ
南関転入後は蹄に不安を抱える馬だけに順調に使えない事や気性面に問題がある事に加え直線で手前をスムーズに替える事が出来ない事から最後のツメが甘く勝ち切れず、重賞のサンタアニタT・スパーキングサマーCで2着したが未勝利と中央在籍時は兵庫ジュニアGP・シリウスSと重賞2勝を挙げた実力馬からすればやや不完全燃焼の結果が続いていたが、前走の準重賞のブリリアントCではムサシキングオーに9馬身をつけてようやく南関での初勝利を挙げる事に成功した。
ただ、前走で9馬身差の圧勝をしたと云えども上記したように気性が難しいタイプだけにレースの主導権を握り自分のペースで競馬が出来た事が大きく、現実に2分08秒1と勝ち時計は平凡な上、直線で手前をスムーズに替える事が出来た訳でもない部分が気になる。
2枠3番ノーキディング
3歳時に重賞の東京湾C・戸塚記念で其々2着したが二冠馬ハッピースプリントを除けばこの世代のレベルはかなり低いし、古馬になってから大きく成長しているとは言い難いが、3回川崎・4回川崎のA2下特別で2着・1着しているようにスンナリと先手を奪いレースの流れに乗れば渋太いタイプで、今回は3歳時の戸塚記念以来となる久々の重賞挑戦だがクラス別定のため斤量54で競馬が出来るのは好材料だが、強力な同型馬を捌いて自分のペースで競馬が出来るかは微妙な状況だけに大きな期待はし辛いが本音。
2枠4番カキツバタロイヤル
今年で10歳になった馬だけに昨年の埼玉栄冠賞勝ちをピークとして緩やかに下降線を辿っている印象は否めないが、今年になってからの凡走の要因が年齢から来る衰えだけでなく斤量58を背負わされている事が堪えているとすれば勝ち馬からコンマ6秒差4着となった2月の金盃と同じ斤量56で競馬が出来るのは好材料で、古豪としての意地を見せてひとつでも上の着順を目指して欲しい。
3枠5番トーセンアレス
一昨年は中央勢相手のダートGに果敢に挑戦し浦和記念3着など中央の強豪相手に再三入着した実力馬だが、昨年は南関勢が相手の競馬でも掲示板が精いっぱいと明らかに衰えた印象があり、距離の2000Mも微妙に長いイメージがあるだけにここは軽視が妥当。
3枠6番ジャルディーノ
羽田盃ではのちの東京ダービー馬プレティオラスと3着を分け合ったが、3歳時は実戦で時折見せる出遅れ癖や気難しい部分などを含めて全体的にレース運びが荒削りで完成途上の印象が強く蹄の不安などもあって順調にレースを使えず自己条件から仕切り直し、その後は大崩れこそしないが勝ち切れない競馬が続いたが、14年の暮れから安定した結果が残せるようになり本格化、4連勝の勢いを活かして久々の重賞挑戦となった前走の金盃で待望の重賞初制覇に成功した。
金盃の距離2600は微妙と思っていただけにこちらが考えている以上にジャルディーノは力を付けて来た印象で、今回の距離2000は前走の2600より明らかにこの馬向きだろうが、金盃では斤量54だった事に対して今回は斤量3K増の57と云う部分や金盃以来一息入っている事はやはり割引材料だけに案外な結果になっても不思議ではない。
4枠7番ムサシキングオー
昨年暮れの勝島王冠で待望の重賞初制覇に成功するとデビュー以来大井しか使っていなかったムサシキングオーが今年になり他場の重賞に遠征し、輸送競馬と初コースのハンデをクリアして3着・2着と一応の結果を残したのは評価出来るが、前走のブリリアントCで2着と辛うじて連対こそしたが斤量58を背負わされた上、外外を回って勝ちに行く競馬をしたと云えどもケイアイレオーネに9馬身差の完敗は得意の地元での競馬と思えばだらしなく、大崩れせず2~3着を確保する反面、案外勝ち切れないタイプだけに今回は斤量56でも取捨に迷う1頭。
4枠8番スコペルタ
母のレーブドグランパの半妹には春の天皇賞馬ヒルノダムールの母のシェアエレガンスが居る血統馬で、距離2000以上のスターバーストCでダンスパフォーマーやドラゴンエアルを完封したり、重賞の戸塚記念や大井記念で其々3着した実績から短距離ベターなサウスヴィグラス産駒だがマイル以上の距離をこなせるタイプと云う印象で、順調にレースを使っていれば重賞で充分勝ち負け可能だったが、昨年の大井記念3着後に戦線離脱した事で残念ながら重賞未勝利と云う現状。
しかし、8ヶ月ぶりの実戦だった1回船橋・鯛ノ浦特別で直線で他馬をゴボウ抜きして快勝、6回大井・アルクツールス賞でも末脚を爆発させて勝利と能力がある事を証明、ただ以前はどんなポジションからでも競馬が出来るレース巧者のイメージがあったが最近は道中脚をタメてタメて最後に切れる末一手の脚質になっており、現実に4回川崎・花見月杯のように自分から動くと終いが甘くなる部分が気懸りだし、また切れる脚から大井の外回りよりも大井の内回り向きかも知れない。
5枠9番キスミープリンス
2~3歳時は鎌倉記念勝ちにニューイヤーC・京浜盃で其々2着、全日本2歳優駿・東京ダービーで其々3着するなどそれなりの結果を残した素質馬も、その後は脚元の不安もあって結果を残せない日々が続いたが、珍しく脚元の具合が良かった14年の大井記念でサミットストーンの2着と健闘するなど脚元の不安が解消されて順調にレースを使う事が可能ならば重賞で通用する能力を有しているだけに何とも残念だ。
9ヶ月ぶりの実戦だった4回浦和・卯月特別を叩いてどこまで良化しているかがカギとなるが、8歳馬だけに2年前の大井記念で2着した頃の能力が現在残っているかは少々疑問が残ると感じていたが競走除外。
5枠10番フォーティファイド
母はファストフレンドと云う良血で大井記念・金盃の重賞2勝の実力馬だが、近走のレース振りを見る限りゲート難に加えて道中折り合いを欠くシーンが多くなり、流れが早いマイル戦のサンタアニタTで4着しただけでかつては得意としていた大井外回りで惨敗するなどチグハグな内容の競馬が続く11歳馬に大きな期待をするのは酷だろう。
6枠11番フジノフェアリー
昨年の盛岡・シアンモア記念で2着した実績があるが、この時に勝利したライズラインを含めてレベルに疑問があるし、昨年の夏から今年にかけて勝ち負けどころか掲示板すら精いっぱいの惨敗が続く8歳馬を重賞で買う必要はまったく感じない。
6枠12番ナリチュウドラゴン
2歳時のソルテが勝ったハイセイコー記念で3着した実績がありながら末一手の脚質が祟ってなかなかB級を卒業する事が叶わずも、昨年6月以降は不向きな1400Mで4着と敗れた以外は1800~2000の距離を使い続けて3着以下は無しと云う実績を残しており、特に距離2000のオーガスト賞で金盃を完勝したジャルディーノのハナ差2着が光る。
エンジンの掛かりがやや遅いが、残り200を過ぎてからの凄みのある脚はOPに入っても遜色ない印象で、今回は斤量52で出走可能なのもプラス材料、軽量を味方に無欲の直線勝負に徹すれば面白い存在。
7枠13番モンテエン
中央OPでナカヤマナイトにヒットザターゲットやエアソミュールなど重賞勝ち馬と小差の競馬をした実力馬も、中央時代は芝の経験しかないだけに南関転入後は10戦しながら未勝利と云う現状、それでも1回大井・ガーネット賞でジャルディーノの2着、前走の準重賞・ブリリアントCで3着に食い込むなどダート競馬に慣れて来た印象があるのは確か。
ただ、1回大井・ガーネット賞は同斤のジャルディーノに3馬身差の完敗、前走のブリリアントCでは斤量1K貰いだったムサシキングオーに半馬身差まで詰め寄ったが、道中外外を回ってケイアイレオーネを負かしに行ったムサシキングオーに対して最内枠を利して道中ロスの無い競馬を心掛けて直線でポッカリと開いた馬場の真ん中を通りながら最後は脚色が一緒になった事を考えると着差以上に実力差があり、ダート慣れこそしたが重賞で勝ち負けするには少々パンチ不足と思っていたらこちらも疾病のため競走除外。
7枠14番ユーロビート
この馬は再三指摘しているように徐々に加速してトップスピードになるのに時間を要する不器用な馬だけにコーナーでブレーキを踏む事になる小回りの浦和・笠松は不向きタイプ、前走の船橋はスパイラルカーブの競馬場だけに小回りでも浦和や笠松に比べると競馬がし易い事で3着に食い込んだが、やはりユーロビートが真価を発揮するのは長距離のレースと盛岡・大井などのオオバコのコースなのは間違いない。
確かに得意なはずの大井で14年の東京記念勝ち以来2着ばかりと勝ちあぐねている状況も、これはユーロビートに決め手が無いからで、やはりこの馬のベストの条件はオオバコかつ直線で坂があり他馬の脚色が鈍る盛岡コースだろうが、大井コースでは決め手比べになると分が悪いにしても斤量58~59を背負っても安定した成績を残せるタフな馬だけに単勝向きではないが連軸向きと云う印象がある。
8枠15番ストゥディウム
驚天動地の末脚で昨年の羽田盃を制し、暮れのダービーGPでは小回りの水沢コースに対応、3角で一気にマクって後続を完封した事は評価出来るし、大井の外回りがベストのタイプだがダービーGP以来の実戦となるのは大きなマイナス材料で休み明けの今回は見送りが妥当。
8枠16番クラージュドール
母のレクレドールはステイゴールドの全妹で中央重賞2勝を挙げた実績があり、二代母のゴールデンサッシュはサッカーボーイの全妹と近親に中央の重賞活躍馬がキラ星の如く並ぶ社台の良血馬も、地方移籍後の2戦は馬体が絞れない事もあって消化不良の競馬が続くが、中央OPでは連対実績こそ無いが昨年7月の中京OP特別では大賞典馬サウンドトゥルーとコンマ8秒差5着の実績がある事から売り切れての地方移籍ではないはず、今回は移籍3戦目でそろそろ走り頃のイメージがあるだけに体重が絞れている事を条件に穴で一興の余地を残す。
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