2016年6月29日水曜日

帝王賞 2016 レース回顧・結果:コパノリッキーと武豊、上半期を驚きのバランス・神騎乗で締めくくった!

チェックメイト:CBC賞728-90


2016 帝王賞(JpnI) 大井ダ2000m不
レース回顧・結果

2:03.5 12.5- 11.2- 12.3- 13.4- 12.8- 12.5- 12.7- 12.2- 11.5- 12.4
62.2-61.3S


 ここまで来るとマジで疫病神だなとも思うが、ホントペースが全く当たらん…そうか、これで62.2になってしまうのか…という感じ。まあ確かに面白い展開でコパノはアスカが行ったから番手で外に出す形を優先、アスカもゴリゴリに行く逃げ馬じゃなかったから突いて番手が理想のクリソライトが遅いから積極的に行く、という感じ自体は想定の範囲内なんだが…川田だからそこでペースを無駄に落としてしまった感じで結局仕掛けも主導できないままゆったり入ったことでコーナーでの動き抜群のコパノが出し抜きながら2F戦になったという感じなのかな。確かにクリソライトが押し出されてハナに立った時に川田がビビッてというパターンはあったのかと、ちょっと目から鱗だった。う~ん、展開予想は本当に奥が深すぎて、俺みたいなのが手を出さない方が良いのかもなあ。今回は流石にクリソライトが逃げる形になったとしても流れるだろうと思っていたんだけど…。


 1着コパノリッキーは3番枠からゲートは悪くなくスッと出てまずは先頭列。ただ逃げるというよりは抑えながら外に誘導していくという感じでタルマエを前に行かせずにクリソライトを行かせて上手くコントロールしながら2列目外と、ちょっと意外なパターンでのスタートになった。クリソライト川田が行ったことでペースが一気に落ち着いてスロー、コパノは掛かり気味ながらもこのスローを誘導しながら2列目の外でその外を進めるタルマエに外から仕掛けにくい状況を作って3角に入る。3角で2列目外から一気に先頭に、加速ラップを続けて4角で出し抜いて一気に直線。序盤でそこから11.5と速いラップを踏んで突き放し、L1ではノンコノユメが流石に食らいついてくるものの出し抜きが決定的、完勝だった。今回のこのレースに限って言えば、文句なく天才的な騎乗だったと思う。武豊はここまで考えたうえであの競馬だったのか?となるともはや天才という以外に適当な言葉が見当たらない。端的に言えば昨年のJBCクラシックに近い競馬になっている。ただ、今回自身が逃げればまずクリソライトが絡んでくる、出も安定しない馬なので内枠でどういう競馬をするかと思っていたがまずまずのスタートでもハナを切るのではなくコントロールしながらクリソライトとタルマエのちょうど間に入ったこと。まずこれがファインプレーだったと思う。そのうえで、ハナを譲ってしまえばクリソライト川田がクリソの良さを引き出す淡々としたハイペースの流れを作るとは恐らく考えていなかったとみている、その後ずっと抑える、コパノを前に行かせようとしたポイントは3角まで一度もなかった。これでレースが恐らくほとんどの競馬ファンが考えなかったようなスローに落ち着いた。(分からないけどね、正直自分の中でこれだけの条件があってスローになるとは…正直微塵もなかった)ただ冷静に考えた時に、スローになるなら川田が予定しない形でハナを切った形だろうと、終わってみれば確かにそうなんだよなあ。そしてスローにコントロールしたことで再現できたのがJBCクラシックで見せた3~4角の抜群のコーナリングで一気に動いていくという競馬。正直大井のコーナーでここまで動ける馬って過去でいないんじゃないか?というぐらいとにかくコーナリングが抜群で、これはJBCの時にも見せていたんだけどここで加速できるというのは決定的な武器。今回もタルマエ以下を3~4角加速地点で一気に出し抜いている。また3角でもペースを上げずに入っていったクリソライト川田やアスカノロマン太宰を一気に出し抜いた。逃げずにスローでコーナーでの良さを活かす余力を取る…このバランスを取ってくるとは…神懸った騎乗だと思う。ドバイやシャンティイ、春天でも素晴らしい騎乗を見せたし、川田のダービーや田辺の安田記念も良かったけど、上半期の全GI級の中でのベスト騎乗だと思う。やっぱなあ、豊を信じないとダメだったよなあ、何となく今の自分の流れ的にこうなりそうな気はしていたんだが、それでもこの騎乗自体はとても簡単ではないし終わってから考えればこれなら3角から動く脚を使えるとはいえ、それをそういう競馬に支配するってのをこのアイデアで達成するというのはあの枠からでは意外と難しかったと思う。外枠ならこれもできたと思うんだけどね。外を行かせて外に出すというのは目標にされると難しい。しかし完璧というよりは狂気掛かったレース支配だったと思う。外したけどこれをやられては文句は言えん。素晴らしく良いレースだったと思う。


 2着ノンコノユメは2番枠からゲートはやはり一歩目が遅く、まずは中団まで下げる形だが、外に誘導していくスペースを保った状態で進められてスムーズには追走。ただレースの流れが緩んだことで前がじわっと下がってくる形。その流れの中で直線部分で上手く取り付いて手を動かしながらタルマエの直後の進路を取る。3~4角でコパノが出し抜く形の中でこちらはタルマエの直後から手が動いて追走に苦労しながらも前を向けている分だけサウンドよりは動ける、そのまま3列目に取り付いて直線。序盤でそこからしぶとく伸びてホッコータルマエは捕えるがコパノに上手く出し抜かれてL1でようやく差を詰めるもほとんど誤差の範囲、2着完敗だった。ルメールに関しては思ったより積極的に乗ってくれてよかったなという感じ。仕事はしてくれたと思う。コーナーでの動きは思っていたよりは良かったし、まあ結局緩い流れの中で向う正面で前を向けたことは大きかったかなとは思う。ルメールだから内で我慢とかしないかなと思っていたけど、早い段階で外を獲ったし3角の段階で前を向いて上がっていけたのがサウンドトゥルーとの明暗を分けた形かな、ラップ推移的には。ただL1までサウンドを寄せ付けなかったし、この馬の地力も素直に評価しないといけない。強い2着だったと思う。それにスローからのL2再加速の流れ、それも結構顕著なトップスピード戦で置かれなかったのは成長だと思う。2000でやれた、緩い流れでもやれたとなるとサウンドトゥルーより上位とみるべきと。勝つとなると流れた方が良かったとは思う。


 3着サウンドトゥルーは7番枠から五分のスタート、行き脚は良くないがそれでも中団では進められたのだが途中で早い段階でインに絞ってしまってノンコが逆に外に行くというパターン。向こう正面でもペースが上がらないので内のスペースを押し上げて、アスカノロマンの直後を獲って3角に入る。3~4角ではアスカの直後を当てにしていたが前2頭が動けないのでこちらもなかなか動けず、ノンコが押し上げてからその外に誘導して直線。序盤でそこからジリッと反応、L1でもノンコに伸びで見劣っての3着完敗だった。まあ大野に言いたいこと自体はある。流れると想定していたならある程度仕方ないけど、それでもこの立場で大井を考えた時に安易に内に入り込むのはどうかと思うわ。3角の段階でコーナーで前を向けないとどうしても加速が難しい。実際コパノにスッと出し抜かれて先頭列の2頭が下がってきて、外のタルマエやノンコがふさいでいた状態になってしまうとどうしたってコーナーで後手を踏む。まあ、ただそれはそれとしてタルマエは撃破できていることと、L1でノンコを詰められなかったということを考えるとやっぱりちょっと馬のパフォーマンス的にも見劣った感はあるからね…。前走で10kg近く馬体を減らし、今回は戻しながらという過程だったのもあるかもしれんね…。まあノンコを内に閉じ込めさせる競馬ができていたとしたら、とは思うけどルメールは早い段階で外に出すことを意識していたしね。まあタルマエは何とか差してくれてよかった…としか。飛んでも驚けない内容だったけどね。


 4着ホッコータルマエは10番枠から好発、内に切り込んでコパノにプレッシャーをかけようとしていたがコパノも外に寄せてきたことと、外のクリソライトが行き切った形になったので4番手で2列目外なった。向こう正面で緩んでしまってコパノをマークする形になるのだが仕掛けを待ちながらという競馬で3角に入っているうちにスッとコパノに出し抜かれる。ここで一気に仕掛けるがJBC同様に置かれてノンコにも並ばれて直線序盤で早々に3番手に下がる。L1では明確に減速して4着と完敗だった。う~む…ドバイ帰りの影響と言ってしまえばそうなんだけど、でも意外とJBCクラシックの結果通りといえば結果通りともいえる。コパノに出し抜かれてサウンドには捕えられ、もちろんノンコは別路線から加わっての2着だったわけだけど。ただ幾らなんでもちょっと甘過ぎだなあとは思うし、難しいところだね。ただやっぱり負けパターンではあるし、これまでコパノリッキーをしっかりと潰せていたんだけど、今回はコパノが3番手につけたことでクリソライトが押し出されてハナとなったしレースが淀んだ。それを感知できていたと思うけど結局コパノより先に動くということができなかったので3角から余力を持ったコパノがJBCで見せた大井の急コーナーで一頭だけ一気に加速、という形の中で手も打てなかったし緩いペースの段階でノンコやサウンドに差を詰められてしまって優位性を作れず、苦しかったと思う。まあコパノリッキーは相当パフォーマンスを上げているとは思うし、武豊の神がかり的な騎乗もあったし、幸を責めるのは難しいけど、敗因としてはJBCクラシックの負け方がそのまま当てはまったかなと思う。逆に後半要素はちょっと衰えを見せてきているし、4着となってもまあ驚きはしないかな…。崩れないと思ったけどノンコはともかくサウンドにこの形で差されるとなるとちょっと苦しい気がするなあ。


 5着ユーロビートは9番枠からまずまずのスタート、そこから無理をせずに中央勢を行かせて中団で進めていく。道中でも無理をせずに進めていたがスローで割とそう差のない状況で3角に入る。3~4角で外から追走も少し離れた中団で直線。序盤でそこから追いだされると伸びはジリジリだが確実に、L1では下がってきたタルマエに対してはジリッと詰めての5着だった。ユーロビートって中央時代からスローで強い印象だったから、まあペースも落ち着いて追走で脚を使わされずの2F戦に近いという競馬になったのは良かったのかなという感じ。


 6着アスカノロマンは1番枠から好発を決めて押して押してハナを主張、そのままコパノを制してハナを取り切るが外のクリソライトが押して押していったのでこれを行かせて控えて番手外。道中も番手でコントロールしながらという競馬で3角に入るのだが、3角手前の段階でも馬なりで持ったままスローの流れに合わせてしまい、3角でコパノに一気に出し抜かれて慌てて必死に追われるが動けず、タルマエにプレッシャーをかけられて窮屈になって直線。序盤でそのまま良さが出ず下がっての惨敗だった。ん~まあ馬というよりも屋根が大井になれていない感じはしたかな。やっぱドスローでペースを落とした状態であのコーナーに入って行くと外から押し上げながら準備をしていた馬とは天と地の差が出るなという感じ。あそこで一列下がって外からプレッシャーを受けて狭くなった状態で加速するのは流石に難しいわ、という感じだった。この馬の場合平安Sでも3角の手前からペースを引き上げていたし、東海Sの場合は直線での加速だったし、コーナーでの加速という形になってしまったのが痛かったかなと思う。まあタルマエやコパノの様に外から押し上げながら動く準備ができていたらもうちょっとマシだったかもしれんけど。この一戦はちょっと判断が難しいところだけど、東海Sの内容だけではなく色々なレースを見ても本来もうちょっと加速できる馬だし速度で負ける馬でもないはず、ペースもゆったり入れてこれ自体は良かったと思っているのでやっぱり3~4角で後手を踏んで下げながら外からプレッシャーをかける形になったのが痛かったかなあと思う。


 8着クリソライトは12番枠からゲートは五分、タルマエの外から押して押して追走し、内の各馬がペースを上げないので主張してハナを奪い取る。…までは良かったのだが結局そこで誰も突いてこないのでペースをコントロールしたまま引き上げずに3角までゆったり入る。3角手前で2列目のコパノ、タルマエがじわっと押し上げてくるがまだ余裕を持っていて3角で一気に出し抜かれて必死に王もここで下がってしまう。そのままアスカノロマンと同じく3列目まで下がってしまい、そのまま失速した。逃げるという選択肢自体はBプランとしてありだったと思う。内から誰も行かないという可能性もあったからね。ただ、逃げるにせよ、番手にせよこの馬の場合は前半のペースを上手く引き上げないといけなかったわけで、逃げるときはペースが遅いから引き上げるという意識が欲しかったのだがそれができず逃げることが目的化してしまった結果じゃないかなと。スローで要所で動ける馬じゃなく、淡々とスピードで全体的に厳しい流れに持ち込んで各馬の脚を使わせる競馬がこの馬の持ち味。それを殺すレースメイクになったことで、コパノリッキーが活きたという形かな。端的に言えば武豊の神騎乗の裏に川田の消極的なレースメイクがあったと。豊がここまで読んでいたなら恐ろしい。川田に行かせたとして川田が淡々とした流れでペースを引き上げれば流石にタルマエも向こう正面で捕まえに行くからコパノも余裕を持てなかったと思うし。川田がこういう流れにしてしまったというのは馬がスローに対応できる馬ならそれも問題ないが、クリソライトでするべきレースメイクではなかったと。まだまだ前でレースを支配するには物足りない騎手ではあるね。


 11着アムールブリエは4番枠からまずまずのスタート、そこからある程度押しつつ先行争いに加わって2列目の内に入り込もうとする。クリソライトが行ききって有力各馬が内をなるべく取らない進路を取る中で2列目ポケットでジッとして3角。3角の手前で鞭が入って追走に苦労。3角では3列目から徐々に下がってしまってそのまま失速、惨敗である。内に拘るどうこうの前に向こう正面の段階で反応する余力がなかったという感じ。どうしちゃったのかな?というぐらい酷い内容で、騎乗や流れどうこうのレベルに無い。アスカやクリソみたいに前受して緩い流れを誘導してコーナーで置かれるのは大井ではよくあることだけど、向こう正面の段階で置かれていたからね…。前走の平安Sの場合はまだまだ仕方ない面もあったけど、今回の内容はあまりにも悪すぎるので、流石に次走以降様子を見た方が良いんじゃないかなあ…。


「競馬予想情報の検証サイト」って見ることありますか?
予想サイトは今かなり流行ってしまって乱立気味なので、
どのサイトが良質なのか、予め知るために、検証サイトや口コミサイトって結構役立ちます。


仕事柄色々な競馬予想検証サイトを見て回ることがあるのですが、
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こちら↓↓公開してしまってよかったのかわかりませんが、取り急ぎ抜粋です、、
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【プラン名】1200円のお小遣い馬券(無料)
5/22 東京8R 日吉特別
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<推奨馬とその根拠(抜粋)>
◎ラインシュナイダー(13番)

 現級で連続して上位争いもしているように、クラス突破も時間の問題のラインシュナイダー。休み明けのフレッシュな状態のほうが好走する傾向もあり、初戦から期待できる。さらに、前走に引き続き、相性のいい松山騎手が上手くエスコートするだろう。

式別:三連複

方式:フォーメーション

1頭目:13
2頭目:2.6
3頭目:1.2.6.7.10.11.15

組み合わせ数11点
投資金額各100円

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レースは予想通り先行勢2頭が飛ばし、ややハイペースに流れた...直線では外から差し馬が一斉に伸びてくる、、展開は読み通り↓↓
底力勝負となり、底力に勝るエイシンバランサーが後続をちぎった。狙いのラインシュナイダーは最後に3着に上がったところがゴール。なんとか間に合ってくれた!


ということは↓↓

【結果】
3連複:6-11-13
回収金額:500円×34.9=17,450円
※上記購入額は競馬ブレーンの推奨に基づき筆者が購入していた金額です
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けっこうシンプルな予想ではありましたが、、的確でしたね、、
無料での軽いお小遣い稼ぎとしては十分でした♪


おそるべし本格派、、競馬ブレーン
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競馬情報サイトはいろいろ試してきましたが、、
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不的中だった予想についてもきちんと公開していること↓↓

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的中に関しても、きちんとIPAT画像を提示して証明を取っています↓

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