では出走馬の評価をして行こう。
1枠1番リオヴァンクール
これまで12戦して【1・5・3・2】とわずか1勝しか挙げていないのに対して2着・3着が8回もある事から判るように勝ち味が遅いタイプで、特に1200M向きのスピードがあるとは思えないだけに軽視が正解。
1枠2番ケイエスソード
ポッドガイやプレイザゲームなど実力馬の2着はあるが、重賞では中々結果を残せずクラウンC7着のあとは短距離路線に狙いを切り替えて1200Mの6回大井・ひなげし特別を逃げ切ると前走の優駿スプリントTRでも逃げ粘って3着するなど突出したスピードこそ感じないがハナへ行くと渋太いタイプで、レベルはどうあれ現実に大井1200Mに対応して結果を残しているのはこの馬の強みだが今回はラクテなどハナへ行きたい馬が揃っているだけに同型を捌く事が好走の条件となる。
2枠3番エイシンヒート
デビュー戦は2着に大差の圧勝も、2着のスフォルツェスコ以下その後勝利を挙げた馬は不在と云う事からかなり低レベルの面子が相手だっただけに着差を鵜呑みにする事は出来ないが、デビュー戦以降は1200Mを中心を使って【3・2・0・1】着実な成績を残しているのは事実で、馬込みを厭わずに好位のポジションから競馬が出来るレース巧者なのは確かだが、近3走はハナ差勝ち、クビ差2着にハナ差勝ちといずれも少差の競馬を競馬をしているように突出した能力があるかは微妙だけに今回通用するかは半信半疑。
2枠4番ジュンサザンクロス
前走の優駿スプリントTRはレースの流れに乗り損なって10着と惨敗したが、2歳時の話になるが大井の1200でラクテの2着になるなどハナへ行き自分のリズムで先行すれば渋太く粘る事が可能なタイプ、ただハナへ行けないと案外なのも事実で、今回は前走以上に同型が揃っているだけに自分の競馬が出来るとは思えず見送りが妥当。
3枠5番クラトイトイトイ
半姉に浦和・ニューイヤーC2着クラマサライデン、母のクラマサシャトルの半姉にはクラキンコの母で母仔で北海優駿を制したクラシャトルが居る血統馬で、南関転入初戦の大井・たんちょう特別で道営時代は格上のキーパンチャーらを相手にアッサリと逃げ切ると続く大井・桃花賞は道中ややカカりながらの逃げとなった分だけ終いが甘くなり3着に沈んだが、1~2着馬とタイム差無しならば合格点の内容も、浦和・ユングフラウ賞では左回りの戸惑い12着と惨敗した事から左回りの桜花賞出走を諦めて右回りのレースを狙ってGRANDAME-JAPAN3歳シーズンに参戦し見事に優勝、賞金を稼いだ分だけ今回斤量を余分に背負わされる事や他地区への遠征が続いた事で疲れがあるかが気になるが、門別の不良馬場と云えども1200で1分12秒9の時計があり、名古屋・若草賞を控える競馬で勝っているのも強みで、オトコ馬が相手でもレースの流れに乗れば勝ち負けは可能と思える。
3枠6番ノーフォロワー
中央では4戦1勝の成績を挙げたが昨年暮れに南関へ転厩、南関転入後はパンチ不足で【0・0・3・3】と未勝利だし、東京湾C11着と前走の優駿スプリントTR7着と云う成績から重賞では厳しい。
4枠7番ムサシトレジャー
ゲートが安定しない事とテンに行く脚が無いため道中置かれるケースが目立ち、直線だけの競馬になるケースが多く3歳になってからは未勝利だが、前走の優駿スプリントTRのように追ってから味があり、終い確実に伸びるタイプだけに前が遣り合う展開になれば突き抜けるかは微妙としても上位に食い込むだけの能力はある。
4枠8番ラクテ
昨年のゴールドジュニアーを勝ちハイセイコー記念では1番人気に支持されるもフォクスホールに絡まれて4着と敗れたが、1000M通過60秒9とこの時期の2歳の短距離戦並みのペースで逃げていたのだから仕方ない、その後は全日本2歳優駿・ニューイヤーC・京浜盃・羽田盃と王道路線を歩むも惨敗を繰り返しているのも短距離ベストのタイプと思えば納得で、現実に距離1200の2回大井・クロッカス特別では1分13秒4の好時計で逃げ切っており、羽田盃以来とレース間隔が開いているのは気になるが、自身ベストの1200Mの競馬で巻き返す公算は大。
5枠9番クリルカレント
母は99年のTCK女王盃馬ケープリズバーンで、昨年7月に門別でのデビューから一貫して1200Mを使い続けて【4・3・0・0】と連対率10割と良血馬らしく競馬センスがありレースを使う毎に着実に成長している印象があるのは確かだが、前走の7回大井・オープス中郷賞ではアンチャンの瀬川騎手騎乗で斤量減の恩恵がありながら4K貰いのエイシンヒートにハナ差競り負けるなど未だ完成途上のイメージがあり、今回は一線級が相手の競馬となるだけに試金石の一戦と捉えるのが正解。
5枠10番シングンヴィグラス
99年にエーデルワイス賞を勝ったリードスキーの息子で、半兄にハイセイコー記念を勝ち東京ダービーで3着したロイヤルボスや羽田盃でクラーベセクレタの2着となったシングンボスが居る血統で、デビュー戦を勝った後は2着・3着がしばらく続いたが、デビュー当初450K台だった体重がレースを使いながら470K台まで成長すると同時に成績の方も向上、年が明けからは一貫して1200Mを使い4戦3勝と本格化した。
特に前走の5回大井・マーガレット特別ではスタートで後手を踏みながら力で他馬をねじ伏せるなど圧巻のレース内容で、その時の2着が優駿スプリントTR2着のムサシトレジャーだからTR組との力関係は互角以上、ただ気になるのはレース間隔がやや開いた事と1200Mで1分14秒台の持ち時計しかない部分。
6枠11番キーパンチャー
06年のトゥインクルレディー賞・TCKディスタフを勝ち、その後はオトコ馬相手のマイルGP2着や金盃・大井記念で3着するなど南関の重賞戦線で活躍したアウスレーゼの息子で、牝系を遡ればシンボリ牧場の礎を築いた繁殖の一頭であるスヰートが居る血統馬だが、これまで1200Mはデビュー直後に3回使っただけと短距離適性は未知数だし、重賞のブリーダーズゴールドJCと京浜盃で其々3着と好走した実績はあるが、昨年の7月を最後に勝利から遠ざかっている事から相手の強い・弱いに関わらず突き抜ける事が出来ないタイプと云う印象がある。
ただ、短距離適性は未知数でも前が遣り合う展開になり、無欲の直線勝負がハマれば上位に食い込む可能性があるかも知れない。
6枠12番ビッグジャイアント
デビュー戦の浦和800Mは47秒7の好時計で2着に5馬身差の快勝、2戦目は大井・雷鳥特別で初輸送・初右回りの課題をクリアしてムサシトレジャーのコンマ1秒差3着と結果を残し、3戦目は距離延長にソツなく対応し1500M戦を勝利、続く浦和・フロンティアジュベナイルでもワールドプリンスのクビ差2着となど順調に成長して2歳を終えたが、年が明けて3歳の初戦となった重賞のニューイヤーCで7着と敗れてからは凡走が2回続くなどややリズムが狂ってしまった印象、それでも前走の5回浦和・若駒特別を勝ってようやく軌道修正に成功した。
ただ、2歳時に大井の1200Mでムサシトレジャーの3着はあるが、今回はそれ以来となる久々の1200M戦だけに苦戦は必至と思われる。
7枠13番オウカランブ
デビュー当初の体重が440Kとやや線の細い印象があった馬だが、前走の優駿スプリントTRでは463Kで出走と馬体が確実に成長しているのは認めるが、これまで重賞には3回出走し東京2歳優牝10着・ユングフラウ賞7着・桜花賞5着といずれもイマイチの成績で、特に内枠を利してマイペースの逃げを打ちながら直線でアッサリと沈んだ桜花賞のレース内容から馬体の成長に能力面の成長が伴っているかは正直疑問で、マイル以上の距離ではアタマ打ちと陣営が判断、グランユニヴェール・ラクテに完勝しているデビュー戦が1200Mだった事から短距離路線に舵を切ったと思われるが、これは同じくデビュー戦でレース慣れしていないラクテが逃げてバテた事や、グランユニヴェールの方も勝負ドコで悪癖の集中力を欠く部分を出した事が影響しただけでこのデビュー戦の勝利が現在の1200Mの適性に繋がるとは思えず、現実に前走の優駿スプリントTRでは外外を回らされたのは確かだが、追走で手一杯で直線では後続に次々と交わされて8着と敗れたレース内容から大きな前進は見込めず厳しい戦いを強いられるのは確実。
7枠14番ヴェルミオン
母のマチカネセキガハラはエルムSを勝ったマチカネニホンバレの半妹で、牝系を遡れば米国の名馬アリシバが居る血統馬で、1200Mのデビュー戦を勝ってからは1600~1800Mを使い1勝を挙げ、2着2回と一応の結果を残していたが、5回大井から1200Mを使い始めて3着・4着とそれなりの結果を残す事に成功と1600~1800を中心に使っていた割に1200M戦でスンナリと先行するなど短距離に対応している部分は評価出来るか、前走の優駿スプリントTRではテンに置かれてしまい11着と惨敗しており1200Mがベストの条件は正直微妙で、幅広い距離でそれなりの結果を残しているが、決め手に乏しいタイプで追い出してからジリジリとしか伸びず、重賞で勝ち負けするにはパンチ不足。
8枠15番ハーモニーブルラン
逃げ・先行策で毎回それなりの結果を残す反面、最後の一踏ん張りが利かず勝利したのはデビュー戦の1回だけと云う馬だが、前走の優駿スプリントTRでは初の右回りが影響したのか、1200Mスピードに対応出来なかったかは判らないが、自身初となる控える形になりながら直線でジワジワと伸びて掲示板を確保と新境地を見せたが、だからと云って勝ち負けが可能かは話が別で今回は静観が正解だろう。
8枠16番ドンナディヴィーノ
初勝利を挙げてから一旦は壁にぶち当たった印象があったが、差す競馬を覚えてからは骨っぽい面子を相手に戦い結果を残せるなどジワジワと力をつけて来た印象で、3歳になってからは初めての重賞挑戦となったクラウンCでは3角手前で故障した馬を避けるためブレーキを踏んだり、直線でもヨレた馬に接触するなど再三の不利がありながら5着を確保、これらの不利が無ければ3着争いに加わっていたのは確実、続く東京プリンセス賞ではスローな流れに泣かされて8着と敗れたが、3着のモダンウーマンとコンマ3秒差ならば着順ほど中身は悪くない。
前々走の6回川崎の3歳特別では従来の直線勝負の競馬ではなく3角手前で好位に取り付く新境地の競馬を見せて完勝、前走の「断念東京ダービー」若竹賞は単騎の逃げを打ったフォクスホールを残り200で捕らえて快勝と完全に本格化、問題は2歳の8月以来久々となる1200Mの距離に対応出来るかと云う部分だが、近走は自ら動く器用な部分も出て来ただけに前が忙しくなれば勝利しても不思議ではない。
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