2016年7月10日日曜日

七夕賞 2016 レース回顧・結果:アルバートドック、淀みないハイペースで強気の競馬で突きぬけ完勝!

私カタストロフィが、競馬ナンデのツイキャス・毎週日曜22時からの「メインレース回顧」にレギュラー出演決定!ラップや騎手など様々な観点から次のレース予想に繋がる回顧をお届けしますので、ぜひお聴きください。
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2016 七夕賞(GIII) 福島芝2000m良
レース回顧・結果

1:58.4 12.3 - 11.0 - 11.0 - 11.9 - 11.7 - 11.6 - 11.7 - 12.2 - 12.4 - 12.6
57.9-60.5HHH


 2.6秒で超ハイとみて良い。中盤の淀みがない福島としては珍しい中で終始減速ラップという消耗戦になった。基礎スピードがないとこれで脚を使わされてしまうのでついていってのポテンシャル消耗戦に対応できる馬が最後までしぶとく残った結果バテ差してきたとみるべきかな。1~2角の段階で速いラップを踏んでいるし、1~4角での立ち回りが重要だったかなと。レースとして全く淀みなく進んでいるのであまり展開的な紛れのない一戦となったと言っていいと思う。


 1着アルバートドックは8番枠から五分のスタート、最序盤の段階である程度無理なく好位を意識しているぐらいで、そこからじわっと下げながら中団でという競馬になった。メイショウナルトが単騎で引っ張る形とはいえ、番手でも59秒台なのは間違いなく平均では流れる中で中団で我慢。3~4角では外から積極的に動いていく形で好位列から2列目に並びかけ、マーティンボロとともにならんで直線。序盤でそのマーティンボロを退けて前にいたクリールカイザーを捕える。L1で抜け出したところにダコールが食らいつくもこれを寄せ付けずの完勝だった。う~ん、ここまで完全に流れるとというのはあるにせよ、個人的に古馬との一戦以降2000以上はちょっと長い気がしていたんだけど、ここまで完璧に流れると問題なかったのかという感じ。後は小倉大賞典が完璧に嵌った分だけ評価が難しかったかなあ。まあダコールもそうなんだけど。ただ今年の皐月賞からディープ産駒は基礎スピード勝負でこそという印象がついてきたので、ここも狙わなきゃいけなかった。ローカル2000は意外といいんだよなあ。今は予想的にスタンスをシフトしていっている過程なのでもがいているところなんだけど、やっぱTS持続戦と完全に流れての基礎スピード戦では同じ距離でも全然求められるものが違うからここは崩さない方が良いってことかな。まあ小倉大賞典もそうだが基本淀みなく淡々とした流れでこその馬ではあると思うし、TS持続戦では甘い馬なので距離どうこうよりも全体的に流れた方が良いってのはほぼ確定したかな。


 2着ダコールは4番枠からやや出負け、押して押して割と前目を狙っていって中団にはつける。道中もマイネルラクリマの直後で我慢しながら進め、3~4角では徐々に外に誘導、アルバートドックの直後まで持って行って3列目で直線。序盤で抜け出すアルバートドックの外からジリッと詰め寄るが、L1では決定的に詰められず、ジリジリとついていくだけの2着だった。58kgのトップハンデを背負ってもこの淀みない流れで追走に脚を使わされることなくしっかりと3~4角で脚を使ってくる。基礎スピードが問われ、トップスピードを要求されない形だと長く脚を使ってくるのが魅力で、結果的には小倉大賞典の再現に近い形。ただ小倉大賞典と比べるとアルバートドックの方が強い競馬をしてきているので、そう考えるとやはりアルバートドックの成長を評価すべきなのか、ダコールにとってやっぱり2000はちょっと長かったのが甘さに繋がった、というところかなあ。ここで勝ち切れない辺りがダコールらしいといえばらしい。


 3着オリオンザジャパンは12番枠からやや出負け、無理をせずに後方に下げて内に入り込む。道中も離れた後方2番手で進めながら極力無理をせずに3角に入る。3~4角で各馬が外に行く中でするすると非常にスムーズに最内を立ち回りながら中団まで押し上げて直線でも完璧に外に出す。残していた脚をL1でしぶとく伸びてきて3着争いを何とか制し波乱の決着を呼び込んだ。まあここまで完璧に立ち回れば…ってのはある。先行して崩れた馬も多かったし、まだ戻っていないであろうラクリマやクリールカイザー辺りが3着争いしていたわけで、その中で完璧に立ち回ってハイペースで無理をせず脚を残せたこと、3~4角も含めてこれ以上ない競馬だった。流石に内田博幸の超ファインプレーと3~4角で内が空きやすいスパイラルの福島、というのが噛み合ったかな。まあ完全に無視はできないにせよ、流石にダコールやアルバートドック比較で見ると完璧に乗ってL1で詰めるところまでいっていないからね。ハイペースバテ差し決め打ちが噛み合った中で、正攻法のアルバートドック、ダコール以下だから中距離重賞戦線でどうこうというのはこの一戦だけでは何とも。クロフネの仔だからトップスピード戦で良さが出てくるとか、そういうことがあれば別だけどね。


 4着マイネルラクリマは1番枠から好発、じわっと先行策を取ってメイショウナルトを行かせながら2列目のポケットから、ナルトが単騎で進めるのでそこから二列下げての4列目ポケット。3角で前にいたマーティンボロが積極的に押し上げてくれたおかげでスペースが生まれ最内を完璧に立ち回って直線。序盤でジリジリとしぶとく食らいつき、L1でしんどくなったマーティンボロやクリールカイザーを捕えて3着か?と思ったところにオリオンザジャパンに際どく詰められ僅差の4着だった。復活とは言えんけど、ひとまずこの流れに沿ってしっかりと最後まで踏ん張れたという点でこれまでとは違う内容を示してきた。復調気配の一歩手前、というところかな。ただ本質的には上がり切って良いタイプではないし、ある程度ハイペースでも対応して後半のTS持続を前々から引き出してくるタイプ。その辺りを考えても得意ではない中で4着だから個人的には結構頑張ったなと。まあ1~4角最内で完璧に立ち回れたのはプラスだし、まだもうちょっと様子は見たいけどひとまず全く無視はできない内容ではあると思う。U字の新潟記念とかでペースが上がってもトップスピードを要求される競馬になった時に怖さはある馬なので、その辺りを注目したいかな。まあ流石にまだ信用はできないけど。


 5着クリールカイザーは2番枠からまずまずのスタートだが二の足でイマイチ、先にメイショウナルトがスッと行ったのでそれを行かせてじわっと先行策。最終的には下げて2列目のポケットで進めていく。道中もそこそこ流れている中で離れた2列目とはいえそれなりに脚を使っているなか、向こう正面で内からスルッと押し上げ2番手で3角。3角でメイショウナルトを射程圏に捉え、4角先頭で直線。序盤で追いだされてあわやの場面もあったが外から一気にアルバートドックに並ばれる。L1では明確に甘くなって最後は3着争いでも見劣っての5着だった。まあこの馬も良いところを見せつつも最後は明確に甘くなってしまったと。ただ個人的に2000は短いと思っていて、それが離れた番手でも平均ペースの流れの中でしっかりと3~4角動いていってという競馬ができたのは良かったと思う。正直ちょっと仕掛けが早かったなというのはあって、クリールカイザーは長距離路線でも使える脚が長いわけではないから、もうちょっと我慢した方が良かったかもなあと思いつつも、それでも全体で見れば上手く乗ってくれたと思う。もうちょっと距離があればしっかりとレースをコントロールできると思うし、その中で要所の良さを引き出してくれれば。この馬もマイネルラクリマ同様決して良い条件ではない中で復調と言っていいだけの競馬はしてきたと思うね。


 8着ルミナスウォリアーは10番枠から五分のスタート、そこから無理はしないで後方で我慢という形。道中も少し追走に苦労している形で後方で手を動かしながら3角に入る。3角で大外から押し上げようとするがイマイチ脚がなく、4角でも中団やや後方で直線。序盤でそこからジリッとは伸びているものの前とは決定的な差。L1までなだれ込んでの8着完敗だった。ひとまず余裕がなかったな、という感じだった。前走でも58秒ペースで対応できていたはずなんだが、府中でコーナー二つのU字と福島2000で完全な前掛かりとなるとちょっと違ったなという感じ。後やっぱりちょっと渋っていたのも影響はあったと思う。ここ2走は高速馬場だったのも確かだし、ハイペースとはいえ直線で加速が要求される競馬。今回は完全な消耗戦で時計もそれなりに掛かっていた馬場。上位が強かったので判断が難しいが、当日を見ても少なくとも明確な高速状態ではまずなかった。読みにくい日だったが、総じてみれば標準馬場ぐらいだったと思うし、その中で前半から速い流れで淀みなくとなっては…かな。本当は本命にするかもしれないレベルだったんだけど、結局ここ2走の馬場が高速状態でのモノだったわけだし、個人的にはその辺の影響があったのかなと思う。最序盤の段階でちょっと苦労している感じだったからね。


 9着シャイニープリンスは16番枠からまずまずのスタート、様子を見ながらポジション取りで半端になって厳しい流れの中で好位列雁行状態の外から。1~2角でも速いラップを踏んでいく中で4頭分ぐらい外とここでのロスも大きかった。向こう正面ぐらいから手が動いて3角ではついていけずに中団に下がってしまい、そのまま良いところなく最後までジリジリとで惨敗だった。まあ福島民報杯は平均でもスロー気味ではあったしある程度離れた位置にいたという点である程度余裕を持って入れたと思うんだが、今回は入りが早く前半3Fが 12.3 - 11.0 - 11.0と福島ではありがちな1角の下りでペースが落ち着かない、ここで外から入って行くと最序盤でもロスが多い。加えて終始淀みがなかったわけで前半で脚を使わされた可能性が高いんだと思う。2000に延びたのもここ2走無理なく入れたことで良さが出たと思っているので、入りからこのペースで雁行状態の外外となるとこの馬の許容範囲を超えてしまったかなあという感じ。3角の段階で動けなかったのが全てだと思っていて、そこまでに脚を使って余力がなかったと思う。まあ難しい判断だったと思うけど、あの位置で終始脚を使わされる形になるぐらいならいっそ中団ぐらいでも良かったと思うけどね。前半のバランスのとり方が難しいけど、福島民報杯と違って大外だったからね。ただ、やっぱりこの馬のこの傾向を見てもだけど、先行して強かったとはいえ本質的には後半型だとは思うから、距離自体もうちょっと延ばしても案外面白いかもしれんね。ローカル2000でハイペースよりはU字の1800~2000辺りの方が競馬がしやすそうというのもその辺かも。わかりにくい馬で凡走激走が激しいキングヘイロー産駒らしいといえばらしいんだが、それでも今回はちょっと可哀想な競馬ではあった。


 10着ヤマニンボワラクテは7番枠から五分のスタート、そこから押して押して先行策、そのまま番手の外を確保しきる。道中も無理のない範囲で上手く離れた番手で進めていくのだが、先に内からクリールカイザーに抜け出されてそこから外外を仕掛けてという形。それでも3~4角で動きがなく3列目にまで下がって直線。そのまま良いところなく惨敗だった。七夕だから…と簡単には勝たせてもらえないのが競馬ですな。藤懸君としては前半はあれでよかったと思う。積極策で先行、あのままナルトについていってしまうと流石にオーバーペース。ただ向こう正面で外々を意識していたせいで内からクリールに動かれた段階で外から追いかける形になった。まあ結果的には些事ではあると思うけど、ナルトを無視して3角まで我慢するようにしっかりと前に出切って内をふさいでおかんと…というのはある。内から抜け出されてはなあ。ただ、結果的にこのペースであの位置、3角で動かれてからの仕掛けとはいえ、本来要所で動けるのがこの馬の良いところだったのだが結局それを引き出す余力はなかった。恐らく馬場もこの馬にとっては少し重くて前半の59秒ぐらいの走破でも脚を使ってしまったのかなと。まあ騎乗に不満もあるのはあるけど、この展開ではどのみち楽ではないから仕方ないかな…。総合力を活かすにはこの競馬では忙しすぎたし、もうちょっと距離があった方が良いとは思う。



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