2016年7月30日土曜日

相変わらず調教駆けするネロ

次は、アイビスサマーダッシュ。

アットウィルは、体を使って気分良さそうに走れている。成績的にワンパンチ足りない感じはあるけど、この馬なりに順調に来ているんじゃないかな。

アースソニックは、体は使えているんだけど、前回(函館スプリントS9着)に比べると力強さという点でイマイチ。何かこう、だるそうに走っているんだよね。暑さが応えているのかもしれないなぁ。

サトノデプロマットは、力強さという点でイマイチな反面、体、首を使って走れている。芝でもやれそうな動きで、実際に芝の千二でも勝っているからね。トビの大きな走りをするぶん、直線競馬でスピード勝負になったら忙しいかもしれないけど、体調自体は良さそうだよ。

ネロは、体を使ってキビキビした走りができている。前に見た時(オーシャンS4着)も掛かり気味でテンから飛ばしていたけど、この中間も坂路で半マイル48秒2のべらぼうに速い時計を出して、次の週も49秒0を出したほど。相変わらず調教は動くね。これだけやれるのは悪いことではないけど、夏場でこの暑さ。時々涼しい日もある中でこれだけバリバリ追い切られて、体調を崩さないかちょっと心配だなぁ。当日の馬体重に注意した方がいいと思うよ。

ファンデルワールスは、体を使えていなくてバランスの悪い走り。いいところが何ひとつ見当たらないね。1000万条件でもワンパンチ足りない競馬が続いているんだから、重賞のここではさすがにキツいでしょう。

ブライトチェリーは、力強さに欠ける反面、体を使って気分良さそうに走れている。軽い走りもするから、新潟の馬場は合うんじゃないかな。直線競馬で3勝を挙げているのなら、準オープンの格下でも侮れないんじゃないかな。

プリンセスムーンは、硬さがあるうえに、前肢が開いてバラバラのフットワーク。トモが開くのはよくあることだけど、前がこんなに開くのは珍しいなぁ。気合を入れられてからも頭が上がって、横滑りするような走りにもなっていた。この馬の調教を見るのは初めてだから、以前との比較はできないけど…。調教を見た限りだと、とてもではないけどオススメできないね。

フレイムヘイローは、前に見た時(オーシャンS9着)は体の使いがイマイチだったんだけど、今回はそんなところはなかったね。暑くなるにつれて、馬が良くなってきたのかもしれないね。

ベルカントは、硬さがあるのは相変わらずでも、体を使って気分良さそうに走れている。前回(CBC賞3着)から大きく変わった感じはないけど、この馬なりに順調に来ているんじゃないかな。

マイネルエテルネルは、体は使えていている反面、力強さ、追っての反応、伸びはイマイチ。直線に向いて右にモタれたのは気にならないけど、動きがすごく重い感じなんだよね。

ヤサカオディールは、体は使えているんだけど、頭が高くて、追っての反応、伸びはイマイチだった。

ヤマニンプチガトーは、良かったのは追っての反応ぐらい。トモが開き気味で、バランスの悪い走り。前回(函館スプリントS10着)から変わったところは見られないなぁ。その前回は狭い函館のウッドチップコースだけでの調整で、今回は走り慣れた栗東の坂路で十分乗り込まれている。そのあたりがいい方に出ればいいけど…。

ローズミラクルは、道中は体を使えているんだけど、追われると硬くなるあたりは気に入らない。

抜けて良く見えた馬は見当たらなかったんだ。その中でも良かった部類に入るのは、ベルカント、ネロ、サトノデプロマット、ブライトチェリー。一応4頭を挙げておくけど、枠順が大きく結果を左右する直線競馬だけに一筋縄ではいかないんじゃないかな。



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