2016 CBC賞(GIII) 中京芝1200m良
レース回顧・結果
1:07.2 33.8-33.4M
12.2 - 10.7 - 10.9 - 10.9 - 10.8 - 11.7
ペースはやはり前がコントロールする形になったが、それでも34秒台は切ってきた。それですらラストを33.4でまとめてきてしまうのでやっぱりかなりの高速馬場状態が響いたかなと。ペース自体はスロー寄りの平均ペースだが、直線でもちろん鋭さを要求されているし、そのうえでコーナーでも10秒台を刻み続けてのTS持続戦。ちょっと今日は夕方から所用があるので割とざっくりとした回顧になるが、ひとまず出しておいて気になったところは後から注釈するかもです。
1着レッドファルクスは11番枠から出負けして後方からの競馬になってしまう。前がある程度スローにコントロールする中で外から押して押してリカバーしながら中団の外につけていく。3~4角でも終始手が動いて外々から押し上げながら、4角の下りでも勢いをつけながら終始押して押して直線に入る。序盤の坂の上りでの伸び脚はそこまで目立たなかったがL1でグンと来ると4馬身近くあった差を一気にとらえて交わしての完勝だった。ん~まずここまでやれるとは全くもって思わなかったし、これ自体は仕方ないかな。ここまで凄い競馬をしてくるとは思わなかった。高速馬場で良さが出たのは間違いないと思う。確かに消すのコメントのところで3~4角で外から勢いをつけていくギャンブル競馬なら面白いかもと書いたけど、それはコーナーで緩んで、という前提での話。コーナーで10秒台のラップを連続している過程の中でそれよりも終始2~3頭分は外を回してL1でグンと来たってのはちょっと信じられないぐらいのパフォーマンスだわ。まあL2の地点ではサドンストームに伸び負けしたけどTS持続もある程度高いレベルで持っているはずのサドンを楽に捕えてコーナーで上手く立ち回れた前3頭をあっさり捕えてと、これはちょっと次元が違うかもしれん。ベルカントもベルルもひとまず力は出せたと思うし、その中で全然違った。これは率直に言ってGIクラスだと思う。ストレイトガールに近いところがあって、まあストレイトは非常に総合力が高い馬なんだが突き詰めればTS持続があの路線では非常に高かった。この馬もその傾向なので多分高速馬場での東京マイルとかで時計勝負になってもやれる可能性は十分にあるんじゃないかな。不器用な馬なのは間違いのない所で、エンジンを常にかけた状態で走り切るという前提は欲しいけど、TS持続の長さはちょっと近年で見ても稀なレベルかもしれない。正直、この血統で高速馬場で総合力勝負では厳しいと思っていたんだが、流れれば流れた分だけコーナーでのロスが響くという条件でこれをやってきたとなると、全く持って見立てが間違っていたというしかない。不器用なのでそこがネックにはなるが、個人的にはこの時点でスプリンターズSの本命はほぼ決まったかなという感じ。時計どうこうよりも、内容とラップ推移から考えるとちょっと考えられないぐらい強い競馬をしたと思う。秋にこの馬が中心になっている可能性は相当高いと思う。
2着ラヴァーズポイントは7番枠から好発、器用にしっかりとベルカントの番手を確保してレースをコントロール。3~4角でも番手で追走しながら1頭分外で直線。序盤の上り坂の坂でベルカント得意の出し抜きに食らいついて2列目を引き離す。L1ではベルカントを捕えてしぶとく抜け出しサドンストームの差し込は問題にせず。流石にレッドには完敗も2着を死守した。こちらは驚き半分、後悔半分というところ。ラヴァーズポイントは平均~スロー型のスプリンターとして常に注意はしてきたんだけど、軽ハンデで恵まれたスローの流れとはいえ、ベルカントやサドンストームを撃破してきたのは驚きのレベル。3着ぐらいはあるかもなあとは思っていたけど、ベルカントのパターンできっちりと捕えきれたのは素直に評価したい。この馬は1400でもやれる馬なので、ペースが上がり切らず総合力を活かせるコースを選択出来れば今後も面白いと思う。し、坂でのスタートの馬さも見せた、ベルカントとの比較から総合的に見てもアイビスサマーダッシュに向かっても面白そうかな。まあ対ベルカントで5.5kgの斤量差はあったから、これで今後逆転とは言わないけど、そういう条件下なら今後も楽しみ。
3着ベルカントは5番枠から好発、スッとエイシンブルズアイの前に入り込んでまず一つミッションをクリア。そのまま番手にラヴァーズポイントをつけてドスローにとしたかったところだが、シンデレラボーイが突っかかってきたので3~4角のコーナーでペースを落ち着けられず流れた状態のまま直線に入る。序盤でそこからしぶとく出し抜く脚を見せエイシンら2列目勢は突き放すがラヴァーズには食らいつかれ、更にレッドの強襲を受け、2頭に交わされての3着だった。まあ、パフォーマンスを戻してきたかなと思う。立て直してきたとみていいでしょう。上手く立ち回ったとはいえ、この馬的には3~4角の下りでできるだけ引き付けてペースを上げ切りたくなかったはず。ここで10秒台を連続する形になったことでどうしてもラストは甘くなる。上げ切らずに直線での加速でグンとというタイプだけに、ここでギアチェンジの差で出し抜けなかった分だけちょっと苦しかったと思う。ペース全体よりも中盤から後半にかけての動き、加速というイメージが欲しいところだったかな。その点では恵まれたようで完全には恵まれ切っていない。ひとまず京阪杯から比べれば一段階は良くなっていると思う。
4着サドンストームは9番枠からやや出負け、スローの段階である程度ポジションをという感じで好位列に入って行く。3~4角では好位列の一つ外で我慢して直線で外。序盤でそこから追いだされ坂の上りでスッと伸びて一気に先頭列まで視野に入れる。ただL1で伸び切れなくて最後もジリッとは来ているものの4着までという内容だった。ん~…まあ3~4角で速いラップを連続させられたしその中で外から脚を使わされたというのは一つあるが、それでも良いところを通っていたし少なくともかなりロスがあったレッドファルクスとの比較で考えればTS持続力で2段階ぐらい見劣ってしまったかなと思う。逆に坂の上りの地点では外から前を向いてきたレッド相手に普通に伸び脚では優位に立てていた。まあ普通の後傾型スプリンターなら一瞬脚を使えてもやっぱりL1ちょっと甘くなるという競馬だったと思うし、これはレッドを評価した方が良いかもしれない。この馬としては素直に強い競馬をしているが、結局コーナーで息が入らなかった分だけよりTS持続面が強く問われたのかなと。
5着ベルルミエールは12番枠から今日は五分に出て押されて先行策、最終的にシンデレラボーイが前に行った中で好位列雁行状態の外となる。3~4角でも3頭分外を回す形になって中団で直線。序盤でそこから追いだされるが一気に出し抜かれ、レッドにもL1で交わされるのだが、そこからジリッと食らいついての5着なだれ込みだった。まあ最後の最後はサドンより若干いい脚を使っていた。スタートは良かったのに先行のイメージがなかったので雁行状態の好位に入り込むことになったし、レッドともども10秒台の3~4角でかなりのロスがあった。そう考えると、ベルルはひとまず自分の力は出してきているかなと思う。ベルカント比較でも北九州記念でL1しぶとく最後まで伸びてきていたことを考えるとまあ今回は強さは見せたと。ただ、この競馬でそれより外を押して押してL1ズドンのレッドとはちょっと小さくない差があるね。TS持続の性能が違う。ベルルもここは強いと思っていたんだけど、それでもレッドとは決定的な脚色の差があったわけでこれは小さくないと思う。
6着スノードラゴンは3番枠から出負けして最後方列から。内枠でもありすぐに壁になってしまったので諦めて後ろから。3~4角では後方列の内目で我慢しながら直線で外を狙ったがレッドに蓋をされて出せず。直線で待たされてレッドが抜け出してから外に出すと、L1ではそこからジリッと伸びてきたものの決定的とは言えずの6着までだった。まあ流石にあの競馬では厳しい。枠的に大野を責めるわけにはいかんかな…ただ3~4角であのポジションであの流れで我慢していたらいくらなんでも遅いし、何より直線での進路確保で後手を踏んだのは決定的だったからね。馬券まであったかはともかくとして直線までの持って行き方がスムーズならTS持続はこの馬も高いレベルであっただけにもうちょっと面白かったと思うけどね。まあこの超高速馬場でもエンジンがかかって維持してくる形ならある程度やれるというのは宮記念でも見せていたし、まあ噛み合わなくてこれなら悪くないけど、やっぱりもうちょっと明確に減速してほしいね。直線序盤まで10秒台だからねえ。
8着シンデレラボーイは10番枠からやや出負け、そこから押して押してスローの内にポジションを上げていこうとするが、半端になって先頭列の2頭分外を回す羽目に。3~4角でも速いラップの中でロスが多くなって直線。序盤で追いだされるもすでに反応が微妙で2列目に吸収される。そのまま下がっての8着完敗だった。ん~半端な攻め方だったと思う。シンデレラボーイも武器としては序盤無理せずTS持続、確かにシンデレラが攻めたからこそ3~4角から流れたわけなんだが、それでコーナーで2頭分外のポジションに組み込まれては本末転倒。遅いならベルカントの前に出切っちゃうなり、もうちょっと強くギャンブルを打ってほしかったかな。行ったこと自体は判断としては良いと思うんだけど、じゃああそこで半端に並びかけてペースを上げられちゃうと3~4角どうなるか?ってところまで想定して乗ってほしかったと思う。馬自体は1200ではちょっと基礎スピードで苦労するかなと思っていたが、スローだったので取り付けた感じ。ただ3~4角で終始10秒台のラップで外々では可哀想だったと思うけどね。
9着シンデレラボーイは2番枠からまずまずのスタートから前を狙って押して押して2列目確保。ただ最序盤結局前に壁を作る形でスローにコントロールされる。3~4角の下りで一気にペースアップ、10秒台のラップを踏む中で2列目のポケットと良い位置で進めて直線。序盤でベルカントの直後を狙おうとするのだが坂の上りでちょっと甘くなってしまって2列目に吸収される。そのまま踏ん張り切れずL1でも呑み込まれての9着完敗だった。まあ3~4角で最内で入れたのはラップ推移的には良かったと思うが、この馬も不器用で勢いをつけて進めたいだけにここで窮屈になったことと直線の上りで少し置かれたことは影響としてはあったと思う。ただそれ以前にやっぱりハイペース向きなんだろうなと思う。前がここまでレベルが上がってきて10秒台を連続させる形となるとちょっと苦しかったのかな。ここ2走も少なくとも1秒以上のハイの中、減速ラップの過程で伸びてきたと思うけど、今回はポジション取りにも脚を使ったし仕掛けも早く入りが遅かっただけで後は10秒台になっているからね。平均的に刻まれる競馬よりは完全に前掛かりになった方が今は良いんだろうなあと。内枠の段階で競馬としては難しかったと思う。1番人気で下げ切ってというのも難しいし、展開に寄与できない枠だった段階でちょっと乗りにくかったかな。石橋脩を責めるのはちょっと可哀想かもしれん。
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