2016年8月31日水曜日

札幌2歳ステークス 2016 出走予定馬:ジャコマル、1800への再延長は不安も…前走4角で見せた一瞬の爆発は武器になる

ワールド:新潟記念490-160



2016 9/3(土) 札幌2歳ステークス(GIII) 札幌芝1800m
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札幌2歳ステークスの予想用・出走予定馬一覧


札幌2歳ステークス2016予想:出走予定馬の中から注目馬は?】
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 1800m戦では結果が出なかったものの、1500m戦で強烈な先行抜け出しを見せてきたのがジャコマルだ。今回は札幌2歳ステークスに出走予定ということで、再び1800mへの延長がカギとなる。ただ、基礎スピードを利して結果を出してきただけに、積極的にレースを作る形で一瞬の爆発力を引き出せればここでも侮れない存在となりそうだ。


 ちょっと穴で狙いたいなと思う一頭である。1800ではちょっと長いというのも後半使える脚がやはりちょっと短い。ただ瞬間的には非常に良いものを見せてきているので、上手く逃げるなり番手なりから仕掛けを待って引き出したときには怖い。


 まずは2走前の札幌1800m未勝利戦から振り返っておく。ここでは6着と完敗したんだが、ペースバランスが50.7-47.5と3秒の超スロー、12.9 - 12.3 - 11.7 - 11.7 - 11.7 - 12.4とラップ推移的に見てもL4でペースが上がって11.7を連続するポテンシャル戦。後半のポテンシャル特化戦とみていいだろう。その中で8番枠から五分のスタート、そのまま先行しようとするんだが好位列が雁行状態になるのでそれ以上は行かずに中団に下げる。ただドスローで終始外々、内に入れるポイントもないまま掛かり気味に進めざるを得ずの3角。3角手前でペースが上がってロンスパの形になって、中団の外目からじわっと追走、4角で大外に持ち出すが脚が無く下がって直線。序盤でもいい脚はないものの、L1では意外と伸びてきて3着争いに加わりかけての6着だった。ペースが上がってからのついていく脚は微妙だったがL1でバテ差せていて距離そのものはそんなに問題ないかなという感じ。むしろ要所で4Fのロンスパになった時にだらだらと脚を使うのが苦手な感じでポテンシャル戦の適性があまり高くないのかなというところはあった。また前半もかなりスローだったし枠も悪かった、終始外々というのも厳しかったかなと。


 前走はここに繋がるかどうかはともかく、注目すべきレースだったことは間違いない。札幌芝1500m戦で稍重馬場、ペースバランスも35.9-36.6とハイ気味の平均ペースギリギリ、というところ。12.0 - 12.6 - 12.4 - 11.7 - 12.5とペースも流れたことで中間息が入りつつ仕掛けのタイミングも遅くなったという基礎スピードが問われる競馬からの2F戦となってギアチェンジも結構問われた。その中で6番枠から五分のスタート、そこから押して押して先行策で番手を取り切る。そのままペースもそれなりに流れさせて基礎スピード勝負に持ち込む形。逃げ馬がコントロールしだした3角手前から仕掛けを待ちつつ番手から並びかけながら、4角で仕掛ける形でグンと加速、一頭だけ違う脚を使って直線。序盤で一気に出し抜いて4馬身差に広げ、L1ではちょっと甘くなるも2馬身半差、セーフティリードを保っての完勝だった。こういうタイプをこれまで見極めるのが難しかったのだが、これがグランデッツァ型で、基礎スピードの幅が非常に広く基礎スピードを問われたうえで後半一脚を鋭く使ってくることができると。こういうタイプは先行できてこそだとは思うんだが、ここで1500の厳しい流れの中で強烈な一脚を使えたというのは他の路線の各馬にはないもので、ペースを引き上げて仕掛けを待てる立場に持ち込めれば面白いなと感じさせた。時計的にも優秀で、同日のクローバー賞が1:31.4でこちらの方が速い。まあこのころには表記は曇りだったが雨も降り始めていたので一概に比較できない面はあるが、単純な適性面…コントロールしての一足、また時計的にもそれなりに優秀であることを示せている。やはり1800をとなるとペースを作って息を入れて、という競馬が要求されるので単調な流れになったクローバー賞組よりは高いレベルで一足を引き出せたこちらの方を評価したい。


 血統的にはダノンシャンティ産駒、母父はトニービン。ジャコスキーが兄弟馬では一番馬かなとは思うんだが、マイル前後という感じ。他の兄弟馬はかなり短距離色が強いのでこの馬としても基礎スピードで良さが出たように本質的にはマイル寄りかなと。父ダノンシャンティ産駒はスマートオーディンが出ているがあれはどちらかというと例外かなという感じ。全体的に見ても1200~1600でという馬も多いしフジキセキ系ではあるからね。まあこの時期なら問題ないと思うが、血統背景からみればマイルぐらいかなという感じはあるし、前走も1500で一脚を使ってきた形なので最終的には1400~1600の馬になる可能性は高いと思う。なので2走前の様にペースが上がってから外々、正攻法で戦うような形では使える脚が短いので難しい感じ。L1のバテ差しでは来ていたもののポテンシャル戦が合っている感じではないかな。ただばてていたわけではないので距離に関しては気にせず強気に先行策で番手を取ってほしいしあわよくば逃げてしまってもいいと思う。いずれにせよ各馬が仕掛けてから仕掛けたいタイプだと思うし、前走を見てもあのペースでも余力を持って入っていけた、4角の反応は一頭だけ違ったわけなので、これを活かせないと1800で優位性を作るのは難しい。あの爆発は全体のペースが上がって他が余力を無くしていたからこそ目立ったわけなので、基本ある程度厳しい流れに持ち込む前提ではあると思う。もちろん自身がオーバーペースになると終了だが、後ろで我慢したところで使える脚は短いから苦しい。多少ペースが上がるのも覚悟で前目でという競馬を期待したいかな。2列目ポケットぐらいで我慢できれば流れ次第でワンチャンス有ると思うし、前走は結構面白い競馬をしているので、平均以上で流れた時に前目でのヒモ穴としては考えておきたい一頭。1800で不安はあると思うが、それでも前走の感じから流れて前目ならこなしてくる可能性はあるとみている。



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