私カタストロフィが、競馬ナンデのツイキャス・毎週日曜22時からの「メインレース回顧」にレギュラー出演決定!ラップや騎手など様々な観点から次のレース予想に繋がる回顧をお届けしますので、ぜひお聴きください。
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2016 関屋記念(GIII) 新潟芝外1600m良
レース回顧・結果
1:31.8 12.5 - 11.1 - 10.8 - 11.3 - 11.4 - 11.9 - 10.8 - 12.0
45.7-46.1M
これでも平均ペースまでで収まってしまう辺りが今の新潟の高速ぶりを見せているともいえるんだが、それでも入りの4Fで45秒台に入ってくるというのは流石に想定できなかった。内田を舐めていたが、あそこからでも行っちゃうのがなあ。ヴィルシーナでこういう競馬をやってほしかったけどね。まあそれはともかく関屋記念としては相当高いレベルで基礎スピードを要求されているしそこからの一足、L2最速だがL3で遅いラップで前も流石に仕掛けを待つ形になっているからね。基礎スピードの幅、そこからの一足。そういったバランスを問われたと思う。後半特化型には辛い展開になったなあ。
1着ヤングマンパワーは17番枠から五分に出てそこから無理せずまずは様子を見ながら好位列でという形で入って行く。道中はロサが逃げたりレッドが外から行き切ったりと出入りの激しい流れの中でこの馬は好位外でジッと我慢しながら進めていく。3~4角でも少し離れた好位の外で仕掛けを我慢しながら直線。序盤で前が少しラップを落としていく中でこの馬はまだ軽く手が動く程度で徐々に取り付く。L2の最速地点で追い出されてそこからしぶとく伸びて2列目に並びかけ、L1で先頭列を捕えてダノンリバティを競り落としての勝利だった。なんにしても『過ぎない』競馬になったのが勝因かなと思う。新潟にしてはそこそこ速い流れだが、レッドアリオンを放置して離れた好位で速過ぎない、そして後ろ過ぎない位置にいた。直線での仕掛けも結局前が待たざるを得ないので仕掛けをじわっとしながらL3の遅いところで取り付いてL2の最速地点でしぶとく伸びてきた。ただペースも流れた中で最速10.8と高速新潟としては速過ぎないラップだったというのもある。そしてL1も落としたが後半要素、前半要素をバランスよくフラットに問われたレースになったことで後半型が突っ込み切れない競馬になった。結局総合的な面で力を見せてきたとみる方が良いのかなと感じる。ピークトラムが伸びあぐねたのも結局はペースの問題だと思うし、丁度いい塩梅で競馬ができたのが大きいと思う。そう考えれば戸崎の手柄だといっても良いかもしれんね。まあ枠も良かったし正直展開も読みにくかったと思うがその中で対応できる競馬ができた。昨年は後半特化でも結果を出せたけど、突き詰めると前走もそうだがある程度流れてバランスよく総合力を問われた方が良いのかなと。或いはそういう競馬で覚醒してきているのかもしれない。今後も前半をある程度問われる競馬で結果が出てきそうな気はするね。
2着ダノンリバティは12番枠から五分のスタートなのだが積極的に先行策で個人的には驚きの2列目。 外からレッドアリオンが行き切ってペースもかなり流れていく中で離れた2列目の外からロサギガンティアとともに直線を向く。序盤での反応はロサギガンティアの方が良かったがL2で追いだされてからしぶとく伸びて並びかけに来る、L1でしぶとく伸びて外から差し込んだヤングマンパワーに食らいついて2着確保。ペースが上がる中で前に行くというこれまでのこの馬の芝レースでの傾向からはちょっと考えられないパターンで結果を出してきたな、という感じ。もともとダートでは結構厳しい流れでも先行して脚を使えていたんで可能性もなくはないだろうとは思っていたが、ここでここまで流れると思わなかったしここで先行してくるとも思わなかったので完全に盲点だったなあ。ただこういった全体の厳しい流れの中で後半要素を削がずに持ってきたということは基礎スピード的に高いレベルのモノを証明できたと思うし、芝でもある程度流れた方が良いのは良いんだと思う。まあスタート自体そんなに上手い方ではないからなあ。そこが安定してくればこのスタンスを貫きやすいと思うんだけど。ここまで流れる中で先行して総合的に後半要素のレベルの高さを見せたわけだし、高いレベルではトップスピードの質も持続力もちょっと足りなかったわけなので、それを前半要素で詰めてきたと考えれば今後もこういった全体の競馬に持ち込みたいところだね。エルムSも驚かされたけど、ここでこれをやってきたダノンリバティも良いサプライズだったかなと。
3着マジックタイムは7番枠からやや出負けというぐらい、中団から入って行くという競馬でいつも通りのこの馬のパターン。 ただ道中少し下げる形で後方で無理をしないでペースを守る。3~4角でも動かず後方馬群の中で直線に入ってくる。序盤で後方から外目に持ち出されて追いだされるが瞬時の反応はできずやはりちょっとジリっぽい。L2の最速地点でようやく外から伸び始めるが決定的には切れない。L1までそれでもジリジリと差を詰めて3着と何とか1番人気の面目は保ったが上位2頭からは離されての3着に終わった。まあ結論から言えばやっぱり基礎スピード戦になったのはこの馬にとっては痛かったと思う。やっぱり基本はゆったり入りたいからね。入りが45秒台の競馬という観点で見ればヴィクトリアマイルと同じだし、まあ流石に今回は後ろで無理をしなかったことでこの馬の脚を引き出してきたとはいえるが、究極的にマイルの基礎スピード戦で戦えるかとなるとそこは不安があったのでこの3着なら上等だと思う。最低限あの位置から自分の脚を使えていたわけだし、マイルで流れても最低限はやれると。ただ結局31秒台のような高速決着で全体を通して競馬をすると苦しいし、かといって後半だけにかけるとどうしたって届かんからね。この辺りはハーツクライ産駒っぽさがまだ抜けてないかな。ただ完成期には入っていると思うし、ここで崩れなかったのは評価したい。スローなら十分マイルのトップレベルとも戦えるだけの目途は示せていると思う。
4着ダンスアミーガは5番枠からまずまずのスタート、じわっと積極的に追走していくが外からの切り込むが多くて結局好位よりは少し後ろ、中団列の真ん中ぐらいで進める形になる。3~4角でも中団馬群の真ん中で直線に入る。序盤でヤングマンパワーの内から追いだされるがイマイチ反応できない。それでもL2で追いだされてヤングマンの直後に切り替えるとL1では思った以上にしぶとく伸びてなだれ込んでの4着確保だった。マジックタイムに捻じ伏せられたけど、夏場のこの馬は侮れないなあという感じ。追い切り自体は正直前走が顕著に良かったので、そこから比べると地味だったけどこれを見る限りでは好調を高いレベルでキープしていたという感じかな。マイルで流れての総合力勝負でこれだけやれたというのはちょっと驚きで、この馬もここ2走の内容を軽視はできないなあという感じ。特に前走含めてTS持続力がついてきている感じはあるし、前半要素も詰めてきたので今はどんな条件でも気を付けた方が良いかもしれんね。まあ流石に今のハイレベルのマイル路線で戦えるとは思わないけど、牝馬限定重賞レベルなら分からん。いい意味でちょっと掴みどころのない馬になっているなという感じはあるね。
5着ロサギガンティアは11番枠から五分には出てそこからミルコがかなり積極的に主張して一旦はハナを取り切る。ただそこから更に積極的にブッ込んできた内田の押し上げでハナを譲る形で離れた2列目で3角。3~4角でも仕掛けを待ちながら直線に入る。序盤でも仕掛けを待ちながら減速するレッドアリオンに並びかけ、L2でしかけるとそこからしぶとく抵抗して先頭列を守っていたがL1で下がって3着争いも踏みとどまれずの5着完敗だった。ん~悪くはないかなあと思っていたんだけどなあ。確かに流れたしかなり積極的ではあったが、この馬のバランスで見れば結構良い具合に入っていると思うし、使える脚がそこまで長くないから前受というのも良かったと思う。色々考えるとこのレベルまで来るとマイルはちょっと長いかもしれんね。流れたらマイルでもと思っていたんだけど、ロサにやってほしい競馬をダノンリバティがやっちゃった感じで自身はちょっと物足りない伸びだった。マイルまで来るとこのペースで追走して動けて長く脚を使えちゃうダノンリバティのようなタイプに完敗を喫したとなると、最上位で戦うにはちょっと足りないなあという感じ。この馬自身の競馬はできていたと思うけど、結局ここに入ると結果的にちょっと力で見劣ったかもしれんね。スローだとTS持続で甘く、ペースが上がっても甘くなってとなるとちょっと武器がないかも。東京1400みたいに上がり切らない中で仕掛けも待ちやすいコースの方が良いのかな。ちょっと残念ではあるけど、この馬の力は出し切ったような気はする。
9着ケントオーは6番枠からやや出負け、スロー想定とみたかかなり押して押してリカバーしようとしていたが結局包まれてしまう。道中も流れている中で凝縮する中団馬群の内内で追走しながら3角。3~4角でも中団馬群の中で前を向けない位置で直線に入って行く。序盤で内目から追いだされるが進路確保でやや苦しむ。L2でダンスアミーガが前に入ってきたので内に進路を取ろうとするがそもそも伸び切れない。L1までなだれ込むだけに終わっての9着完敗だった。まあ伸びずばてず、ペースが流れて総合的な勝負になったことでポジションを取れなかったからこれは仕方ないかな。それに前半から45秒台でかなり速く、それだけ後半要素がそこまで問われなかったことになるから、この馬の良さであるトップスピードの質、持続力のバランスというのは前半でやはりちょっと削がれちゃったところはあると思う。悪くはないけどこうなっちゃうとなあという感じだった。まあスローだったとしてもあのスタートだとどうしたって馬群の中で揉まれて動き出しを問われただろうからどちらにしてもちょっと厳しかったのかなと。
11着ピークトラムは4番枠からまずまずのスタートを切ってそこからスッと二の足でハナを取り切る。主導権を握れるかなと思ったがここが向こう正面の長い新潟外1600の難儀なところ、スッと外からロサギガンティアが来て2列目ポケット、ここまでならまだ良かったが更に外からレッドアリオンが無理やり上がってきたことで更にもう一列下げる形で3列目で3角。3~4角でも3列目で2列目との間に少しスペースを取りつつ直線に入ってきたが序盤の段階でいつもの反応が無く苦しい。L2で鞭が入って追いだされるが伸びる気配がない。そのままジリジリと下がっての11着完敗だった。ペースが上がってしまったのが痛かったかなあ。ある程度までならやれるかなと思っていたんだけど、流石にマイルで45秒台の競馬は未知数だったし、結局マイルではスローでポジションを取って長く脚を使ってくるという競馬で良さが出ていただけに、前半からこの流れで離れた3列目でも上りから逆算して1000通過57秒台となってしまうとオーバーペース気味だったんじゃないかなと思う。この展開ではちょっと辛かったね。
15着マジェスティハーツは14番枠から珍しく悪くないスタートで中団ぐらいで進めているが、こういう時に限って出入りが激しく45秒台と速いペースになってしまう。その中で中団外で追走しながら直線に入ってくるのだが直線入りの段階で反応できずL2で下がってしまう。そのまま惨敗。まあ予想的にスロー想定したので狙ったわけでこの展開では如何ともしがたい。この馬の場合は前半無理をしないことでトップスピードの質・持続力ともに最上位レベル、後半4Fだけで43秒台を狙える馬だからこそ狙ったんだが、入りから45秒のペースでそう差のない中団で追走となってしまうと脚を使って仕舞ったなというのが率直な感想。ハーツクライ産駒はマジックタイムなんかもそうだけど、基本流れる中で乗ってしまうと甘くなることが多いからね。そういう競馬になった段階でちょっと苦しかった。まあ仕方ないね。
降級初戦の前走では、最後の直線で前の馬をあっさり交わして力の違いを見せつけたヒデノインペリアル。再昇級の形で、現級でも2着3回の実績があり、ここでも力負けすることは考え難い。展開も向く相手関係だけにここはしっかりと決めてくるだろう。
式別:三連複
方式:フォーメーション
1頭目:11
2頭目:13.14
3頭目:1.2.3.6.8.13.14
組み合わせ数11点
投資金額各100円
回収金額:500円×26.6=13,300円
競馬情報サイトはいろいろ試してきましたが、、
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