うまあんてな: スプリンターズステークス 2016 枠順確定：ビッグアーサーは１枠１番から春秋スプリント連覇を目指す

●2016スプリンターズステークスの枠順確定！
スプリンターズステークス2016の枠順確定

　スプリンターズステークスの枠順が確定し、春のスプリント王、高松宮記念馬ビッグアーサーは１枠１番と最内枠に入った。う～ん、これがどう出るかというところかな。ただまあ基本は流れやすい、前走で逃げる可能性もあるよと臭わせたので、この枠からある程度出していけば逃げたい馬が外から行ってくれるだろうしハイペースに持ち込むのはそこまで難しくはないと思う。前走逃げてスイッチが入る可能性もあるし、外枠で掛かってというぐらいなら前々の内で壁を作る形は悪くないだろうし、緩む可能性の方が低いレースだから包まれて動けないリスクはそこまで気にしなくてもいいかな。どう乗るか次第だけど、恐らくそこまで後ろにはならないだろうと思う。宮記念ぐらいの流れなら好位が取れれば理想かな。

　その高松宮記念でビッグアーサーの２着に入ったミッキーアイルは８枠１５番と大外８枠と対照的に大外に入った。ゲート・二の足のバランスの良さで言うとここでは１，２を争う馬で逃げ先行争いが読みにくいということを考えると外枠を引いたのは色んなプランを立てられるので良い材料ともいえる。ただソルヴェイグやシュウジ、ベルカント、もちろんビッグアーサーも含めて逃げ先行勢が内に偏っているし、この先行勢がそこまで飛ばさず雁行状態でその外にとなると使える脚がそんなに長くはないのでそこは不安材料になる。基本的には行き切るイメージで入って、内から飛ばす馬が多くて前も縦長、内に入り込めるようなら無理せず番手、３番手でも良いとは思うが、という感じかな。まあ自由度が高い枠なので競馬はしやすいけど探りながら入ってしまうと内に入り込めない可能性もあるのである程度は飛ばす意識をもってレースを作ってほしい。

　北海道重賞シリーズで２連続２着のシュウジは３枠５番と内目の枠を引き当てた。良い枠を引いたと思うがバランスは問われるし、それを早い段階で決めないといけないのではっきりと意識を持って進めた方が良いかなと思う。逃げというよりはビッグアーサーの前にしっかりと入ることが大事だと思うし、それが結果的に逃げの一手になるという形なら構わないだろうと。高いレベルではあるがＬ１は甘くなってはいるのでビッグアーサーやブランボヌールがＬ１でのバテ差しという形になるならやはりある程度前にいないと対抗は難しい。出来ればペースをコントロールして平均とまではいわないがややハイ…１秒以内で収められれば要所で再加速の競馬に持ち込んでビッグの良さを削ぐということもできるし、ミッキーアイルとの兼ね合い次第だが、流れが向けばというところでそれを作れれば理想。枠的にはソルヴェイグの方が内なのでこの辺りの積極性がカギになる。

　キーンランドカップを制したブランボヌールは武豊とのコンビで１枠２番と最内１枠を引き当てた。内枠どうこうよりビッグアーサーの直後を楽に狙える枠というのは非常にありがたいところ。ただ展開に関しては完全に人任せになるので内で包まれて動けないのがダメージになってビッグとともに動けないままというリスクは昨年のような展開になるとあるのでそこは少し意識しておきたい。まあ普通の中山1200スプリンターズＳの傾向通りならいい枠の並びで、ビッグが抜け出すスペースをうまく取ってＬ１強襲というのは狙えるかな。良い枠と言っていいと思う。

　ＣＢＣ賞を制して一躍スプリント戦線に名乗りを挙げたレッドファルクスは７枠１３番と外枠を当てた。まあ内で器用にというよりは多少ロスがあっても外々から勢いに乗せて惰性で差し切るイメージが理想だと思うので、その点を考えてもこの枠ならというところ。まあミッキーアイルを目標にするのは難しいにせよ、ドンキの後ろぐらいからじわっと勢いをつけつつという競馬でしっかりとエンジンをかけてくれれば力は出し切れるだろうと。

　シルクロードＳの覇者ダンスディレクターは６枠１１番とやや外目の枠を引いた。まあシルクロードＳほど極端な展開なら内枠必須というところだけど中山1200ならペースもそれなりにはまず上がってくると思うし相対的にはそこまで気にはならない。ただ結局はこの馬自身が後傾型なのでハイペースでとなってしまうと前半は内内で我慢しつつという形が欲しいと思うし、その点でも最序盤の立ち回り方が問われそう。外はレッドファルクスが動いていきそうなのでそれで前が引き上げるイメージで内に絞った方が良い気はするけどね。いずれにせよアイデアが欲しい枠。

　セントウルＳの２着馬ネロは８枠１６番と大外枠に入った。最近はゲートがイマイチだし、行き切るつもりならむしろいい枠だと思う。思い切って内の各馬が牽制しあう間に勢いつけて外から内に切り込んでしまえばレースメイクはできる。ただ飛ばし過ぎて良い馬ではないのでそこを考えるとリスクは大きいし、かといって好位の外目からとなってしまうと相手関係からも楽ではなく長い脚を使える方でもないのでミッキーより後ろ、外からでは苦戦は必至。陣営のコメントを見たいところでできれば逃げる意識があれば。

　桜花賞馬レッツゴードンキは６枠１２番と外目の枠。まあこの距離で中山1200で折り合いどうこうはそう気にならないし、ポジション取りがカギにはなるがひとまずミッキーアイルやネロが外から行き切った後に好位、中団外というのは狙える立場。正攻法では届かないと思うので、ポジションでリスクを取ってくるか、それともポジションを犠牲にして内にシフトする岩田戦略で展開を待つか。勝ち負けまで考えるとどちらかは必要かな。枠的にはこの馬もアイデアが少しほしい。

　函館スプリントＳ覇者ソルヴェイグは２枠４番と内目の枠を引いた。ビッグアーサーやシュウジと言ったところとのポジション取りが重要な枠になったなという感じ。最序盤の段階で決め打って行く必要はあると思う。前走はちょっとゲートがイマイチだったが函館では一歩目が速かった。あそこからハナを切って主導権をとなれば各馬も逃げのプランを切り替えてくる可能性が高い。逆に各馬が逃げを打った中で控えたとなると基本的には前走で見せたように仕掛けてからの脚という観点ではちょっと物足りないので、２列目ポケットを確保できるかどうか。この馬もビッグアーサーよりは前で進めたいところだ。枠自体は良いが並びは強敵が内に偏った形なので、下手に目標を作ろうとしてポジションを下げるよりはいっそ自分でという意識があっても良い。勿論逃げでの実績がないのでリスクはあるが。