2016年9月4日日曜日

新潟記念 2016 レース回顧・結果:アデイインザライフ、直線序盤の究極のギアチェンジ…他の差し馬の機先を制し重賞初制覇!

私カタストロフィが、競馬ナンデのツイキャス・毎週日曜22時からの「メインレース回顧」にレギュラー出演決定!ラップや騎手など様々な観点から次のレース予想に繋がる回顧をお届けしますので、ぜひお聴きください。
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2016 新潟記念(GIII) 新潟芝外2000m良
レース回顧・結果

1:57.6 12.8 - 11.0 - 11.2 - 11.4 - 12.1 - 12.0 - 11.9 - 11.7 - 11.5 - 11.9
58.5-59.0M


 ミラノの敗因分析記事でも書いたけど、これメイショウナルトが刻んだペースで走破時計のバランスでとっても平均で収まってるんだよね。別にナルト自体無謀なペースを刻んだわけでは全くなくて、単に適性と状態の問題でしょう。平均で考えても59秒を切るぐらいで理想的な平均ペースになるので、離れた番手以下は言うまでもなくスローということになる。目視ではあるが大体3角1000通過で60秒前後なので、実質で見れば60.0-57.6とみれば2.4の超スローに近いレベル。後続は各馬余力を持った状態で団子状態のまま直線ヨーイドンとなっていて、上位陣は32秒台の上がりを出せているようにトップスピード特化戦とみてよかったと思う。L1も11.9でこれはアデイインザライフが実質的に刻んでいるので、恐らくL2で10秒半ば、L3の段階でも11秒前後が実質的なラップかなとみていいと思う。いずれにせよ各馬の仕掛けの意識は早くなったし、2番手以降は60秒前後と緩々の流れだったのでほぼ後半特化のレースとみるべきだと思う。


 1着アデイインザライフは17番枠から五分のスタート、無理をせずに最後方ぐらいに下げてレースを進めていくノリの消極策。道中も実質ドスローの中でほぼ最後方で脚を使わず3角に入る。3~4角でも団子状態の中で最後方列の中目で無理をせずに脚を残して直線。序盤で外に持ちだすとグングンと伸びてきて一気に2列目を切り裂く。L2の最速地点でグンと伸びて専つに立ち、L1でもしぶとく粘って勝利をものにした。え?TS持続戦でなんでくるのかと思ったんだが、冷静に見るとこれL3-2の実質加速からの最速地点でもの凄い脚を使ってるよなあと。もともと条件級でも要所は良い脚を使っていたがL1で甘くなってというところが目立っていたと思う。ただ、この新潟2000の舞台でスローで究極まで後半勝負に特化した時にえげつないほどの瞬間的な切れ味を引き出してきたと考える方が良いんじゃないかなあと。L1で減速ラップでぶっちぎったわけじゃないからね。恐らく最速地点となっているL2と加速していく過程のL3で伸びてきているし、これはちょっと考えられないほどの切れ味だと思う。TS持続特化で良さが出たというより限界ギリギリまで脚を使わなかったことで極上の切れ味、瞬間的なトップスピードを引き上げてきたのかなと。こういうタイプってなかなか評価が難しいなあ。今回恵まれたのは結局はドスローで団子、なので瞬間的な爆発力で一気に抜け切れたというのが大きいんじゃないかなと思う。ギアチェンジとトップスピードの質をドスローで無理をしないことで究極的に高めてきたと解釈するのが一番スッキリするかな。まあ究極的な切れ味を持った馬は不在で、L2まではミラノがやっぱり切れたように質的な強敵がそんなにいなかったのかなとも思うんだが、それでもL2まででごぼう抜きしちゃえている、しかもドスローで各馬も究極的な脚を引き出しやすい中でここまで顕著に切れた、というのは面白いなと。とはいえ、これはかなり噛み合ったのはあるから、ある種のフロック的な面があるのは否めない。パトロールで見てもわかるぐらい凄い切れ味なんだよなあ。まあ外差し馬場ではあったので馬場の良いところを通せたというのは一つプラスだったが、それでも瞬間的な切れ味がここまでとは、恐れ入った。まあノリファンとしてはノリのポツンが噛み合ったのはハッキリ言って今回は運だけど、4角からの直線までの持って行き方ってのは惚れるよ。パト見ても遠心力に逆らわずに斜めに走りながら加速をしている感じ。インからアウトに持って行く理想的な加速態勢を体現しているよね。素晴らしい進路どりもあった。そしてノリさん全場重賞制覇おめでとう!


 2着アルバートドックは14番枠から五分のスタート、無理せず後方にじわっと下げていく形で進めていく。~4角でも後方馬群の外で無理をせずに後方のまま直線に入ってくる。序盤で外から追いだされるがここでの反応は決して良くなくアデイに一瞬で抜かれて鞭が入る。そのまま伸び切れないかなとみていたが徐々に伸び始めL2では食らいつく。L1でもしぶとく食らいついての2着確保だった。敗因としてみればちょっと下げ過ぎたなというのはあるね。アデイインザライフが後方から一気にトップスピードに点火した時に一気に抜かれちゃった。この馬もトップスピード戦で一定レベルはやれるけどギアチェンジがちょっと遅いから、ここでぬかれちゃうと厳しいし、t出たなりで中団ぐらいから前を向いてという競馬ができていたらここで取り付かれてもこちらもトップスピードに乗ってしまえばもうちょっとやれたかもなあという感じはある。L2-1の地点では決定的には見劣っていないわけなので、敗因としてはL3での加速性能の差と考える方が良いのかなという気はするね。まあトップスピード戦としてのレベルがどうだったかは微妙なところなんだけど、この展開で後半特化できっちり2着を確保したんだからそこはある程度の評価が必要かな。この感じやエプソムCの伸び始めの遅さからもやっぱり坂加速含めてギアチェンジといったところが課題にはなってくるのかなと思う。今回は団子で外の馬場も良かったしそのうえで出し切りやすい展開になったのも大きいかな。マイネルミラノやファントムライトと言った動き出しが売りの馬とは対極にあると考えるとやりやすいかも。


 3着ロンギングダンサーは12番枠から出負けして後方からというのはこの馬のスタンス通り。道中も特に動かず、団子で前もペースを上げないので無理せず進めて3角。3~4角でも後方列の外々で進めて直線。序盤の動き出しで前が壁になってしまって外に誘導する間にアデイに置いていかれる。そこからアデイの直後を取ってグンと伸びてくるとL1までしぶとく伸びて3着を確保した。アデイよりは前にいたんだが結果的に動き出しのタイミングがワンテンポ遅れたというのはあるかな。まあL1も差を詰められなかったのでそれがあったとして、というのはあるんだがまあ勿体ない要素ではあったかな。まあこの馬の場合はアルバートドックと違って後方で脚を使うのが基本になるし、この競馬で仕方ないかなと思う。この馬やベルーフ辺りが結構良い競馬ができているというのが正直なところこのレースの感想ではあって、その中でアデイの究極の切れが目立ったかなというところ。この馬はこの馬の競馬をしたら前も引っ張らずトップスピード勝負で戦えたし、ハンデで他との比較で優位に立てた結果の3着かな。


 4着ベルーフは1番枠からやはり出負け、それも想定していたかなという感じで動かさずに外への誘導を優先して最後方まで下げる。アデイを見ながらの競馬で3~4角の段階ではまだ内内を通しつつ、アデイが外に行ったのを確認して追いだしてその直後を突く。ただどうしてもギアチェンジで置かれて苦しく、L2の段階でようやくエンジンがかかってL1では大外から一頭いい脚を使ってくるものの4着と及ばなかった。枠的に苦しい中でエンジンをしっかりとかけ切る競馬ができたという点では良く乗ったかなという感じ。アデイより前でアデイより先に動ける展開なら良かったけど、瞬時の反応で置かれてしまったからね。この馬としては枠的にどう乗っても難しかったと思うし、これで4着なら鞍上田辺を褒めたいところ。まあトップスピード戦自体はやれるんだよね、一定レベルは。ただどうしてもこの馬もエンジンの掛かりが遅いから、ギアチェンジ型のアデイとはちょっと差があったよね。L1のTS持続はメンバー中でも一番だったし、まあこのレベルならトップスピード戦でも条件が揃えばもうちょっとやれるかな。ペースも落ち着いてしまったしね。ちょっと可哀想な条件だったから悪くないし、やっぱり地力は高いわ。後はとにかく上手くフォローする騎乗ができるかだろうね。田辺とか合うと思うからころころ替えずに継続してほしい。


 5着ルミナスウォリアーは8番枠から五分には出て無理をせずに中団馬群の中目で進めていく。道中も馬群の中で動くに動けずドスローの中で3角に入って行く。3~4角でも中団馬群の中で我慢しながら直線に入って追いだされる。序盤でしっかりと反応して好位列に入って行こうとする、L2の最速地点の中でジリジリとは伸びてくるが、L1まで決定的な武器はなく最後は3着争いに踏みとどまったという感じの5着だった。良くも悪くもこの馬らしいというか、決定的な武器も弱点もなく追えたなという感じ。ファントムライトもそうだけど、最近のオペラハウス系の馬はこういう馬が多い。準OPやオープン特別レベルでは安定して、重賞クラスで総合力を活かして戦うんだけど確たる武器が無いから伸びそうで伸び切れない。今回も決して悪くはないし、ギアチェンジも見せていた、質的にも大きく見劣らなかった、L1も踏ん張っているから悪くはない。でもその言葉がそのまま表しているようにやっぱり後一歩ってのは何かしら武器になるものがないと難しいということかなと。ミラノみたいに前に行ってレースを支配できる立場にナルト良さそうな感じはあるんだけどね。距離を延ばして積極策を取れるようになればまた違うと思うし、今のままだと2000は短いのかなという気はする。ジューンSも枠的にも流れ的にも噛み合って良い位置を取れたしね。まあここも際どい3着争いの中での5着だから悪くはないしある程度は目途を立てたんだけど、これ以上を狙うとなると…ってところかな。距離延長で前半ポジションを取る形で総合力が活きてくると案外化けるかもしれない。サムソン産駒の中では重賞に近いかなと思っていたんだけど今の路線だとまだもうちょっと壁があるかな。


 8着マイネルミラノはこちら


 16着ダコールは3番枠から出負けして最序盤少しスムーズさを欠いて後方に下げる形になる。各馬が馬場の悪い内を嫌いながら進む中でその内からリカバーしながらスローの段階でポジションを上げて進めていき、3角の段階では2番手に上がる。3角で急コーナーをタイトに立ち回って出し抜き気味に進めながら2列目で直線。序盤で仕掛けを遅らせるような形で進めるが手応えが無くL2で鞭が入って伸びあぐねるので鞍上ももう追わない。見せ場なくの16着大敗だった。う~ん、ちょっとわからない面が多い敗戦だったなあ。出負けが響いたのはあるにせよ、内から押し上げていった地点自体はスローの流れだからここでの判断は間違ってないと思う。ただ各馬が内を嫌っていたように馬場が思った以上に内が酷かった可能性はもちろんあると思う。パトロールを見ても3頭分ぐらいは確かにぼこぼこだった。ミルコは宮記念でもたびたびこの戦法で結果を出してきていたんだけど、結果的に馬場が良くなかったところを走らされたのが響いたのかなという感じはある。マジェスティハーツなんかも内を回していたけど伸びあぐねていたしね。上位はほとんど外差しだったわけなので、全体のペースがい遅かったから余計に直線でのコース取りが影響したのかな。ただここまで崩れる馬ではないと思ったし、う~ん体調的なものももしかしたらあったかもしれない。




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サマーマイルシリーズの最終戦であるものの、それまでが中京記念と関屋記念の左回りで行われており、京成杯AHは求められる適性が全く違う。そのため、チャンピオンを狙う陣営の多くはすでに“ヤリ”の後であることが多く、ココはチャンピオンになる権利を得るためだけに出走する“ヤラず”のケースがほとんど。それでも、何も知らない一般ファンは関屋記念の上位馬から馬券を買うから、人気を集めるだけ集めて凡走し、大波乱決着となる構図が出来上がっている。

しかも、中山のマイル戦は枠順の有利不利が大きく紛れの多いコース。開幕週の馬場でハンデ戦、荒れて当然と言える条件で行われる。こんなレースを枠順確定前に印が打たれている新聞を参考にして馬券を買うことなど、運を天に任せるだけに等しく、極端なことを言えば自殺行為と表現してもいいほどだろう。

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