2016 12/4(日)
第17回 チャンピオンズカップ(GI) 中京ダ1800ｍ
予想用・出走予定馬一覧
東海ステークス、平安ステークスを勝利、アンタレスステークスでアウォーディー相手に強い２着と結果を残してきたアスカノロマンがチャンピオンズカップに出走予定。今年は飛躍の年になるかと思われた…しかし、帝王賞の完敗以降、南部杯、みやこステークスと物足りない内容が続いてしまっている。超豪華メンバーが揃った今年のチャンピオンシップ、何とか上半期の勢いを取り戻し、結果を残せるか。
アンタレスＳ２着を見た時は今年の下半期はこの馬だなと思っていたんだけどなあ。みやこＳの惨敗が個人的にはかなり引っ掛かる。帝王賞、南部杯はまだ許せるところもあるが…という感じ。まあ太目残りではあったにせよ、正直前走の内容から急激に上げてくるというのはちょっと難しいだろうと。色々冷静に判断したが適性そのものは面白いだけに悩ましい。
●東海ステークス(GII)１着 12頭５枠６番
中京ダ1800ｍ良 1:51.9 50.6-49.0SS
12.9 - 11.7 - 13.2 - 12.8 - 12.3 - 12.2 - 12.6 - 11.7 - 12.5
ペースは遅くコントロールされ、ラスト２Ｆ勝負…特にＬ３の４角下りで12.6とゆったり入っている分だけ直線前半の坂の上りでの加速度を相当高く要求されている。ギアチェンジ特化戦みたいなものだろう。坂スタートで五分には出たが一歩目はちょっと遅かった。先にモンドクラッセが勢いよく行ったのでそれを行かせて番手につけるという形でここはうまく噛み合った。そのままコントロールしてペースをスロー。３～４角でもペースを上げずに仕掛けを待ちながら直線に入る。序盤で一気の加速に持ち込みモンドクラッセとともに２列目以降をあっさり出し抜き引き離す。Ｌ１でそのモンドクラッセをきっちりと捕えての完勝だった。スローでコントロールし要所の反応の良さでしっかりと引き離せたし、坂の地点でのギアチェンジの性能をしっかりと見せてきた。後半総合力の高さで勝ち切れたのは大きかったかな。ただ前半あのポジションを取れたのは少し恵まれた面もあって、坂スタートでイマイチ一歩目が遅かったというのもあったしこれは今回のチャンピオンズカップでも少し懸念すべき点、かもしれない。まあ坂スタートが苦手な馬も多いからこの馬だけの問題ではないが。
●平安ステークス(GIII)１着 15頭８枠14番
京都ダ1900ｍ良 1:56.2 49.2-48.9M
7.0 - 11.3 - 12.0 - 12.8 - 12.2 - 12.0 - 11.7 - 11.9 - 12.4 - 12.9
この平安Ｓでも圧倒的な競馬で完勝した。パターンは違ってコントロールする逃げを打とうとしたが向こう正面でクリノスターオーも積極的に絡んできての５～６Ｆ戦でＬ４最速…ポテンシャル特化と言っても良いレベルの内容。外枠からまずまずのスタートを切って積極的に主張してハナを取り切りレースをコントロールしていこうという目論見。途中でクリノがそれを許さずにペースを引き上げ早めのスパート。３角最速、ここで番手で攻めてきていたクリノスターオーを置き去り、４角で堂々と差を広げて単独先頭で直線。序盤で勝負を決め、Ｌ１は流石に減速したがそれでも後続も差が詰まってこない、そのまま圧勝だった。フェブラリーＳでも厳しい流れの中で自身では無理をせずに脚を引き出しての３着ではあったが、流石にこのレベルで平均ペースを刻んでロンスパでぶっちぎるとは思わなかった。かなりのパフォーマンスと言っていい。その前のアンタレスＳでもアウォーディー相手に48.3-49.5と基礎スピード戦の中で番手から抜け出す競馬での２着。最後は差されたが、これまでネックだった前半の基礎スピード面だったり後半のポテンシャルだったり、こういった各々の適性を総合的に上げてきている、完全に覚醒したなと感じるこの２勝だった…のだが。
●みやこステークス(GIII)14着 16頭６枠11番
京都ダ1800ｍ良 1:51.5(+1.4) 48.7-49.1M
12.4 - 11.2 - 12.6 - 12.5 - 12.3 - 12.3 - 12.0 - 12.3 - 12.5
このレースでは確かに南部杯から比較して+10kgと大幅な馬体増ではあった。だがそれを考慮に入れてもあそこまで崩れるとは…というところ。ペースも平均の範囲内、Ｌ３最速で平安Ｓほど仕掛けもそこまで早くない。まずまずのスタートから押して先行策、最序盤雁行状態になった先頭列で２列目の外を確保しきる。道中もペースがそこまで上がり切らない中で絶好のポジションで３角に入る。…のだが３角からじわっと促されても前に取り付ける感じではなく、４角で仕掛けるのだが置かれてしまって３列目に吸収される。そこからは少しスムーズさを欠く競馬ではあったもののそもそも踏ん張ることもできずの惨敗だった。この馬にとってみれば難しくないペースだったし、コーナー最速とはいえ２頭分外程度で悪くはない入り方をしていた。余力があれば少なくとも反応はできなければいけなかった展開、ペースなのだがそれができなかったのは+10kgの影響も含めて状態面に明らかに問題があったと考えるべきじゃないかなと。崩れる要素がレースの中では見つかってこない。平安Ｓほど千切れというのは無理にせよ、ロワジャルダン辺りで通用している中で、勝ちを見出すだけの競馬はできていたはずである。この一戦は+10kgを考慮に入れても不満の方が大きい一戦だった。和田に替わって初戦というのもあったがもっと動ける馬のはず。
●2016チャンピオンズカップに向けての展望
出走予定馬を見渡しても今回のチャンピオンズカップは相当相手が揃った。その中で、やはり現状のパフォーマンスの低下は軽く扱えない材料だろうと思う。絞れて明確に追い切りで動き、顕著に良化まで行けば適性的には東海Ｓを勝った内容から中京1800自体は合うと思うし怖さはある。少なくとも春の出来まで戻ってくれば適性面でアウォーディーを逆転という可能性はある一頭だと思っていた。なので今回のチャンピオンズカップでの予想の扱いは非常に難しいなと。ただ冷静に見ても、アウォーディー比較で先行策、総合力を持った馬というところで見ても強敵は多く、重馬場で時計が軽くなればモーニンは相当手ごわいなと思っているし、レースを上手く作れれば当然コパノリッキーも手ごわい。また中京1800でコントロールしてくればホッコータルマエも適性的には十分パフォーマンスを上げてこれる。同型との比較でみても、まず前提として春のアンタレスＳ、平安Ｓの状況まで持っていく必要はあると思う。南部杯は好位中目から３～４角で進路どりが甘くなって待たされて直線外とロスがあったし、この内容自体は悪くない。帝王賞では内で包まれて３角に入ったので動けなかった感じもあったし、大井の急コーナーであの入り方というのも噛み合わなかったかな。ただやはり前走のみやこＳがなあ、というところだ。先行勢としては本来ハイペースでも行ける、アンタレスＳでは強い競馬をしているわけなので前半強気に競馬をしてもいい、東海Ｓではスローにコントロールしての２Ｆ戦できっちり勝ち切っている。この辺からも戦術の幅は非常に広い馬。同タイプの先行馬が手ごわいとはいえ、この馬も春の出来にあればどういう展開になっても戦える強みはある。アウォーディーが頂点に立った以上この馬もチャンスがあるはずで、そこをどう判断するかだろう。非常に扱いが難しい一頭になるが、前走の負け方はレース中に敗因といえるレベルのことが少しもなかったので、消去法的に状態面でパフォーマンスを落としてきたとみるべきだと思う。最低限絞れてこないと話にならないと思うし、そのうえで動きも明確に良くなってくる。そういった面を注意して見ていきたい。その辺が揃えば予想的に連下まではあり得ると思うが、それでも前走の負け方はかなりショックが大きいので、直前まで悩みたい。
中京開催への変更後は１番人気が２年連続で大敗
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京都２日目10Ｒ長岡京Ｓ
◎グァンチャーレ
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