2016年11月28日月曜日

ヴァナヘイムは負けて強しの2着

月曜恒例の重賞回顧を始めよう。まずは、土曜の京都2歳Sからいこうか。

カデナは、ペースが落ち着いて展開自体は向かなかったのに、直線で外へ出してからは素晴らしい脚を使っていたね。一見すると鮮やかで強い勝ちっぷりだったけど、チグハグな競馬をしていた2着のヴァナヘイムに助けられた気がしなくもない。馬の力で2着に来たヴァナヘイムに対して、この馬は(福永)祐一が自分の競馬に徹したぶんの差し切り勝ちってところだろうなぁ。まぁ、いい決め手があって溜めれば切れる脚を使えるのはわかったから、次につながる競馬ができたんじゃないかな。

ヴァナヘイムは、スタートから乗り役が動いていたことで、馬が怒りながら走っていたね。向正面からは落ち着いて走れていただけに、そのままジッとしていれば良かったのにな。4コーナー手前から一気に動いたうえに、直線でも内へササっちゃって…。カデナのようにジックリ行っていれば、この馬が勝っていたかもしれないよ。いずれにしても負けて強しの2着で、乗り方ひとつで重賞を勝つチャンスはいくらでもあるでしょう。

ベストアプローチは、4コーナーまではスムーズに流れに乗れていただけに、直線に向いて2回ぐらい前が詰まる場面があったのは痛かった。立て直してからはしぶとく伸びて差のないところまで詰めて来たから、この馬も力負けって感じではないよね。馬群に入って怯むような感じはなくて、今のところ注文を付けるところは見当たらない。調教でもいい走りをする馬で、いいモノを持っていると思うけどな。

プラチナヴォイスは、好位でジッとできていたように、スムーズな競馬ができていたように見えるけど、実際そうではなかったんだろうね。ペースが落ち着いてハミを噛んでいたうえに、前にいた馬を気にして走っていたんじゃないかな。直線では内へモタれていたし、若さがモロに出てしまった感じ。調教でも併走馬を気にするようなところがあって、1頭になった時と走りが全然違っていたからなぁ。能力をフルに発揮できるようになるまでは、しばらく時間が掛かるかもしれないね。


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