2016年12月12日月曜日

朝日杯フューチュリティステークス2016 出走予定馬:ミスエルテ、牝馬の世代の証明なるか?主役不在、阪神外回りで鋭さを引き出せれば

2016 12/18(日)
第68回 朝日杯フューチュリティステークス(GI) 阪神芝外1600m
予想用・出走予定馬一覧
朝日杯フューチュリティステークス2016の予想用・出走予定馬一覧


 先週の阪神ジュベナイルフィリーズを制したのが、フランケル産駒…そのフランケル産駒の真打と目されている牝馬ミスエルテが牡馬を相手に朝日杯フューチュリティステークスに殴り込んでの出走予定。まだ2戦2勝ではあるが、ファンタジーステークスでは名牝の片鱗をうかがわせる強烈な差し切り勝ちでベールを脱いだ。相手は強敵牡馬と言えども今年はやや小粒でもある。牝馬上位世代の評判通り、あっさりと牡馬を打ち破れるか。


 個人的に…な話だけど、ミスエルテが牡馬に挑戦、という見方よりも単純に阪神JFより朝日杯の方が勝算があるメンバー構成と判断しただけかもしれんなと。今年は牝馬は大物候補が何頭かいるが、牡馬で大物となるとブレスジャーニーぐらいしか今のところ確定的なレベルのパフォーマンスを見せているわけではないし、面白い馬はホープフルSに向かうという感じ。ただこの馬自身、どこまで評価できるかという点も含めて非常に難しいところではある。


新馬戦 1着 15頭5枠8番
阪神芝外1600m稍 1:37.2 50.2-47.0 S^3
13.0 - 11.5 - 12.7 - 13.0 - 12.7 - 11.7 - 11.1 - 11.5

 3秒以上の超スローで3F勝負に特化したレース。稍重馬場で最速11.1ではあるが、一応1000万下の夕月特別なんかでは最速10.6が出ているので上がり勝負としてはそこまで速くはない。五分のスタートからじわっと中団馬群の中に入っていくという感じ。道中も中団馬群で折り合い重視、持っていかれるような感じはなくしっかりと進めて3~4角で中目から追走し少し押し上げて3列目で直線に入ってくる。序盤で楽な手ごたえで一気に先頭に立ち、そのままL1まで余裕をもって流しての楽勝だった。もちろん、ラップ推移以上のパフォーマンスを見せてきたといって間違いない。L2の最速地点では3馬身近くはあるかなという中で11.1の地点で一気に並んだわけなので、10秒台半ばに入ってきている。そのうえでL1は11.5と落としてはいるが流して、というわけなのでこれがどの程度かというのは難しいものの余裕はあった。新馬戦としては上々で、どちらかというとトップスピードの質の高さは目立った感覚かなと。ただ、レースレベル自体は微妙だったので、あまり映像をそのまま受け止めない方が良いかな。インパクトという点で言えばやはりL2のキレにあると思うし、これはハイレベルだった夕月特別を勝ったミエノエクシードと現時点で互角レベルと言って良い、しかも底は見せなかったというところ。これは普通にGIで勝負できるレベルにはあると思う。


ファンタジーS(GIII)1着 12頭1枠1番
京都芝外1400m良 1:21.8 35.5-34.5 S^1
12.5 - 11.2 - 11.8 - 11.8 - 12.0 - 11.1 - 11.4

 個人的には新馬戦寄りファンタジーSの方がちょっと不満があったかな。まあ勿論高いレベルでの話なんだが。ペースが上がってどうかという側面は1秒のスローでひとまずお預け、2F戦の競馬になっているのでこの馬の切れ味を活かす競馬としては結構良い展開だったといえる。出負けして最後方からの競馬、そこから無理をせずじわっとリカバーしながらという競馬で後方集団では進めていく。3角の下りでもじわっと促しながら、前もペースを上げてこない中で外から徐々に仕掛けの意識、4角で手が動いて合図もあって直線となるがイマイチ反応しきれない。直線序盤の最速地点でそれでもスッと伸びてきてL1ではきっちりと前を捕えての勝利ではあった。ただ、このレースではハッキリとほぼ最後まで追われていて、その中での末脚比べという観点で見た時に、ディアドラとは瞬間的にも持続力という観点で見てもそこまで決定的な差を見せることはできなかったかなと思う。ディアドラは明らかにミスエルテの外から勝負に行く形になっているし、もちろん最速地点でスッと伸びてはいたが、決定的といえるほどの差は見せられなかった。L1も詰められていないので内容的には問題ないけど、新馬戦の時に見せた圧巻の切れ味…といえるほどのモノは感じなかったかなあと。もちろんディアドラや4着のクインズサリナがトップスピード戦で良さが出たという可能性もあるとは思うんだが、2F戦としてみても抜きん出たといえるほどのパフォーマンスとは思わなかった。勿論十分高いレベルではあると思うけど、1000万下の1800m戦でも48.5-47.8と3秒近い超スローと言えども12.3 - 11.9 - 11.7 - 11.0 - 11.2というラップ推移で上位勢は最速33.1の上がりを使ってこれているように速い上りを出すだけならそう苦労はしない馬場だった。完全に後半特化の競馬をしていること、2F戦なので上がり33.6と遅いのはある程度仕方ないにせよ、同じように後方から伸びてきた他と比べた時に…?となる。


2016朝日杯フューチュリティステークスに向けての展望

 例年のレベルで牡馬相手に果敢に挑戦するほどのパフォーマンスとは正直思わない。ただ、今年のメンバー構成で阪神ジュベナイルフィリーズと比較すればこちらの方がチャンスはあるかもな、という感じかな。個人的な感覚だが素材的にはリスグラシュー、同じスローでのパフォーマンス的に比較してもソウルスターリングの方が少し上ではあったと思う。同じような競馬をしていたファンタジーS4着のクインズサリナが阪神JFでどの程度やれるかにも注目していたが厳しい流れではあったにせよ勝負の舞台にも上がれなかったので、少なくともファンタジーSのレベル的にはやはり少し疑問符はつく。もちろんここ2走を見ても自身では相当ゆったりと前半を入ってきているのでJFのソウルスターリング同様に基礎スピード面を上げてくることができるかという課題もある。フランケル産駒としてそれを高いレベルでこなしてきたソウルスターリングという前例があるし、こちらは母父がよりスピード色が強いエーピー系プルピットというのも追い風かなとは思うが、ゲートがそんなに上手くないし個体で見るとこちらの方が前半要素が問われての不安というのはありそうな感じ。この辺りをどう判断するかだろう。ただ幸い後半要素でえげつないトップスピードの質、持続力を見せてきていたブレスジャーニーが回避したことで、牡馬路線は正直混戦模様。不気味な馬も何頭かいるが、トップスピードの質という観点で見れば最上位かなと。前走はちょっと物足りないけど、動き出しが少し鈍かったし阪神の4角の下りから一気にという競馬の方が合っているかなという点ではこのコース替わりはプラス。後は全体のペースが上がってどうかと相手関係だろう。やや人気先行しているとは思っているし、ゆっくりと穴馬を探して進めていきたい。現時点では他次第では印を打たない可能性もあるかな。重い印を打つ可能性はかなり低いと思う。



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