2016年12月1日木曜日

チャンピオンズカップ 2016 枠順確定:アウォーディーは2枠2番と試練の内枠

2016チャンピオンズカップの枠順確定
チャンピオンズカップ2016の枠順確定


 2016年度チャンピオンズカップは17頭の登録があったが不運な故障によって2頭が離脱、フルゲート割れとなった。その中でダートは負けなし、破竹の6連勝でJpnIを制したアウォーディーは2枠2番からのスタートとなった。良い枠…とは言えないなというのが正直なところ。今回は各馬にマークされる立場だし、地方交流ならある程度前には行けるが流石にこの面子を相手に1800m戦で先行~好位策というのはちょっと難しいだろうと思う。そうなると中団での競馬が妥当なところだと思うが、ブライトライン、アスカ、ロワ、モンド、といったすぐ外にいる馬たちが内に切り込んでいい位置を取りに来る可能性が高いし、特にブライトラインやロワジャルダンは内内で我慢してというタイプなのでこれに前に入られてしまうと位置取り的には難しくなる。この辺をどう考えるかかな。基本的には外から出し切って何ぼの馬だし動きたい時に動けないリスクは出てくる。また少し抜けた1番人気になるだろう中で各馬もアウォーディーを包みに来る。その中でペースをコントロールされてしまうと…というところ。昨年みたいに完全に流れ切ってしまえばいいんだけどね。枠順的に見ても今年のチャンピオンズカップは穴馬券を考えても良いかなと考えさせられるぐらいの枠の並びではある。正直あまり歓迎できない枠だと思う。


 対照的に好枠を引き当てたといっていいのが6枠11番コパノリッキー。出足がどうしても不安定なので、できればリカバーが利く外枠が理想、というのはあった。今回はそこまで大外ではないし、同型がモンドクラッセでそれよりは外なので被されるリスクも減った。モーニンの出方次第というところはあるが、この枠ならまず逃げ、番手外をイメージできるし競馬はしやすい。もっとも結構出遅れることがあるし、モーニンやアポロケンタッキー辺りに前に行かれてしまうと流石に難しいのでゲートは慎重に進めてほしいかな。良い位置を取りやすい、ハナも狙える枠かな。


 昨年のフェブラリーS覇者、チャンピオンズカップ含めて中央GI統一王を目指すモーニンは8枠15番と大外枠を引き当てた。一見嫌な感じはしたんだけど、並びで見ると今回はマークされるアウォーディーが内枠、包んでペースを落としてしまえば危うくなるわけでレース全体のペースが落ち着く可能性の方が高くなったかなと思う(コパノキラーのタルマエも引退してしまったしね)。なので大外枠から展開次第で様子を見ながら入っていけるというのは個人的には悪くないなと。理想を言えばコパノリッキーが出負けしてこちらが前に出る形。まあこの馬もゲートが安定しているわけではないから難しいところだけどね。後は少し渋ってほしいね。


 3歳馬ゴールドドリームは7枠12番と外目の枠を引いた。この馬はダートスタートだとスタートがあまり良くないイメージなので、その点でも外目の枠というのは悪くはないかな。タイプ的に見ても基礎スピードを活かしたいところなので早い段階でペースを引き上げて行けるかどうかがポイントにはなると思う。コパノリッキーがすぐ内にいるし、モンドクラッセやコパノを突いていくぐらいのイメージは欲しいかなと。出負けしちゃうと難しいかなと思うのでその辺りをどう判断するか。


 展開のカギを握りそうなモンドクラッセは4枠6番と絶好と言っていい枠を引き当てた。出脚は速い方だし東海Sを見ても坂スタートは良い感じ。最初から内過ぎると目標にされるし外過ぎると他の馬の逃げを意識させることにもなるので、この枠ならちょうどいいと思う。し、内のアウォーディーがいる中でペースを引き上げずにじわっと内に切り込む形でスペースを与えず内の有力各馬を苦労させる、その馬はコパノリッキーの出方次第だがそこまで逃げに拘る馬はいない、コパノもゲートは不安定。その辺りを考えてもこの馬がレースをスローに支配する可能性を考えなくてはいけなくなったなと。そういう意味では結構大きな存在になる。後は東海Sみたいな感じで出し抜きどこまでってところか。同タイプが不本意な形だが減ったのもありがたい材料。


 アポロケンタッキーは8枠14番と大外枠。まあ流石に大外枠となると微妙だが、それでも外目で前を向いて入っていける枠が良いなとは思っていたので少なくともアウォーディーと比較したら良い枠なんじゃないかなと思う。中目のサウンド・ノンコはどうせ後ろからだし、ゴールドドリームより前を取れるかどうかは大きなポイントかな。モンドがハナを取ってスローの前提なら外からじわっとポジションを取っていって好位の外というのは狙えると思うし、その形から3~4角で勝負に行くのが理想だと思うので、結構噛み合う可能性もあると思う。個人的にはここまで外はともかく、並び的に見ると悪くないんじゃないかなと。


 ノンコノユメは5枠9番。まあこの馬の場合どうせ後ろからなので枠順はそう影響しないんだが、それでも早い段階で道中動くイメージを持ちやすい枠ではあると思うし、外からアポロケンタッキー辺りが勝負を仕掛けてくれる可能性もある、アウォーディーの直後を狙うという手もあるがそうなると勝ちはないし内から捌くのも、昨年のチャンピオンズカップみたいなズブズブになれば別だが、中京では基本なかなか難しい。内外を意識できるけど内を狙うのは難しいと思うので、外から動く意識を持てるかどうかかな。その点でアポロが最低限外から動いてくれるのは好走の前提になりそう。基本自分からは動かないムーアだからね。


 チャンピオンズカップでGI初制覇を狙いたいアスカノロマンは3枠4番に入った。東海Sの時はあまりで脚が良くなかった感じなので坂スタートが課題。個人的にはできればモンドより外か、もしくはやり過ごせる中目の枠が良かったかなと思う。この感じだと内内で包まれてしまう可能性が高くなってきたかなと。ただ幸いモンドクラッセの番手外につけてきそうなコパノリッキー、モーニンといったところがかなり外だしかつどちらもゲートが安定していない。なのでなんとか番手外に出し切れればチャンスは出てくるかなと思う。東海Sの再現を狙えるチャンスではあるので、その点でも最序盤を上手く…というところ。


 昨年の東京大賞典馬サウンドトゥルーは5枠8番と中目の枠に入った。まあノンコと同じでどうせ後ろからなので、というのはある。特に最近は地方交流でも遅いなと感じるぐらいなので、良い位置を狙うのはちょっと難しいだろうと。昨年同様バテ差しズドンを狙える展開になるかどうか次第。 枠の並び的にはスローに振れそうな感じがするんだよなあ。まあ直前まで悩みたいけどその点でどうか。


中京開催への変更後は1番人気が2年連続で大敗

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